りーちゃんは現在、特別支援学校の中学部に通っている。小学校の時は地域の学校の特別支援級だった。周りのダウン症のお友達の中には、地域の中学校の特別支援級に通っている方もいるが、りーちゃんは障害の程度から考えて特別支援学校が良いだろうと、マミとダディは考えた。

あくまでりーちゃんが通う学校の場合ではあるが、今回は特別支援学校での様子をわかる範囲でご紹介したい。

各クラスの生徒の人数は5~7人くらいのようだ。りーちゃんのクラスは6人。これに対して先生の数は4~5人。かなり手厚いと感じる。実際に普段の連絡帳の内容を見てもかなり詳細に書かれているし、面談で伺ったお話からも手厚さがうかがえる。

小学校の支援級の時は6学年だと児童数が20人くらいはいたと思うが、先生はやはり4~5人だった。もっとも、20人全員がいっぺんに支援級に集まることはほとんどないようだ。小学校の時も先生方にとてもよくしていただき、感謝しかない。

中学1年生として入学して早々に、選択授業のようなものがあった。木工、陶芸、紙すきのどれかになるのだが、生徒本人や親が選ぶのではなく、先生方が適性を考えて選ぶとのこと。結果的にりーちゃんは陶芸になり、今後出来上がってくるお皿か何らかの作品が楽しみ。こうした手工芸を行うのは、高校卒業後の進路を視野に入れてのことらしい。

プールの授業は2週間に一回くらいのようだが、6月末くらいから始まった。というのもりーちゃんの学校のプールは室内なので、天候に左右されないのである。小学校の頃は天候によって中止になることもあったが、ここではその心配はない。水遊びが大好きなりーちゃん。「今日はプールだよ」という誘い文句に反応して、朝のお支度が捗ることもあった。

その他にも体育でのことだと思うがダンスがあったり、近隣へのお散歩があったり、前回ご紹介したように野菜の収穫があったり。ダディに比べて芸術家肌のマミは、「りーちゃんの学校、楽しそう!」と本気で羨ましがっている。

今はまだ中学部なのでだいぶゆっくりしているが、高校部になると人数も増え、卒業後の就職を意識せざるを得なくなり、いろいろと切羽詰まった状況になるようだ。りーちゃんの場合はあまり想像つかないけれど、いずれにしても、一度しかない中学生生活を楽しんでほしいものですなぁ。