先日、「りーちゃんのお手伝い その2」で、「夏休みがんばり表」でのお手伝いが二日しか続かなかったこと、そのため「がんばり表」にはシールを2つ貼っただけで、あとは白紙であること、をご紹介した。

その後もりーちゃんのお手伝いに改善の兆しはほとんどなかったのだが、ある日突然、りーちゃんはやる気になった。この日はダディがオムライスを作ることになったのだが、お兄ちゃんも家で食べるというので4皿作ることに。りーちゃんに、「タマゴまぜまぜする?してくれる?」と聞くと、おもむろに立ち上がるりーちゃん。キッチンにやってきて、かき混ぜ用のお皿とはしを出して、卵を割り始めた。

それだけではない。まぜまぜして終わりかと思いきや、フライパンにといた卵を流し込むところまでしてくれた。4皿なので、それを4回もやってくれたのである。その後も出来上がったオムライスを運んだり、ケチャップやサラダのドレッシングを持って行ってくれたり、これ以上ないくらいお手伝いをしてくれたりーちゃん。前日までとは別人のようだった。

こういう時は最上級に褒め上げるマミとダディ。「すごいねぇ、えらいねぇ」「りーちゃん、何でもできちゃうんだねぇ」「ありがとう、とても助かったよ」などと賛辞が止まない。白紙だった「がんばり表」にも、これでもかとシールが貼られ、1日分のはずが1週間くらいお手伝いを続けたような様相になってしまった。

障害児の親としては、やはり将来、何か仕事ができないだろうかという悩みが大きい。りーちゃんは気が乗ればこうして手伝ってくれるので、パン屋さんとかケーキ屋さんとかはどうかな、とよく夫婦で話をする。しかしそのたびに、「うーう」などと言ってやらないことがあるのでは、お店も困るだろう、という話になってしまう。

りーちゃん、もう少し継続的にお手伝いをしてくれたら、マミもダディも自信をもって推薦できるんだけどねぇ。これからもう少し成長してくれると良いなと願う、マミとダディでした。