ACPって?

「アドバンス・ケア・プランニング」の略です。

将来あなた自身が病気になったり介護が必要になったりしたときに備え、これまでに大切にしてきたことや、これから誰とどのように過ごしたいか、希望する医療や介護のことなどについて、家族や大切な人、医療・介護関係者とともにあらかじめ考え、話し合うプロセスのことを言います。

今回は私達が行っている活動を一部紹介します。

 

 

~あるACP活動①~

私達の病棟では患者さんや家族の思いを大切にし、その人らしい生活を支える為のACPに取り組んでいます。

今回は心に残った患者様との関わりを紹介したいと思います。その患者さんは夫婦の時間をとても大切にしていました。奥様は毎日面会に来て歌を口ずさんだり手を握ったりしながら二人の時間を過ごしていました。自宅が病院から近いこともあり、リハビリ科と相談し酸素吸入サチュレーションモニターを装着して自宅まで散歩をしました。奥様は、初めての散歩に冷たい空気や日差しを心配し、帽子やサングラスを用意し、さりげなく気にかけていました。嬉しそうな奥様の姿に私達スタッフも温かい気持ちになりました。また、別の日には病院のお庭も散歩しました。「この花は〇〇だね」「この木は〇〇だね」と話しかける奥様、私は車いすを押すだけでしたが(笑)夫婦の時間を過ごすことができました。

ACPは人生の最終段階の医療やケアについて話し合うことだと思っていました。でも、私はこの病院に勤務する中で

それだけではなくその人が大切にしていることやその人らしく過ごすために必要なことを知り、日々のケアに繋げていくことを改めて感じさせられました。入院したことで家族との大切な時間が途切れてしまうのでなく入院中 夫婦や家族の時間を大切にできる環境づくりをお手伝いできたらと思います。

これからも患者や家族の思いに耳を傾け、その人らしい時間を大切にした看護を続けていきたいと思います。

看護部 H.K

 

 

 

 

~あるACP活動②~

私達は、患者様の意思を尊重し、ACPに沿ったケアの提供を目指し、日々看護・ケアを行っています。

ある患者様で意識レベルⅡケタで当院へ入院されましたが脳外手術適応疾患が見つかり手術のためi転院されました。

その後、会話ができ、笑顔も見られるほどに回復されて当院へ再入院。

けれど術後2週間も経たず、終末期を迎えてしまいました。

私達同様、ご家族も短期間での経過の変化に心が追いついていない様子でした。摂食のための訓練もスタート目前で、好きな食べ物などの情報だけが残され食べることは叶いませんでした。なんとかお茶を口に含ませることが続いたある日、私がご家族の前でお茶を含ませると患者様の表情に少し変化が見られ、ご家族も「笑っている」と涙を浮かべていました。これが御帰天される前日となりました。ご家族に安心してもらうことが、ご本人の安心にも繋がっているように感じました。終末期でのACPから考えることが多い当院で私は今後も患者様の人生の一部に関わりを持てることに感謝し最善となれる看護・ケアを行っていこうと思っています。

看護部 S.F

 

 

 

~あるACP活動②~

長崎県浦上出身、被爆体験のある88歳のシスターが

糖尿病とアルツハイマー型認知症で

一年9か月入院されていた。

幼稚園の先生やミサでは、オルガン担当コーラスの指導を

されて快活なシスターでした。

その人らしい生き方を支えながら、入院生活を送って

こられた方なので、小さな祈りの会を月1回ほど持ち、

成果やロザリオの祈りをともに唱えました。

謙虚でユーモアのあるシスターとの会話は、

ウィットにとんだ爽やかさがありました。

ご自分も闘病中は、困っている隣の人を

さりげなく助けたり、

最後までシスターらしい品位のあるかたでした。

認知症があっても魂のレベルは美しく輝いて

おられたシスターの笑顔が今でも私の支えになっています。

               パストラルケア室 N.H

 

 

 

私達の活動を通じて患者様、患者様ご家族との関わりを少しでも伝えられることができましたら嬉しく思います。
これからも寄り添う看護・介護を続けてまいります。
 
 
 
 
【病棟でひとこま】
病室へ入るとある患者様の床頭台の上見慣れないものが。
何やらそこから楽しい音楽が聞こえてきました。
それは、なんと”携帯用手作りスピーカー” 
リハビリの職員の手作りです。紙コップと硬い芯と身近なもので作れるもの。枕元に置け、耳の聞こえにくい患者様が大好きな音楽を楽しむことができる優れもの。
日頃、固定概念にとらわれがちの中で
新しいアイデアや柔軟に物事を考えることも
誰かのための”寄り添う”ひとつに感じました。
  ↑手作り携帯スピーカー 
 

 

 

寒暖差で皆様、体調を崩されませんように

お気をつけください。

本日も数ある中から私達のブログへ足を運んでいただき、

ありがとうございました。