高遠琉加さんのSHYノベルズス
『世界の果てで待っていて-天使の傷痕-』新装版です。

旧版は雪舟薫さんイラスト。

新装版は茶屋町勝呂さんイラストです。
でもね、新装版は表紙絵と扉絵だけです。
それ以外の挿絵はありません。

なので那義は、新装版を読み終えてから
旧版の挿絵部分を追って、その部分を軽く読みました。

新装版、本編には加筆修正ありませんが、
書き下ろしがプラスされてます。


世界の果てで待っていて-天使の傷痕-
著者:高遠琉加 イラスト:茶屋町勝呂

SHYノベルス BL小説 2010年10月
★★★

世界の果てで待っていて ~天使の傷痕~ 新装版 (SHYノベルス)/高遠 琉加
¥903
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◆あらすじ(ノベルズ裏表紙)

元刑事の黒澤統一郎は、渋谷区神泉に黒澤調査探偵事務所を構えている。そこにはいろんな人生を抱えた人が訪れる。ある雨の日、少女と見紛う少年・奏がやってきた。 三年前に行方不明になってしまった双子の兄・律を探してくれ、と。一度は依頼を断った黒澤だが、かつての同僚で現役刑事である櫂谷雪人もある事件の関係で律を探しており、二人は協力することになる。 静と動、理性と本能、好対照な雪人と統一郎の関係は、統一郎が刑事をやめてからも続いていた。 甘い一夜の記憶を忘れたふりをして、複雑に絡み合う過去と現在。彼らの未来は――!? ◆


序章といったイメージですね。

双子の片割れ探しを軸にして話は進みますが、
そこから広がるエピソードでは
統一郎と雪人の現在と過去を
行きつ戻りつしながら、
二人の関係性が明らかになっていきます。

現在と過去が入り混じっているので、
空いた時間で細切れに読んでた那義は
よく、話を見失ってましたwww

今だか過去だかわかんなくなっちゃって。
読むならまとまった時間がある時に
一気に読んだ方がいいんだろうなぁと思ったりして。

でも、物語は面白いです。

というか、統一郎と雪人の関係が
過去から現在の積み重ねによってできた
二人のとても複雑な心情の上に
微妙なバランスを保ちながら築かれているので、
どう傾くかわからない危うさが
すごく心惹かれる要素となってます。

この作品、探偵と刑事ということで、

事件にまつわるエピソードや、
それに巻き込まれていったりという
サスペンスタッチで描かれてますが、
ベースであり、メインであるのは
統一郎と雪人の関係ですよね。

過去の二人の間に流れている空気は、
時に甘さを感じさせるものもあり、
酔った雪人の首筋を統一郎が撫でるシーンは萌えです!
新装版には挿絵がないので、
挿絵は旧版で楽しみましたwww

二人のHシーンも挿絵は旧版で♪

少し心の痛さも感じるHシーンでしたが、
なんというか、
この二人には心の表面上に見えるものとは
もっと別のものが奥深くにありますよね。
書き下ろしの「イミテーション」でもそれを感じました。

それは過去も現在も
二人の間で上手く繋げられずにいるけれど。

旧版のあとがきに、
先でまた雪人が統一郎をまた殴ってる夢を見た
と書かれてましたが、
続編の『嘘とナイフ』で殴られてるんだろうか?
(*≧m≦*)ププッ

本当は惹かれあっているであろう二人なのに、
お互いが自分の心に蓋をして、否定して、
とりあえずを取り繕ってる…。

この二人はどうしたいんだろう。
どうあろうとしているんだろう。
すごく気になります。

双子の話も、きちんと解決してないから
これも気になります。



旧版のバナーも貼っておきます。
↓この統一郎がカッコいいよ!すごく!でも…禁煙してくれ←

世界の果てで待っていて ~天使の傷跡~ (SHYノベルス138)/高遠 琉加
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