いやー、まさか字数制限に引っ掛かるとはね。

オーバーして書いた分コピペしても、改行まで認識してくれないから、イチイチ自分で読み直して改行していかないといけないからめんどくさいね。


ホント、小まめに下書き保存して、字数制限引っ掛かってないか確認したり、データ飛んだりするのの対策した方がいいっすよ。マジで


じゃあ続き。



カウンター戻ったら浜ちゃんと兄氏しかいなくて、まさに戦場。

ナツがいないと入ってくるってやつ。




どうやらもう一人でレジ任せられるってことで、ナツはチケットセンターの方に行っちゃったみたい。


とりあえず二人の中間に陣取って様子窺いつつね。




電話かかってきて、優先順位的には、浜ちゃん、近くにいる俺、兄氏のはずなんだけど、二人を蹴落として出ちゃうっていう。そして出る時にスキー場の名前をガッツリ間違えてるのに、本人気付いてなくて、こっちは唖然ですよ。

多分こんなことが日常的に行われてるんだよ。


そしたらなんかオジサンがレジに来て、お客さんかな?って思うじゃん。

いや、スキー場的にはお客さんだけど、朝チケット買って行ったし、特に注文する様子でもないわけ。


するとなんか別のスキー場のこと話しだして、なんかあそこのコースがどうとか料金がーとかずっと言ってんの。


浜ちゃんも意味分かんないから「へーそうなんですかー」って言うしかないじゃん。お客後ろに並んじゃってるのに。




こういう時兄氏何もしねーんだよ。こういう意味不な客の相手するのがアンタの仕事だろと。


しょうがねぇから中間にいた俺がオッサンの話に合わせる感じで話して、とりあえずレジの列から外す。

オッサン的にも何も知らない子よりスキー場のこと話せる俺の方が話したい相手でしょ。

で、オッサン引っ張り出して話すんだけど、どうも既になくなってるスキー場の話なのね。

おかしいと思ったんだよ。岐阜長野で俺が名前も聞いたことないスキー場が一つのエリアに複数個あるわけないよなーって。



もうそうなると俺も、そうなんですかー、しか言えないじゃん。


いい加減めんどくさくなった時に考えついたのが、無理やり兄氏に押しつけるっていう。


へーそんなとこにスキー場があったんですねーって言いながら、ガッツリ兄氏のこと見るわけ。


そしたらオッサンも、コイツも話せるやつか?って兄氏の方見るじゃん。


したらこっちのモンよ。兄氏引っ張りだして、3人で20秒くらい話したら、レジで仕事見つかったフリして俺だけ抜けるっていうw

それで二人でなんか話してるフリしてればオッサンも再度話しかけてくることもないっしょ。

しばらくして、ひとしきり話したいことが終わったのか、オッサンが去っていく。


あんなお客さんもいるんだー、大変だねーって話してたら、なんとアレで5回目だったそうなw


優しく話聞いてあげちゃうもんだから何回も来ちゃうっていうのの繰り返し。


ずっとあの手の話をして、内容が全く分からないから「へーそうなんですかー。へーなるほどー」って返すしかない。てかチケット買ってから、滑ってきた形跡がないくらいだって。


ってな話をレジでしてたらね、「俺が一言言ってあげようか?」って背中の方から…


俺兄氏に完全に背を向けてたから、背後からの意味の分からない発言に、"ハァ?"って顔を見合わせるしかなかった。多分浜ちゃんも同じように思ってたんだろうけど、もうお前何言ってんの?って感じ。


え?って代表して俺が言うわけ。

したら、「いや、あんまりしつこい様なら一言言ってあげるよ」って。


「いやー大丈夫でーす」って苦笑いで返してたけど、気持ち的には、オジサンよりアナタの方が嫌なんですけど!ってとこだろうな。

あたかもお客だろうが仲間の為にビシっと言う人間を装ってるが、アナタスキー場で一番嫌がられてますよ?っていう

でもここで一つの疑問が浮かび上がってくる。


長野の子なのにスキー場のこと知らなさ過ぎではないか?


だってナツにしてもレン君やユウジさんや平野さんやディガーさんにしても、スキー場でバイトする意味って、空き時間に自由に滑れることじゃん。だからスキーなりスノボをホントに好きな人が集まるはずなんだけど。そういう人達があえて選ぶバイト先がスキー場だもん


もうビックリだって。スキーもボードもやったことないって。

長野県にもそんな子いたんだ…


スキー場でバイトしようと思ったのは、冬休みだけっていう短期でもOKだったから。


言われてみればなるほどって感じだわな。



午後は午前出来てた子を初級にあげて、2人。

午前同様柳さんとこから一人生徒を降ろされた。


ただこの子が難題なんだ…


日本語分かる?ってくらいに無反応。

ボーゲンもできないから、人生で初めて生徒の脇抱えて滑ったよ。

これがめちゃくちゃ体にくるんだ…


とりあえず下まで降ろして、巻さんに交渉して、そこでその子だけ下で見てもらうことにした


ボーゲンのままターンして降りて来れるようにできた。


最後の最後のレッスンが上手くいって良かった。


朝には板履くのも初めてだった子達をリフト乗って滑って降りて来れるようにしてあげられた。

コーチとしてはしっかり使命が果たせたと思う。


この日も父さんと弟が来てた。ろくに滑ってなかったなw

俺はスクールのとこでレッスンの報告。


兄氏とレジの間に入っておしゃべり。

もう近くにいるのにお構いなしだもん。


一番近いの俺で、刺されるのも俺からなんだからねぇ。しかも俺だけ背中向けてるから、やられる時は一撃じゃん。ストーカーってのは何やらかすか分かんないからな。

中上さんも、アナタ大人なんだから、本来仲良くやれよーって言う側ですよ。


一家が帰る正確な日にちを知りたくてしょうがないんですね、レジ勢は。

一番話してる俺でさえ、遅くとも3日、でも全員が帰るかはわからないっていう曖昧さ。


そんなところから俺はいつまでいるのかと。


え、今日帰るよ。このあと。

てかナツには寮で言ったはずだぞ!


二人とも固まってたw別に隠してたわけじゃないけど、聞かれなかったってかまさか正月の一日に帰るとは誰も思わんしね。


これでもスキー場側とは交渉したんだよ。

だって、もともと12月の23日くらいから、冬休み丸々いてくれって言われてて、進級試験あるし、さすがになかなか会えない親戚には正月にきっちり会いたかったし、友達にも会いたかったし。


頭の方は課題の提出がまさかの授業期間終わってからってので遅れて、ケツの方は上記の理由で縮めてもらい、結局この期間に落ち着いたと。


まぁ俺が逆の立場でも固まっちゃうけどね。せっかく友達になってやっとワーって喋れるようになったのに突然今日帰るとか言われたらさ。

ナツはまだ会えるけど高校生達は春来ないって言うし、もう一生会えないかもしれんじゃん。


俺はそういうのが嫌だから、とりあえず冬ずっといるのかとか聞くことにしてるけどね。で、突然別れが来ないように接してる。

あ、今思い出したけど、平野さん一回地元帰るって言ってたからその前に顔出しとかないと。


まぁでも一家みたいに帰りを望まれる側の人間ではなくて良かったわwそこはね


なんかいざ帰るって発表しちゃうと、寂しくなるもんやね。よく分からん"焦り”みたいな表情がこっちまで伝わってきて、俺もやり残したこととかあるんじゃないかって焦ってくる。

こうやって、色んな友達が出来ると寮とかも楽しいし、帰りたくなくなっちゃうんだよね、不思議なことに。


時間的にナイターの準備してる時で、兄弟揃ってパクっていたあの備品をお客さんにあげるのがピークの時間帯なんですよ。


レジが接客してる時なんかは俺がやっちゃうけど、ここでも兄氏が出張ってくるんだよ。


で、本来あげない子供に「よーし、じゃあオマケであげちゃう!」とか言ってやがんの。


こっちはポカーン…誰目線?ちゃっかりパクってる人の言うセリフ?配り始めたの最近で、明らかにお客さん以外の要素がないとここまで減らないよね?ってくらい減っちゃってるのに。

俺らが言うのは全然アリだし、俺はサービスとしてやってるけど、アンタ何外っ面だけ良くしてんだよ、って。


最終日ももうすぐ帰るよってタイミングでまたこっちと兄氏との間に亀裂生まれましたよw

だいたい接客してるとこに突撃して備品勝手に取ってくること事態にイラっとされてんのに、なにがオマケーだつって。


ごめんなさいね、お兄さん。もう気付いてると思うけど、俺あなたとレジの中間じゃなくて完全にレジの隣にいますわ。これ、軍隊の布陣と一緒ですからね、僕は中立じゃなくなったってことですよ。


なんか地元の話で、浜ちゃんが1時間半くらいかけてスキー場まで通ってるって言った時に、またも俺の頭上を越えて、彼からのミサイルが飛んで来るわけ。


「馬鹿じゃーん」


この時ばかりはレジの方を向いて舌打ちしたね俺。浜ちゃんもハハハって言うしかないもん。絶対キレてただろうけど。

だいたいお前と話してないし、馬鹿じゃんって何?長距離通ってることに対して返したいなら、大変だねとか長いねとか言えばいいじゃん。そもそもそんな仲じゃないんだし。こういう言葉のチョイスがおかしいのはこの一家の共通点。その表現で言ったら相手が不快になるってことが分からない?って思う場面が多々あった。


そこから何故か発言を求めてないのに、俺は会社まで2時間だとかずっと言ってんの。ここで東京の地図が頭に入ってるの俺だけじゃん?それを長々と話すわけ。ホント最後の最後まで不快にさせてくれる。



お客さん途切れて、次いつ来るー?って喋ってた時に、電話が鳴る。


もうご存じのとおり、出る順番としては、ナツ浜ちゃん俺、そして巻さんとかスキー場関係者、そして誰もが出れなかった時に暇してる兄氏ですよ。

位置的には左からナツ浜ちゃん、そしてレジの隣に俺、俺から2m右に兄氏、さらに2m右に巻さん柳さん。

電話は俺と浜ちゃんの間。


電話鳴っていち早く行動を開始したのはなんと兄氏w

スタートのホイッスルが鳴ったかのごとく地面を蹴りだす音が背後から聞こえたもん


少しスタートが遅れたとはいえ、こっちには地理的な分がありますからね、ナツが出ようとするじゃん。


そしたら電話出る直前に、この世のモノとは思えないくらいの睨みを兄氏に向けて、兄氏が諦めるの見てから出るんだよ。

それを場所的に見ちゃってさぁ、別に俺が睨まれたわけじゃないのに、なんだろう蛇睨まれた蛙だっけ?もうあんな感じ。

したら浜ちゃんは何故か苦笑いしてて、えなんで?って


電話出て明るい声で話してるから、尚更その切り替えの早さに恐怖。

さすがに気まずくなったのか兄氏カウンターから出ていく。


えーっと、俺のポカーンはこの人の顔についてですけど、浜ちゃんのは何?って

俺の背後でも何かしら起きてたのでしょうか?


どうやら、ナツが睨んだ瞬間、兄氏虚しそうな顔して綺麗にターンして陣地に戻ってったんだってw

それはそれはもう見事なターンだったらしいw


いや、俺から言わせりゃあの睨みをモロに受けて即倒しなかったのが凄いわ。逆にね



中上さんがまたフラっときて、お決まりの「あれ?彼は?」

また女子トイレかな?とか色々予想して、


てかあの人の越権行為ってこのフロアだけだよね?まさか上とか行ってないよねぇ?


って言ったら浜ちゃんが固まっちゃって、恐る恐る視線の先を見ると、上の階から悠然と降りてくる兄氏…


アンタどんだけタイミングいいんだ。今上行っちゃってたらヤバいよねって言ってたとこなのに。

このセンターハウスは兄氏に占拠されました。


しばらくして、巻さんからお給料もらった。去年はなかったお給料。

額にビックリして、領収書書く手が震えたw自分の名前なのに超きったねーの


父さんの会社の手伝いで貰うことはあっても、人さまからお給料を貰うって初めてなんだよね。


毎日泊まる宿があって、朝昼晩出て、レッスン以外は好きなだけ滑れて、時々もっと上手い人から教えてもらえて、子供たちの笑顔が見れて、毎晩酒も出て…

ホントにそもそも貰っていいんですか?ってくらい良くしてもらってる。おまけに交通費も出ちゃって。交通費親からもらってたから、そこはなんかラッキーだったんだけど、まぁ出す決まりだからって。


めっちゃニヤニヤしてたと思う。コーラ買ってって言われたけど、初給料の使い方くらい真面目に考えさせてw


車に板しまいに行ったらパン屋さんに会ったから、3日間でしたがありがとうございました、楽しかったです、って。

「次いつ来るの?またこっちの部屋おいでよ」って言ってくれたのが嬉しかった。


センターハウス戻る途中で柳さんに会って、

「お、もう帰るのか?」
そうですねー寮戻ったり色々ありますけど。でも今すぐじゃないですよ

「寮戻るか!じゃあちょっと来てくれ」

と呼ばれた先はレンタルの建物。


そこで渡されたのはミカンが大量に入った段ボール。表記的に愛媛から送って来たのか。てかなんでこんなものがレンタルにあんねん


「これをな、寮まで運んどいてほしいんだ。重いぞー」

ガチで重いんだこれがw

とりあえず俺も帰る準備しに寮戻らなきゃいけないから、カウンター行って荷物を回収。荷物って言ってもゴーグルと帽子とグローブが入った手提げだけだけど。


レンタルの前でちょうど仕事終わって帰る高校生達とすれ違う。

野球部らしくて、駐車場で働いてたんだけど、この子達元気よくていいんだ。毎日ちゃんと挨拶してくれてさ、食堂で野菜モリモリ食って、ホントに気持ちのいい高校生。


この日も元気に「お疲れ様でしたー」ってすれ違って駅の方に消えたんだけど、俺が重そうな段ボール運んでるの見て、わざわざセンターハウスのドア開けに戻って来てくれたんだよ。

マジで感動した。


バイトの子はみんな良い子なのに、なぜ呼ばれてもいないのに来たヤツはクズなんだ


カウンター戻ったら、なにそれーお土産?って。

相変わらずアホやなーお土産を最終日に出すやつおったら見たいわwなんならお前だっていずれ寮戻るんだからこれ任せてやろうか


改めて手提げ持って、段ボール抱えて帰ろうとしたら、浜ちゃんが手伝いましょうか?って。


もうなんて良い子なんや。長野の高校生はみんな出来る子。

正直荷物なんて手提げだけだったから大丈夫だったんだけど、まぁ遠慮する必要もないし兄氏の近くにいたくもないでしょうw


手提げ持ってもらって、寮へ。てか寮来るのも初だよね。実は通勤する時に毎日通ってるんだけど、使わないし知らないよな。俺だって赤ちゃんの時から来てて寮の存在知ったの去年だしw


せっかく仕事も覚えたのに春来れないのは残念だねー。あの一家だってもう来ないだろうし、俺ら春もいるから来ればいいのに。まぁよく考えたら高校生の春休みって超短かったはずだから、一家がいる云々じゃなくて無理か。

ってなるとまた新しいバイト雇うのかな?大学生とか。てか、今更だけど、かおりんの友達一回も働いてるの見てねーぞw


冷蔵庫にコーラ入ってるから持ってきてって言われたから探すんだけど、確実にねえ。帰りに浜ちゃんに持って行ってもらおうと思ったんだが。


手ぶらで返すのもアレやからコーヒーの素何本かあげて帰した。


スクールの部屋戻ったら父氏と弟氏でもう始まってた。


片づけしてたら父さんと弟もきて、なんか話してたな。この家族とは一緒に暮らしたくない。

「弟君はなんでスクール来ないの?」って弟氏に聞かれてたけど、お前みたいにタバコ吸う奴がいるからだよって。

去年寮どう?って弟に聞かれた時に、タバコの事言ったら、もうそれだけで行きたくなくなってたもん。

別に飲み会の時に吸われるのはなんとも思わない。でも、服とかにニオイが付くのが嫌なの。なんでタバコのニオイが付いた布団で寝なかんねん。


社長室の方の寝床も綺麗にして、ありがとうございましたって部屋に言ってから出たね。


持って帰る荷物と置いていく物を整理。

去年は全部持ってきて、全部持って帰ってってやってたけど、今年はまだまだ来るし、ここでしか使わない物は置いてっちゃった方が次来る時の荷物が少なくていいかなと。


荷物を車に入れて、置いてくのはナツの部屋に。

スクールの部屋には絶対置いていかんわw


パクられるとかじゃなくて、不特定多数の人が出入りするから、ちょっと移動して…とかやってる間に絶対なくなるもん。

その点ナツの部屋なら絶対他の人が入らないから、なくなることがない。


まぁ置いてくのってゴム長とかスリッパとかシャンプーとか洗剤くらいの物なんだけど、なくなると数日ホントに困り続けるっていう代物だからね。

あ、柳さんに貰ったお茶漬けとコーヒーの粉も置いてきたわwこれに関しては普通に飲まれてそうでヒヤヒヤなんだがw簡単に外に買いに行けないだけに。

まぁでも置いていってもいいって言ってくれてよかったわ。今度コーラをあげよう


てかなんで寮で一番デカいテレビが食堂でも社長室でも一番大きなスクールの部屋でもなくナツの個人部屋なんですか!!これは俺が喋ったら暴動起きるぞー


またセンターハウス戻って、スクールに挨拶。

柳さんが父さんに「いやーホントによく働いてくれましたよ。凄く助かりました、来てくれて良かったですよ」って言ってて、俺も嬉しかった。


父さんと巻さんも言ってた。まさか息子もここで働くことになるとはなって。


一家もいたけど、こうやってスクール関係者が集まると、やはりスキー場で一番大きな組織なんだなって感じる。


ひとしきり挨拶して、解散。社長にだけ最後まで会えなかったのが残念。


いやーホントに某要素以外はホントに楽しかった。

いつ来るの?とか、また来いよとか、次来たら~とか、そうやって言ってもらえるのが嬉しかった。

スキー場にとって必要な人材って思ってくれてるってことでしょ?


そういえば先日電話かかってきて、巻さんがBJ次いつ来るんだ~ってボヤいてるってw

柳さんも帰っちゃって、スクールが巻さんだけなんだとww

あともうみんないなくなってつまんないから早く来てってさ。


たしかにあのカウンターに巻さんとナツだけとか、アニメみたいな風吹いてるのが容易に想像出来るもんw

後ろで巻さんが「お、それBJか?いつ来れるって?」って言ってんの。

したら俺がなんか言う前にあの野郎「再来週から来れるってー」って勝手に返しちゃうんだよ。


カレンダー確認したら再来週って東京にすらおらんし…100%無理じゃん

来週って言わなかっただけ優しいでしょ?じゃねーよ。


まぁでもホントに早く行きたい。

ネックなのは、道具が全部名古屋だから、誰かに運んでもらわないといけないこと。

もうこれから行くスキー場がほとんど長野だから、シャンプーとかだけじゃなくて全部置いていっちゃうってのもアリなのかな、って思ってる。


ただ、あそこ以外のスキー場に行く時がちょっと気まずいよねw

おはよーございまーす。板取りに来ましたー。って


自分が車持ってれば好きな時に行って帰って来れるんだけど、東京もこの都心じゃそれも厳しいしね。



実家に着いたのは22時くらいだっけ。

おせち食べて、シャンパン開けて、なんか息子二人がいなくても夫婦仲良くやってるっぽくて良かった

自他共に認めるテレビっ子もといテレビ人なんだけど、ここまでテレビ見ない生活しちゃうともう見る気もなくなる。

正月番組のノリに絶対ついて行けないもん。

たらふく食って、早めに就寝。

このころは生活リズム超良かったんだよな。

これを維持してテスト期間まで突っ走ろうとか思ったけど、東京戻って来たら案の定無理だったw



2(水)

父さんの方のおばあちゃんに挨拶。

それから母さんの方のおばあちゃん家に。


従兄弟が自転車持ってきてくれた!

春に長野でこれあげるよって言われたやつ。

長かったなぁw夏休み明けには持ってかれるかな?って思ったらまだ修理中で、ついにですよ


ただ、組み立て途中で問題発生して、暗雲が…


毎年のようにたらふくご馳走になって、とんねるずのやつ見て、夜解散。


進級試験とかあるのに、頭の中スキー場でいっぱいなのw

離れてからさらに来るの。1週間とかだったけど、毎日同じ生活リズムで同じ人と顔合わせてっていう濃い生活だったから染みついてるのね。


あー今リフト動き出したなー、レッスン始まるなー、リフト止まるなー、ナイター始まるなー、そろそろ営業終了だなーって。

人間的なことで言うなら、俺がいなくなったことでカウンター内のパワーバランスがどうなったのか、もう障害がないからガンガンレジ入って来ちゃうのかなーとか、また愚痴でも言い合ってんのかなとか、飲み会始まったんだろうなとか。


今でもそんなことばっか考えてる。

特に最近は生活リズムがヤバいから、みんなそろそろ起きる時間だなとか、リフト動き出したなってなってから寝てるw

このままスキー場突入したら俺死ぬ。




3(木)

従兄弟の家へ。

チャリを受け取る為ですよ。

いくら親戚がいらないからあげると言ったモノとは言え、正直かなり高いもののはず。


買った時の部分と言えば自転車のフレームだけで、他の部分は全部カスタムしたもの。

ギアやブレーキまでね。

それをタダで受け取るわけにはいかんってことで、何をお返しすればいいのか、いくらくらい?、いや現金はまずい等々、朝から議論でした。


結局昼過ぎには受け取って名古屋へ。

雪降ってた。そのまま父さんと飯。


二人で飯とかなかなかないよね。


そういえばこの日なんだよね。一家が帰ったの。

なんか俺が帰った後、なっちゃんなっちゃんって呼んでたらしく、ガチでキモがってたw

俺と喋るときはなつさんって言ってたのに。10コ以上下なのにねw


あと案の定レジ入って来たって。ナツがチケットの方行っちゃって一人だから、入りたい放題だよね。

それに中上さんは会う度にイジってくでしょ。

もうグチ言う人もいないで大変やったろうなー


夕方、兄氏と誰かはレジにいるだろうってことで、スキー場に電話したったw


兄氏が出たら負けた、ナツか浜ちゃんが出たら勝ったってことでしょ。


したら出たの大人の男なんだよ

は?って。

もうテンパった。大人の男が出るって選択肢用意してなかったから、間違えましたって切ったww


心臓バクバクw


二度目電話する勇気は流石になかった




4(金)

とりあえず本郷亭。ユウヤ呼びだして。

貰ったばかりのチャリで出陣。スピードがヤバい。ロードの本気を見た。

弟のクロスバイクは乗ったことあるけど、それ以上だね。


ただ、俺自身チャリ乗るの久しぶりだし、このチャリがどこまで俺の運転についてきてくれるのか分からないから、かなり安全運転。


ギアの重さとか、ブレーキの効き具合など色々試していかないとスピード出すのはキツいね。


河合塾の裏で集合。俺が卒業してから少し改装しちゃったんだよね、18号館の方は。

多分今18号館にいる知り合いはいないから、挨拶もなし。

16号館とか千種校にはいそうだけど。あと駿台やな


本郷亭はねぇ、あの時間に行ったのにめっちゃ混んでた。

店の外で10人以上だもん。


やっぱ日本一美味かった。

ユウヤがバイク停めたとこまでプラプラついて行ったら、なんと駐禁とられてやんのw

この人の駐禁に出くわすの2度目ですよ


名古屋駅でお土産買って帰宅。


夕方、今日なら出てくれるやろとまた電話w
今回は大人の男が出た時の対応も考えてね


俺も何回か電話とったから、スキー場にかかってくる電話の内容はだいたい把握してるんですよ


ええ、また大人の男が出ましたよwしかも昨日と同じ人w


俺がいた時に普通に喋っててもお客さんがほとんど来なかった時間にかけてんのになんで出ないー

俺の予想では出たのは社長だね。上品さがあった


サプライズっていうおふざけは終了しました。

こういう突撃系のサプライズ大好きw

人の家押し掛けたりさ。勿論カラぶった時の代償がでかいけど、成功したときのサプライズ感はホントに凄い。


結局2回とも失敗し、種明かし。種明かしする瞬間って一番情けないよね。

てかちゃんと仕事しろって


したら、この日にいたってはナツがオフだったらしく、そもそもの確率が半分っていう。

高校生組もこの日が最終日だし、多分スキー場も寂しくなるだろうね。


スクールだってもう巻さんと柳さんしかいないわけだし。




5(土)

東京に帰る。昼前には出てた。冬休み始まって27~1まで長野、2~4が名古屋って、もはや名古屋が地元って言っていいのかってレベル。2・3日は実質名古屋にいなかったしw


16時には東京ついてて、父さんと神田のスキーショップめぐり。

神保町の方まで色々見て回った。


父さんはストックとウェアを買って、俺はグローブ買ってもらった。

またreuschだけどね。

今使ってるreuschは多分高校から使ってるはずなんだけど、めちゃくちゃ良いんだよね。

流石って感じなんだけど、それ故新しいの買わなくちゃってならなくてずっと使ってた。


どんなに寒くても指先がかじかむことはないし、春でも皮だから上手く呼吸して熱を逃がしてくれるし、グローブとして一番重要な浸水も一切ない。


でも最近のreuschはなんか化学繊維使ったりして一番安い商品をとりあえず4桁で売っちゃおうみたいなのが伝わってきて、子供のころ思ってた凄いメーカーだって感じがなくなってきちゃって、あんまり好きじゃなかった。


だからヘストラとかリリーとかを買ってみようかと思ったけど、全部父さんが持ってるし、ってなると結局reuschで気に入ったの探すしかない。

ヘストラの中指と薬指の間にだけ切れ目があるのも凄い興味あったけど、コーチやる上ではやはり4本指が分かれてるべきなんじゃないかと。あとやはり指が繋がっちゃってるのがどこかで支障をきたしそうで。特に携帯触ったりするときとか。

まぁこれは一回父さんに借りてみて次買う時の参考にする。


結局最後に行ったコンペ館で見つけたのにした。シンプルなんだけど手のひら側に遊びがあって、さらに俺がチェックしてる項目もクリアだったから。


デザイン決める時にさ、気付かないうちにスクールのユニフォームと合わせてるんだよね。自分のウェアじゃなくてw

スキー場で滑る時の自分の姿が、ほとんどあのスキー場でのイメージになっちゃってるんだろうね。


いやーあざっす。今年は靴下や帽子まで買ってもらっちゃったし、かなりあざっす。

スキー用品買うときは金銭感覚おかしくなってるって後で気付く。


靴下3000円、あーそんなもんねって思っちゃうんだよね店だと。


父さんが買ったストック、置いてあった4軒の値段がバラバラで、最大で10000円の差があったw


家電とかって近隣の店と値段合わせたりするけど、スキーショップはしないんですかね?あんなに密集してるのに。


やっぱりいい買い物するには足使ってたくさん見ないとダメだね。



荷物置きに一回帰って、いつもの焼き肉、と思いきやこの焼き肉屋が閉店してたから、一駅離れたとこの。

美味かった。






こんな感じで冬休み終わりましたね。

非常に濃くて、得たものの多い冬休みだったかと。


ホントにスキー場の事ばかり考えてる日々です。


そういえば昨日スキー場に電話したんです。そしたら案の定3連休俺来ることになってましたw

確認の電話して良かった。

ナツのでたらめで大人達が動いちゃうんだから、しっかりしてください


電話の様子だとなんか俺、スクール以外でも働けるかもw

そしたらもっと色んな部所の人と友達になれるじゃーん


次行くのが多分2月下旬になっちゃうけど、ホントに楽しみ。


とりあえずこの腐った生活を直さないとスキーに行けないから、そこからスタートしようと思う。


おやすみ




やばいね。前半の文字数約13000字だってw


ブログというものをやってきてもうトータル3年経つけど、確実に最長でしょうな。


あ、無事4年に上がれそうです。良かったです。

前回愚痴った再提出も、なんとか今日提出できました。


昨夜の2時頃から始めて、5時頃まで。さらには今日の14時から16時まで。


計5時間で仕上げましたよ。

ホント事前にやること考えて資料調べといて良かった。


まぁこれで単位取れなかったらしょうがないわ。


テストは23日に終わりました。21~23だけw


3年ともなるとこうなるんですね。授業内試験が多かったのもあるけど。


まぁ欲を言えば、木金で長野行きたかった。

スキーじゃないよ。普通に長野に。


なんか弟が金曜に設計の提出があったらしくてね。

ヤバそうだったから手伝いに行ってあげても良かったなと。


でついでに土曜とかにスキー場とか松本顔出して帰って来れたら最高のバカンスになるなと。


まぁ再提出でそれどころじゃなかったけど。


まーいいや。これで正真正銘の春休み。実際今すぐにでもスキー場入れますよw


さて、血みどろの後半戦を書いていこうか。




31(月)

7:20に起きる。もう起きた瞬間やばい。

あ、ダメだって思った。

完全にお酒が残ってる。

成人式の時ほどではないけど、これが二日酔いってやつだよねぇって。


大人達すげーよ。ケロッとしてんだもん。

この日の夜の飲み会でもパン屋さんに言われた。

「BJ君今日大丈夫だった?朝死にそうな顔してたけどw」って


いやーマジで今朝はヤバかったです。雪の上立ってレッスンしてる時はいいんですけど、中戻ってくると気分悪くなりますよねー。結局夕方くらいまでお腹グルグルしてました。


食堂行ったら平野さんいて、なんか酒飲んでるの。

え、朝から?って思ったけど、どうやら今の今まで仕事だったんだって。


圧雪車の担当なんだけど、実際スキーめちゃくちゃ上手いっていう。

去年はパトも兼務してて、何度か一緒に講習会したし、スクールの部屋でも飲んだ。


平野さん自身もさ仕事がなければ俺らとスキーしたいじゃん?

で、講習会とかでポール張ったりするんだけど、こういうのにはスキー場パトロールの許可がいるのね。


普通ならスクールとかパトロールとか圧雪とかがきっちり分かれてるから、許可とかもちゃんと取るんだろうけど、うちのスキー場は他の部所との距離がほぼないし、もう良い意味で適当なんだよ。


だから、スクール側が一応形式上

「平野君、○○コースの右側斜面にポール張るけどいい?」って聞くじゃん。すると

「いいっすよ!もうガンガン張っちゃってください。俺も後で行きますから」とかね


余裕で張れちゃうっていうw

だってパトが完全に身内なんだもんww


そんな感じで何回か一緒に滑ったけど、如何せん去年は3日間くらいのを3回程行っただけだから、多分俺のこと覚えてないだろうなと思ったわけ。


世間話から始まって、なんとなーく去年何回かスクールに来てて、部屋でも何回か飲んだんですけど覚えてます?って。


多分名前言った覚えはないから知らなくて当然だけど、「あ、スクールにチョイチョイ来てた若い子だよね。分かる分かる」って。

若い子ってまず俺しか来てないから、微妙には覚えててくれたみたいで良かった。


そこからスキーの技術的な話になって、シーズン初めにやることとか。


そこから米の話、精米の話になって、かなり喋ってたな。


今年、より迫った講習会ができるようにビデオカメラ買っちゃったよってさ。

この人今年も身内だわw


もう平野さんは“晩酌”で酔ってるし、俺は二日酔いで焦点も定まらない感じだから、なかなか面白い会話だった。


おしゃべりしてたら完全に遅刻しちゃって、センターハウス入ったのは8:20くらいになってたと思う。


いつものようにレジのところにはナツと浜ちゃんがいて、多分兄氏の愚痴でも朝っぱらからしてたんでしょう。なんかもう一人の女子高生はお休みらしい。大みそかだからかな。

カウンターの定位置に腰掛けて、気持ち悪さに頭を抱えてたら


「あ、そうだ。この前ボード教えてくれなかったの、止められたらやろうと思ったけど、止められなかったから。って言うんだよ。ひどくない?」って完全に俺に聞こえるように言ってきやがるわけ。


こっちは酔ってて何も考えたくないのに。


そしたら浜ちゃんも乗っかってきて、「BJさんそれはひどいですよー」って。


おいおい…

ナツにならどんなにひどいって言われても笑顔で受け流せるけど、高校生はさすがにきついw


まぁあっちも「じゃあお前あの日何時に上がりだったんだよ」っていうツッコミ待ちなんだろうけど、もうこの体調ですからね。


分かった…今日時間あったらやろうよ。としか言えなかった。


コーヒー入れたら少しだけ落ち着いたね。ちなみにこの時点でまだマグカップのやつは開封してないw


お客さんも増えだしてスクールも出動命令が下った。


お腹グルグルする中ボードのレッスン。たしか中一の子だけの申し込みだったんだけど、お父さんも興味本位で参加しちゃった組。親子二人のレッスンで、二人とも初心者。


まず下で軽い説明とスケーティング、横滑りと木の葉。


やはりスキーはやってるだけあって、エッジの使い方分かってるし、上達早かった。


でリフト乗せて、最初は木の葉で降りる。お父さんの方は苦戦してたね。

息子の方はもうガンガンいけちゃう。


1本目が終わった時点で、残り15分。あと一本行ける。


そしたらお父さんがギブアップ。息子と行ってきて下さいって。


で息子連れて2本目。


ここでは次の段階のこと教えるわけ。

ターン。


まずはワンターンから。フロントとバック両方。

それからそのターンをつなげる。


恐い話だけど、たったひとコマでボードだとここまでこれちゃうんだよね。そう考えるとスキーって奥が深い。

で2本目滑り下りる頃には、ターンして降りて来れるようにはしてあげられた。


ちょうど弟氏がボードの初級者のクラスを持ってたんだけど、もう2本目では追いついてたね。

向こうはたしか女子大生二人で、二人ともボードはやったことあったはずなんだが。


なんか達成感が凄かった。上のクラスの練習メニューまで追いついちゃったわけだもん。


でお父さんと待ち合わせ。そこで意外な言葉が。

「先生ありがとうございました!上から見てました!それで…息子だけ午後もレッスンお願いしてきたんでまた午後もよろしくお願いします!」って


わひゃー!コーチやっててこんなに嬉しいことはない。

だって、アンタにもう一回教えてもらいたいって言われてるわけでしょ?


もう最高だった。


はい、ありがとうございます!あ、もしかしたら人数の関係でコーチ変わるかもしれませんけど、またよろしくお願いします。


もうルンルンでセンターハウス戻ったね。

戻ったら相変わらず二人は険しい顔してたけどww


また何かしらのバトルがあったんだろうなと。


もうこの頃になると完全に中上さんも乗っかってきて、「あれ?彼いないじゃん?どこいったの」「彼どこ?」ばっか。


ナツと喋ってて、あれ?アイツいねーなってなって、ほらあそこあそこ。って


えええええええーーーー。


なんでや。なんであいつがカフェの厨房入っとんねん!!


なんか最近チョイチョイあそこ出入りしてんだよね。ほらあの人も困ってる(本職のカフェの人ね)


うわー。これアカンやつや。レジでさえ本来そうだけど、最悪レジはスクールがヘルプで入ることもあるから見逃したとしても、カフェは完全なる越権行為。


この日もう一人の高校生がお休みだったから、少し浜ちゃんが代わりにカフェの方入ってたのね。

多分浜ちゃん的にはやっと兄氏がいるカウンターから抜け出せる!って思ってたんだろうけど、普通に兄氏カフェまで来ちゃうっていう。


あ、この頃かもしれん。浜ちゃんストーカー疑惑出たのw

中上さんが「アドレス売ってやろうか、彼に。5000円で。絶対買うよ彼」って


支配人だからバイトの子の連絡先把握してんじゃん?それを兄氏に売っちゃおうってやつw


中上さんも冗談にしてはドギツい…浜ちゃんマジギレ「責任とってくださいよ!!」って。


見てる俺らは爆笑だけど、被害者としては身の毛もよだつってやつだっただろうねw


で、レジ側から15mくらい離れたカフェの厨房で、本職の人と浜ちゃんが兄氏から一定の距離を置いて、かなり気まずそうにしてるのを見て笑ってた。

俺らが笑ってるのに気付いて、「もう無理、もう無理」って首ずっと横に振ってるしww


兄氏が厨房から出ると一気に幸せ満点の顔。あの人が周りに与える負の影響ハンパねーな。


しばらくして二日酔い用の水貰いに厨房行って、

超幸せそうな顔してんじゃん。彼いなくなったから?


「え、私そんな顔してますかぁ?」


してるwだってさっきもうマジで不機嫌そうな顔だったもん。接客業じゃないくらいに


「あーヤバいですね。でもホントになんでこっちまでついてくるのか分からないですよ」


兄氏ここで何してたの?


「お皿洗ってました。これやる人いますし、まずここにいられると私達が動けないんですよ」


せっかくこっち来れたのに大変だねぇ…頑張ってねー


っていう完全に他人事w

愚痴言ってる間も兄氏の場所確認しながらやらなきゃいけないから大変だよ。だって日に日に行動範囲が広がっちゃって、もう愚痴言える安全地帯なんてリフトの上くらいしかなんだもん


もうね、このままいったら、明日あさって辺りには、ここで鍋ふるってるよwって予想してた。

後から聞くことになるけど、もう寮ではふるっちゃってたらしい…


午後のレッスンはスキー。

ボードの子は弟氏に任せた。初級の子を2人だったかな。


最終的には遊び用のポールをくぐらせて降りれるまでにできた。


子供って凄いものでさ、わざと教えてないことやらせるんだけど、頑張ってついてくるんだよね。


ターン教えてない状態でトレーンして、そこで途中からわざとゆるいターンを入れてやるの。

気付かないくらいのね。

で、リフトの上で実は今みんなターンしてたんだよって教えて、次に技術的なターンを教える。

時々俺が後ろ向きに滑って、生徒達にハラハラさせたり


でもイントラなんて生徒達の憧れの存在で、カッコイイっていう姿を見せなきゃいけないから、ちょっと難しいことをサラッと目の前でやってあげることも重要なんだよね。


どんどん上手くなっていく子供たち見てるとホント楽しい。


たしかこの日父さんと弟来てたんだよ。それで彼らが滑ってるであろうコースいって合流して1本だけ滑って戻った。

当然ながら父さんの滑り見るのは4月とか以来なんだけど、すぐ分かるんだよね。どんなウェア着てても。


弟は分からんかったw

父さんと一緒にいるから、あ、あれだなってくらい。


スキー部入ってからというか、この2年くらいで一気に滑りが変わったからな。家族の中で一番滑ってるのもあいつやし。


結局もう1月も下旬なのにこの1本しか家族と滑ってねぇわ


センターハウス戻ったらね、なんか感じるの。さすがに4日もいればね。

何か雰囲気が違うなと。


巻さんとか柳さん、さらには今日来た滝沢さん達は特に変わった様子なし。

ただ“戦場”付近が明らかにクールダウンしてる。


そして二人がニヤニヤしてて、兄氏がレジからはホント気持ち離れたとこにいる。


少し様子をうかがって、兄氏がカウンター出て行ったところでカウンターに入る。

そしたらナツがおいでおいでしてる


はいはいw伺おうじゃないのお話をww


やったよ!あたしやったよ!ついに言ってやった!!


もうブーツ脱ぐ手が止まったもんね。

歴史が動いた感じがしたw


ナツも馬鹿じゃないから見ててこの一家が巻さんと何十年の付き合いだってのは分かるじゃん。

だから巻さん柳さんが同時にいなくなった奇跡の瞬間に、今しかない!って言ったらしい。


もうこの数日の怒りが全て詰まった文句だった。

ただ、性格が性格だから初っ端の「あの~(睨み顔)、…」から始まっちゃったはミスだな。


俺なら超丁重に「間に合ってますから、こちらが頼んだ時だけヘルプお願いします。それまではスクールの方にずっとおれや、クソ野郎」って内容で柔らかく言うね。


でもね、それ言ってスッキリしたはずなのに、話してたらドンドン怒ってくるの。


散々の文句を言われた後、普通なら“シュン”ってしちゃうじゃん?

だって今まで良かれと思ってやってたことが周りに多大なる迷惑をかけてたことを知るわけでしょ。


それが兄氏ね、ナツが言い終わったあと「はいはーい」って返したらしいんだよww


もう俺だけ爆笑。何にも反省してないw悪いなんてこれっぽっちも思ってない。

どうせ小娘がなんか言っとる程度にしか思ってないんだろうね。


少なくとも俺から見たら兄氏なんかよりは何百倍もスキー場の為に働いてると思うけどね。


実際なかなかないよね。出会って数日で恨まれて、憎まれて、鬱陶しがられて…長々と文句言われるまでの間柄になっちゃうって。


普通のバイトだとないだろうけど、朝から晩まで一緒にいて、さらに俺らに限っては寮まで同じじゃん?

それで朝昼晩同じ飯食って、しかもあんな山の中だから、都会みたいにバイト終わったからって他の人に会ったりとかできないし、とにかくずっと同じなんだよね。良くも悪くも関わりが密。

世代や役職、ポジションも越えて仲良くなるのも普通より早いけど、その分不穏分子に関しては嫌われちゃうのも早いっていう。

俺は前者で良かった…


まずあの場所で巻さんと父さんが30年以上の友達だってのがデカイ。

それだけで巻さんは俺を気にかけてくれるし、スクールの中では安泰どころか一目置かれるじゃん。だから他のスキー場から派遣されてきたコーチも、先輩なんだけど凄く大事にしてくれるし。

でスキー場の中でスクールが一番大きな組織だから、もう何も怖がることはないっていう。


ホント環境的にはありがたい。だって普通に履歴書書いてスキー場のバイト申し込んでたら、誰も知り合いがいない状況からのスタートだからね。


でも、この先何十年も付き合っていくには、ここから俺がどれだけ深く関わっていけるかにかかってると思う。

環境に恵まれてるんだから、ここから頑張るのは自分自身だなと感じてる。


俺真面目や。

うんw



で、この辺りからみんなの“あれ?ポイント”が重なってくる。


最初はみんなおかしいな?とは思いつつも黙ってるんだけど、一人が言いだすと乗ってくる。


それがヘビーだったり意外だったりすればするほど盛り上がる。


俺が二人から聞いた初耳だったことがこれら


・ナツがいる時は少し恐れて入って来ないけど、浜ちゃんだけだと来る

・分かってもいねーのにレジの指導を浜ちゃんにドヤ顔でする

・そしてそれが間違っていて、ナツが後で全部修正しなおす

・几帳面かと思いきやお札の入れ方がバラバラで、浜ちゃんが全部やりなおす

・二人で話してるのに、気付くと近くに立ってて、なんかブツブツ言ってる

・接客してると気付かないうちに後ろに立ってて、しかも勝手に発券しちゃう

・勝手にパンフレットをカウンターに置きだす

・レジの子が電話出るのに、走ってきてまで出ようとする

・お土産売り場の商品を勝手に並べかえる

・ナツが並べ直して、また兄氏が並べかえるという無限バトル

・係の人がいるのに突然掃除をしだす


書きだしたら止まらないね。記者みたいにメモっとけば良かった。



そして一番のビッグネタが、

女子トイレに入ってきちゃう。ってやつ。もう絶句した


え?じゅ、従業員の方だよね?まぁ本来の掃除の人がいると思うけど…


「ん~ん。お客さんの方。あたし入ってたら、失礼しまーすって入ってきて…」


えーっと、せめてゴミ箱とか洗面器回りだけっしょ?それでもお客さんのとこはヤバイけど


「違うの!個室一個一個まわってんのあの人」


はぁーー?

それ完全にアカンやつじゃん。


もはや越権行為とかじゃなくて、問題になるやつじゃん。


ナツは中にいた側でそれを聞いてて、ちょうど同じタイミングで入った浜ちゃんは中に兄氏いるの見つけて走って逃げてきたらしい。従業員でもビックリするのに、お客さんだったら悲鳴あげられてもおかしくない。


やばいね。


途中から来た中上さんの爆弾は、

「あー彼今朝駅の前でボーっと立ってたよ、君(浜ちゃん)のこと待ってたんじゃないの?」


これです。ストーカー疑惑の決定版。


え、それ何時頃すか?


「俺が出勤した時だから8時前だねぇ」


浜ちゃん電車着くの何時だっけ?


「8時ちょっと前です…」


みんな「ビンゴじゃん」


やっちゃいましたね。浜ちゃんめっちゃ嫌な顔してたけどw


「よーし彼にアドレス2万で売ろ。」


中上さん、アンタ上に立つ者としてはサイテーやwしかもガッツリ値上がりしとるしww


みんなが言いたいこと吐き出した所で、兄氏が越権先から御帰還。

俺ら4人の中にまたもや不穏な空気が流れるが、互いの気持ちというか方向性が確認できたので、なんかわけの分からない一体感があったw


そして兄氏がすぐそばにいる中でナツが


「ねぇ今日は食堂で会議しよ。ね!やろうね!」


アナタ…もう完全に強気ですね…昨日まではこそこそ話してたのに。一応避難したとはいえ生活の半分をスクールの部屋で過ごしてる私の身にもなってよ…


文句も言って、みんなが持ってる爆弾も投下しあってスッキリしたはずなのに、それでも二人の口癖は相変わらず「あの人(アイツ)いつ帰るの?」

最初は兄氏ピンポイントだったけど、途中から「あの一家いつ帰るの?」に変わっていったからな。食堂で一家丸ごとウザイ経験があったんだと。俺みたいに部屋一緒じゃなくても、遭遇はしちゃうからね


浜ちゃんに昨日買ったコーヒーをあげて。ストレス溜まったら飲みなよwって

で、休んでる子の分も。明日だと絶対今日よりも酔ってて渡すの忘れちゃいそうだったから


もちろんそばにいる兄氏には一切あげるそぶり見せませんよ、私。

あげる理由がございませんもの。


その後浜ちゃんすぐ帰って、ナツがかぶせるように、ショコラの方ちょうだいよーって。

ショコラの方とは、3つ目の衝動買いしたマグカップ付いてるやつ。


ニヤニヤ。まだ開けてないんだよ。


さて開けましょう。ジャーン。


凄い可愛いコップだった。


ナツにショコラを一つあげますが、もちろん兄(ry


もう書くまでもない。そしてナツもそれを分かっててこのタイミングでぶっ込んできやがったんだな


カウンター内に仲間が皆無なことそろそろ気付かんかねぇ…


今日こそはとボード教える約束をしぶしぶして夜ご飯へ

たまたま川辺さんモミさんと時間がかぶって楽しかった。


盛り上がってるなかに騒がしいのが乱入してきて、早くいくよ!って


ウェアに着替えて小物も装着してもう戦闘態勢じゃんよ。


大変だねー頑張ってねwとか言うけどさ、川辺さんマジ代わって下さいよ…

俺より格段に上手いんだから


そしたら川辺さんも勧誘されてやんのw

正直にもうあがりとか言うからだよwドンマイ


早くしてね!ボード出してくるから!


完全に俺が生贄にされた感出てたけど、もはやこうなったら川辺さんも来てもらいますからね?


戻ったらドアの前で待ってて、俺とのやりとり聞いてた中上さんが来て

「珍しいじゃんボードなんて」

「今日教えてもらうの!ほら早く準備してきて!」


いや、俺まだ教えるって言ってねーから。てか俺より絶対上手いのに教えろって言うんですよ、ありえない


「ハハハ…てかゴーグルしなくていいの?」

「これで(つけま)雪カットするから、ワイパーみたいに。でカラコで紫外線も大丈夫」
もう腐ってもスキー場関係者とは思えない発言。


とりあえず一本滑って来いよってことでその場はやり過ごした。

それで下から見てて、俺が教えられるレベルならやろうよ。と

だいたい食ったばっかでボードなんかやったら出ちゃうって。

この段階でまだバックれるって選択肢残されてますからね、俺には


滑ってくるの待ちながら中上さんと雑談。

したらじゃーねーって川辺さんが寮に帰ってくわけ。


ちょちょちょちょ。えぇえぇぇーマジかて

取り残された感ハンパなかった


ナイターなんて人少ないのに、なかなか見えないわけ。もしかしてリフト降りた後滑って来れてない?マジで下手だった疑惑


そしたら中上さんが、「馬鹿そうなの探そう」ってw

ウェアでも滑り方でもなく、馬鹿そうなのって完全におかしい


俺は下手そうな人探してんだけど、やはりウェアが一致しない。


そしたら隣で、「あ、あれかも!」って


指さす方見たら、たしかに馬鹿そうなんだこれがw


斜度が急に変わったところから

「ああああああああああああ」

って言いながらとにかく直滑降なの。ウェアも一致。


中上さんの正解でした。

結局センターハウス前まで一度も減速せずに叫びながら降りてきた

もはやキチガイ


とりあえずお話伺うじゃん。

どういう意図での直滑降なさっていたのかと。


直滑降でスピード出してもエッジの引っかかりを微妙に操作して滑る技術があると示したかったのか、バカだからただスピード出したかったのか、ターンをするってことを知らないのか、そもそも減速する手段を知らないのか。

うん。止まり方を習ってないって。俺より下手だった。


じゃあ今俺らの目の前で、バックサイドで止まったのは習ったの?


「いや、習ってないよ。自然に」

ってことは、身を守るために本能的にしてるってこと??


もう俺ら爆笑ww

この人今まで良く怪我しなかったな。


これならさすがに教えられるから、準備して来てリフトへ


今日はラストまで滑る気だったし、寮で会議開かれるのもめんどかったから、リフトでぶっちゃけたった


俺だけ何があったかみんなに言ってなかったからね。


・カウンター肘事件

・食器洗っとけ事件

・備品パクった事件


一つ目に関しては俺が正しかった。ナツも去年スクールの人がどうやってたか見てたから。

特に二つ目は重かったな、さすがに。

しかし三つ目への返しはビビった。


パクってるとこ見ちゃったんだよ~


「あーあの人パクってるよね前から。今日は6個パクって弟に3個あげてたもん。弟も何も言わずにポケット入れてたし」


もっとデカイ爆弾持ってたwしかも明らかに今まで複数回あった感じ。

夕方に言うほどのレベルでもなかったってことか。


マジでクソってことが再確認された。


まぁそうは言ってもあと数日はあの一家いるしねぇ…って言ったら、そうじゃん、てか私達同棲してんじゃん!あーもう最悪!って。

まぁだいぶザックリとした括りだけど、一つ屋根の下って意味では間違った表現ではない


てか、同棲ならまだいいとして、彼らも同じ風呂入ってっからなw


ドスッ「やめてよ」

うん、そうくるの分かってた。俺が女だったらもう風呂入りたくなくなるもんw
てか最初に同棲とか大げさに煽ったのそっちだろ


リフトの頂上をレン君が一人でやってて、俺がボード履いて登ってくるからビックリしてた


レッスン自体は、まず横滑りですよ。

だいたい横滑り出来ないのにリフト乗っちゃかん。


普段のレッスンみたいに教えてって言われたから、6歳児相手のつもりでいったった。さすがに怒られたけど


バックサイドは止まることが出来るわけだから、フロントの方。


キッカー入るのに、フロントサイドの横滑りホントにできないんだよ。

こんなことが有りうるのかって感じだけどマジなんだよね…


横滑りやって、そもそもターンとは…って説明してじゃあやってみましょうと。


山側のターンは出来るけど、谷側に移るところで諦めて板フラットに戻しちゃってそこからバックサイドで止まるの連続。


何回もコケて、度胸だけはあるでしょ?って。

あなたが度胸あるのはさっきの直滑降とキッカーのこと聞けば分かります


多分自分の滑る方向が見えなくなっちゃうのが怖いんだろうね。だからあと半分がいけないっていう

その余りある度胸で、あと半分板をそのままで我慢するだけでターン出来るんだから頑張りなさいよ


「ねぇやる気はあるんだよ?分かるでしょ?あと何が足りないんだろう?」


技術。


納得してなかったけどなw


1本目はキッカケだけで終了。

次で決めてもらわないと困るよ?俺ボードは今まで一回につき2本しか滑らずに来てるんだから


非情な宣告w


2本目で何回かできたかな。で、その出来た各ターンをつなげたら普通にターンしながら降りてこれるよと。


マジでこれで終わりなのって言うけど、ええ終わりですありがとうございました。


生徒さんから見るとストレスなく滑ってるように見えるんでしょうけど、スキーみたいに思い通りに滑れないストレスで2本が限界なんですよ多分。


センターハウス戻ったら中上さんがニヤニヤして見てて、どうだった?って


でナツの雇い主である支配人に本日のレッスン内容とこれからの課題を説明。

これは親御さんにするのと全く一緒w


この子、やる気はあるんだけど、あと何が足りないんだろう?って言うんですよ


「技術」


真顔でねw俺苦笑、ナツ真っ青

俺が言ったことと同じやないかww


フフフ。俺もある程度のレベルには達してるってことやな



でスキーに履き替えて、出陣。


こっちが本業なんですよ。


リフト降りてレン君とおしゃべり。

したらどこかから名前呼ばれるわけ。

探すと圧雪車から降りてくる弟氏。


うわー先越された。平野さんに頼もうと思ってたんだけど、事前に弟氏が頼んでたみたい。


でもやっぱこの人凄いわ。出会ったその日に飲んでここまで話すすめられたんだから。

このコミュ力は純粋に凄いと思う。


何本か滑って、休憩にリフト小屋入れてもらったw

実はリフト小屋入るの、初めてじゃないんだよ。


別荘の山の頂上にスキー場があるんだけど、夏に遊びに行った時偶然ドア開いてて入っちゃった。


営業最終日から時が止まってる感じがして、不思議な空間だった。


まぁでも営業中のリフト小屋は初めて。

もうワクワク。あったかいし。


係員が一人しかいない時は、係員は外にいるのが原則なんだけど、お客さんもまばらだし、気付いたら俺が脱いだスキーに長靴で乗って遊んでんの。

仕事せいw


で調子乗ってたら、調子乗るピークの時に来たお客さんが降りる時引っかかっちゃって、慌てて停止のボタン押してんのw


焦ってる焦ってるって思いながら、下のリフトに連絡したり色々業務をこなしてるの見てたw


ひとしきり話して、また滑る。


それから何本かは俺が来るたびに外出てきて、俺が引っかからないかちゃんと確認してたのに、もうめんどくさくなったんだろうねw

俺の搬機が終点に近づいてるのに、小屋から出てこねーんだよ


出て来ないのに手だけ振ってるっていう


だから仕事せいって。


そういえばレン君も「あの人なんなんすか?」って言ってたな、弟氏のこと。

その時はまだ弟氏とは普通にやれてたから逆に疑問だったけど、レン君もなんかあったんだろうね。


俺らみたいにセンターハウスでも一緒ってわけじゃなくて、レン君の場合は一日中ゲレンデにいるから、弟氏と接するのは寮の食堂しかないじゃん。そこでなんか気に入らんことあったのか。


来て3日目で色んな部所までその噂が回っちゃうって、ある意味凄いわ。


結局22時過ぎまで滑ってたかな。大みそかだし、ラストまで滑ろうと思ったけど、さすがにギブだわ。疲れた。ひたすら滑ってるわけだからね


センターハウス戻ったら社長と平野さんがいて、どうやら俺の滑り見てたみたいで、室内レッスンが始まる。

色々話してたら、社長が「そうだ、全日本のコーチに聞いてみよう」って社長室に入ってっちゃうの。


え、全日本て、所謂あの湯浅とか指導してる人ってことですよね?


「なんか大ごとになってきたな…」って平野さん。

まさに僕も同じこと考えてました…


やはりまだまだ修行が必要やな、スキーもボードも


寮戻ったら当然始まってますよね。大みそかだもの。年越しだもの。


とりあえず風呂でも行って食堂でダベってればいいかーって思ったが眼鏡をカウンターに忘れたことに気付いて逆戻り。


玄関で、今まで滑ってたの?って驚かれたw

そりゃ俺一応スキーに関してはガチ勢だもん。アンタと滑ったボードの感覚を消してスキーで思い通りに滑る感覚に戻さないと終われないですよ。


センターハウス戻ったら、パン屋さんがカフェやってた。

ってことは社長室での飲み会はまだまだ先みたいだね…


従業員用の駐車場の先に寮があるんだけど、寮に向かってたら一台の車がこっち向かって物凄いスピードで来るの。


途中から「わぁぁぁーー!!」って聞こえるし。

もう誰か分かったわ。やっぱりスピード出すと大きい声出したくなっちゃうんだねw

改めて“馬鹿そう”って表現に納得。


俺の横で止まって、「じゃぁねー!」って。

いや違う違う、俺完全に轢かれそうになってるし、ねぇあなた雪国の子だから分かるよね?雪降ると道幅狭くなるから普段の感覚で走られたら歩行者は逃げ場がないって


あー実家帰んの?良いお年をねー


「うん、じゃーねー!」


なんか東京にも名古屋にもいない感じだから、逆に面白いわここまでくると

車は勿論ヤン車。杉本のねーちゃん的な感じのやつ。

でも四駆なんだよwここはさすが長野県民の意識の高さを見たw


寮戻って食堂行ったら巻さんいて、なんか真っ赤な顔で餅焼いてんの。

「お!お前の分も焼いてるからな、早く戻って来いよー」って


俺だって戻りたいですよ…だって去年ずっとスクールの部屋で過ごしてたじゃないですか。あの一家さえいなければとっくに戻ってますって…

俺以外50代の飲み会だって全然苦にならないくらいな性格なんですよ?その俺が帰りたくないってんだからよっぽどでしょ。

飲み会に参加してない俺の分まで焼いとこうって思ってくれるところが逆に申し訳ない。


さすがに言えないけどね。でも今思えば一瞬たりとも戻らなければ良かった。


風呂入って戻ったのが23:30。

さすがに大みそかにすぐ部屋出てくのはマズいじゃん?

付き合うじゃん?餅も焼かれちゃってるし。


あーダメだ。書けん


思い出しただけで怒りがこみ上げてくる。


今めっちゃ悩んでるwもう1カ月も前の事になるんだね。

まぁ詳細は飛ばして書くか。今後の内容に繋がらなくても困るし。


23:30~23:40までが地獄。

誰からって弟氏と父氏から。滝沢さんも完全にそこまで言わなくてもって顔して、むしろ困ってたし


マジで殴りかかりそうになった。お酒入ってたからとかじゃない。俺はほぼシラフだったし。時計見たら23:40で、あと20分で年越しってのとか、俺とコイツだけの問題では収まらなくなっちゃうだろうなっていう最後の壁でなんとか思いとどまった。


俺でさえ22だし相手は30過ぎてる大人でしょ。ガキの喧嘩では済まされないと思った。

その後の20分耐えて、24:06にやっと一人が年越ししたことに気付いて、新年のあいさつして。

俺は24:00なったこと気付いてたけどね。

22年生きてきて一番気分悪い年越しだった。ホントに。


スキー場いるとテレビを1日に数分見る程度だから、日にちの感覚がなくなるんだよね。平日か休日かだけ。

だから年末番組も見てないし正月番組も見てない。

唯一の救いはこれで、大して年越しをしたんだって実感がないこと。それに別の部屋に行けば、“仲間”がいるってこと。


よく手を出さなかったぞ、よく耐えたぞって言い聞かせながら24:10に部屋出た。

もうとりあえずこの空間にいたくなかった。社長室で二人の帰りを待つのもいいし、食堂で誰かと話すのもいい。


部屋を出たらちょうど社長とパン屋さんが帰ってきてばったり。

多分俺凄い顔してたんだろうね。


社長が「…お疲れ様。…大丈夫?そっちどうなってる?」って


もう壊れそうです…


この言葉しか出て来なかった。

社長は一応スクールの部屋へ挨拶に行き30分くらい飲んできたのかな。


その間パン屋さんと夜景の話してたw

もはや男同士で話す内容でもないっていう。でもこういう時間のおかげで平常心に戻ってったんだと思う。


社長戻ってきて、結局3時頃まで飲んでた。年越しってことでワインあけた。

それにしても酒だけは豊富に揃ってるよなぁ。俺も次行く時巻さん以外にもこの部屋にも差し入れしないとな。


ホントこの部屋の存在に、俺の寮生活は救われた。とても楽しかった。





1/1(火)

昨日学んだはずなのにね。酔いが醒めてからから寝ないとダメだって。


朝食は昨日の晩御飯を柳さんが食べなくて、俺にくれたからそれ。

パンだとどうも朝一は食べられないから、ご飯だとホント助かる。

これまでも夜飯余ると次の日の朝食用に寮に持って帰ってたからね。

珍しく朝から食堂が賑わってた。


米とおかずで2皿あったからとりあえず片方温める。隣ではトースターで兄氏がパン焼いてた


片方温め終わって、もう一つの皿を取りに行く時に、あえてガチャンって閉まる直前の所までしかレンジの扉を閉めなかったんだよ。分かるでしょ?あの部分閉めちゃうと開ける時片手塞がってる状態で不安定じゃん。


そしたら皿換えに行った俺に兄氏が

「閉めないの?」って。


コイツマジでちぃせー奴だな。一昨日くらいの俺ならわざわざ閉めに行って、また皿取りに行って、不安定な中開けてって作業したんだろうけど、もう色々積み重なってるからね。


もう振り返りもしないで、もう一つあるんで、って。

多分俺の背中には「黙れ」って書いてあったと思う。


二つ目温めてる途中で隣でパンが焼けて、兄氏がパンを皿に移そうとしてる…




落としたーーーーーーー!!!ざまー見ろ!!!!


サッカーでゴールが決まった時くらいの実況が俺の中で鳴り響いたね。


マジでスカッとした。やっぱ神様見てるんだわ


清々しい気持ちで飯食って、新作のわかめのスープ飲んで、センターハウスへ。

二日酔いだから、ああいうスープ系はホントありがたい

レジとかカフェで新年のあいさつして、とりあえずコーヒー。


朝から雑談ですよ。もう一人の高校生昨日いなかったからね、昨日歴史が動いたことも含めて。


今日はアイツ駅で待ってなかった?wとかねw

中上さんもえらいネタをぶっ込んでくれたもんだわ。

ムっとされると俺らもイジり甲斐があるw

で俺も昨夜あったこと、さらには今朝の最新情報まで。


もうお互い聞くの真剣w


~てなって~……落したんだよ!パンを!!アチっとか言ってさ!


オチの所で全員の顔が明るくなっちゃうっていう、どれだけ嫌われてるかが分かるでしょう。

普段性格悪くないはずのみんながここまでなっちゃうんだから、ねぇ。


そしたらどうやら俺が来る前にも食堂で一悶着あったらしく…


昨日文句言われたわけじゃん?たしかに「はいはーい」って返したくらいにダメージなかったとはいえ。


それが食堂で1対1で会っちゃったらさ、普通は気まずくて話さないじゃん。


ナツが自分の朝飯作ってて、それを食べてからセンターハウスに行こうとしてたらしいんだよ。

したら突然兄氏が入ってきて、勿論シカトすると同時に一緒に飯食いたくないってか同じ空間にいたくないから全部タッパーに詰めて急いで食堂を出ようとしたわけ。


食堂出ていくナツになんて言ったか。


「行ってらっしゃい!」


もう今でも笑える。お前に反省とか気まずいとか最低限の神経はないのかとw

買い出しにいく時に声かけたのと全く同じトーンだったらしい


で、なんて返したの?こないだはガン無視だったじゃんw


「…………はー。(い)ってきます。って言ったよ、一応。」


超蚊の鳴くような声じゃんwでも大人な対応じゃん。刺されても困るしねああいうのに


「でもマジでキレそうだった」


あ!もしかして食堂のドア“バン!”って閉めてったのって…


「あたしだよ」


食堂向かう時に、凄い大きな音立ててドア閉めて、寮出ていくヤツがいたんだよ。ええ、怒り狂ったこの子でしたw


スープだけタッパーに入れられなくて、自分が作ったのに飲めなかったっていうドンマイ現象。

ストレスフルな寮生活に高校生達引いてたw

まぁでも年取るとね、こういう連中とも付き合っていかなければならないんすよ。


昨夜飲み会の席で、初滑り、頂上からちょっかろうぜって話が出てて、BJも行くぞって言われてたのね。ちょうど殴りかかるの我慢してる時。マジでピステンもかけないくらい急斜面なんだけど、度胸試しってことで。


カウンターの裏側で弟氏と兄氏が準備してるの分かってたけど、“絶対に誘うんじゃねぇぞ?昨日俺に何したか覚えてんだろうなぁ”って雰囲気出しまくって、全く準備しないでいた。

レジで喋ってれば彼ら話しかけて来ないだろうってのは予想できたから、そこも保険としてね。


案の定喋ってる俺は誘わずに二人で行ったよ。ホントぶっ飛んじゃえばいいって思ってた。



午前はスキーのレッスン。

正直コーチ始めてから一番大変なレッスンだった。


去年は笑い話として中沢さんや博君や宮沢さんから聞いてたけど、いざ身に降りかかってみると、もうヤバイ。


だいたい初心者クラスのスキーってのが一番難しい。

ぶっちゃけなんで出来ないか分からんし、なに教えりゃ滑れるのかも知らんし


それに同じ年くらいの子供でも、全然上達のスピードが違うんだよ。どこに合わせればいいの?って


出来ないとグズるし、泣くし、それだけでレッスン止まっちゃうんだよ。


最初のスケーティングで止めたいって言われた時はさすがに困ったw

だって出来てるのに泣きそうなんだもん


途中から滝沢さん来てくれてホントに助かった。


でも他のコーチに手助けしてもらってるようじゃあコーチとしては失格だよね。


結局1回もリフト乗せてあげられなくて午前は終わった。


俺のコーチ人生なんて始まったばっかだしさ、ちゃっちーもんなんだけど、今年から生徒もって、なんとか今日まで上手くやってこれてただけに、なんか崩れ去った気がした。


カウンターで滝沢さんから、ああいう時の対応の仕方とか色々教えてもらった。やっぱりお金貰って教えてるわけだから、その辺シビアなのよ。


もうアドバイスもらいながら泣きそうだった、マジで。

厳しく言われるんじゃなくて、あまり多くを語らない滝沢さんの優しい言葉だからこそウルっとくるものがあった。


完全に普段と様子が違う俺にレジ勢も絡んで来なかった。まぁ逆にありがたかったけど


そしたら滝沢さんが「ほら元気だして!ご飯食べに行こう!」って。

ホントにこういう人について行きたいし、食器も洗っときますよって言うし。

あのクソ一家は何かはき違えてる。


食堂向かいながら「今日帰るみたいだけど、あれ、また午後の営業終わったら帰る感じ?」


またってとこがポイントだよね。昨日来て、ほとんど滝沢さんとは喋らなかったから、多分去年も何回か会ってること覚えてないだろうなぁって思ってたのに、覚えててくれたんだよ。


去年も毎回午後の営業終わってから帰ってたし。

嬉しかったわ。やっぱ、飲み会の場に参加するってことが重要なんだよね。それ繰り返してればたとえ長く喋らなくても覚えてもらえる。


昨日殴りかかりそうになった弟氏と父氏と滝沢さんと俺で昼食。


先に来ていた二人が食べ終わって、例によって弟氏が父親の分も洗っとくよと。

もうまた嫌味言われるのも嫌だったから、言ったよ。


俺洗っとくんでそこに置いといて下さい。って。


「お、そうか、じゃあ水にだけつけとくわー」


酒飲んでなきゃサッパリしてて良い人なんだけどなぁ。まぁでもこうやって考えちゃうのがアマいのかもな。

嫌いなら嫌いってきっぱり決めちゃうことがなかなかできない


俺の方が食べ終わるの早そうだったけど、滝沢さんが食べ終わるまでゆっくり食って、滝沢さんのも洗っとくって言った。


ちゃんとしとるやろ。





うっわwww

文字数制限引っ掛かったwwこんなん初やでw


40000文字越えたら投稿できんらしい


ってことは前回の記録を更新だな。


普通に冬休みを二つに分ければいいって思ってたけど、急きょ3つになる。


どうでしょうみたいだな。編集してたら収まりきらないから、今日のは最終回じゃなくなっちゃいましたwってやつ。


まぁでも自分でもここまで色々覚えてるのが面白い。

ちょうど1カ月前だもんね。

スキー場いたらもう起きてる時間だわ。


今は朝8時くらいにならないと寝れないw


このままスキー場行ったら最初の二日くらい死んじゃうねw





くっそー再提出くらったよ


まぁなんか結構やった子でもくらってるくらいだから、俺ごときが見逃されるわけないわな



弟と連絡とるといつもスキー場行ってて、マジでうらやましい。



早く春休みになってまた長野に住みたい





さてと。



27(木)

お昼くらいの新幹線だったんですかね。


おなじみの長野新幹線ってやつですよ。


例によってバタバタして、少し遅れてた山手線に救われました


まぁ前日に飲んでりゃそうなるわな。

朝から帰る準備始めたし



で、14時頃着いて、行きたいとこがあったわけ


なんか毎年浜松町でラーメン博だかつけ麺博やってんじゃん?

そこに来てて、是非行きたいと思ってたけど時間なくて行けなかったお店。


長野駅で降りたら絶対に行こうと。

しかも移転してて、駅から余裕で歩いて行ける距離になってんのよ


とりあえず久々の長野駅でも撮影しようしたら、弟から電話かかってきて、今駅のどこにいるのかと


あれ?アナタ3限ある言うてましたよね?

だからラーメン食い終わったらちょうど3限終わるくらいの時間の新幹線にしたわけですが


なんか所謂受けても意味ない授業だったらしく抜け出して車できてくれたのね。

正直車で来る距離ではないんだが…


で、弟の部屋に荷物置いて、チャリ借りてラーメン屋へ。


予想通り美味かったね。

もう長野寄ったら毎回絶対行く。


今まで食べた中では一番本郷亭に近いかも。


自転車自体久々なのに、雪道とかもう楽し過ぎw


やけに俺が走る方だけ人が走ってないなぁって思ってたら、対向車線の方の歩道は陽が当って雪溶けてるんですね。

あ、そういうことかと。


こういうよそ者が事故起こしちゃうわけですよ。


でも今更あっちの歩道に移動するのもかっこ悪いから、華麗なハンドリングで乗り切ってやった。


薬局で買い物して帰宅。


スキー場には夜に着くと連絡してあったので、17時過ぎに出発。



1時間以内で白馬まで行けちゃうんですねぇ。

もう考えられない。パラダイス


18時には着いて、適当に挨拶廻りしてなんか夜ご飯用意しといてくれたから、弟と食う。


分かりゃしねぇから弟も食べてっちゃいなよwwって甘過ぎ


食べ終わって、弟は別のスキー場にナイターしに行った。

滑ったらそのまま実家に帰るんだと。



去年の3月以来の寮に戻る。

9か月も経った感じがしない。去年まだ2年だったんだよね…って


スクールの部屋に寝床設営。

数日前に父さんがスキー場に届けておいてくれたバッグもちゃんと寮まで運んでくれててよかった。



普通はこの部屋はスクール関係者しかいないんだけど、今年は一人リフトの子がいると。


多分初年の子に一人部屋与えちゃうのはまずいから、お目付の意味も込めてスクールの部屋に送り込まれたんだろう。


19時過ぎに巻さんともう一人50代のおじさんが戻ってくる。

なんか父さんがスクールやめた後入ってきて、それからかなり長いこといたらしいけど、去年は来てなかったから初対面。柳さんです。


3人で飲み会が始まって、21時頃そのリフトのレン君が戻ってきて自己紹介。でもすぐに出てっちゃった。


それから少し飲んで、お風呂行った。


ここで問題ですよ。


風呂壊れちゃってさぁ昨日。お湯でないんだよ。って


え…どうすんすか?


だから女子風呂だな、今一人しかいないし。


一応男子風呂2つ、女子風呂1つって分かれてるんすよ。

そんなわけで去年は用がなかったけど、今年はお世話になりました


風呂上がって食堂覗いたら人いたから、まぁ挨拶もかねて突撃。

寮とか言っても、働いてる所が違うし、働く時間帯が違うしで、なかなか他の部所の人と仲良くなれることってないんだよね。

顔覚えて挨拶する程度が普通。


だからこの食堂って場は、全ての部所の人が利用するから仲良くなるには凄くいい場所なの。


入ったらさっき挨拶したレン君がいて、おしゃべり。


不思議だよねー。今日会ったばかりなのに、ずーっと喋ってられるんだもん。


早くあの部屋抜け出したいって半ば悩んでたww


俺より2日早く寮入ってて、毎晩あのおじさん達のうるささに耐えられなくなってんだと


だってさ、知り合いである俺でさえうるさいって感じるのに、突然わけわからんオヤジ二人の部屋に押し込まれて夜中中酒飲まれたらそりゃ来るって…


色々話してたら巻さんきてさ、なんかよくわからんことでレン君がキレられてんのw


俺だったらあの手のオヤジには苦笑いで話し合わせて終わらせるって技持ってるけど、20歳の若者には無理みたいで、なんか火に油をってやつ。


ひとしきり怒られて、また食堂が二人だけになった時に

「オレ、明日絶対社長に言いますわ。部屋変えて下さいって」


ハハハハ…だよねぇ。頑張ってw

俺は完全にスクールの人間だしあそこからは抜け出せないわ~って。


2時くらいに二人で部屋戻って飲み会してるなか就寝。





28(金)

7時起床。

ここの朝ごはん苦手なんだよなぁって思ってたら、柳さんがお茶漬けのもと2つくれたw


これたしか去年も貰ったよなぁ…しかも初日に巻さんから


朝一パンはきついけど、お茶漬けなら食えるから、それとなんか女の子が作っておいてくれた目玉焼きと野菜と豆が入ったトマトスープ。


去年よりサブの食がスゲーんだがw



さすがに今シーズン初日だから8時にはセンターハウスへ。


まぁ去年と同じようにスクール側のカウンターにちょこんと座って、目から上だけ出すスタイル。


同じカウンターで3mくらい離れたとこにレジがあって、そこで食券やらリフト券やらを扱ってて、そこにもバイトの子が一人。


スゲー化粧だな。去年いたっけ?とか考えてたら、その子がコーヒー飲みます?って


なんか去年も別の子とこんなことあったよなぁと思いつつ頂戴する。


お湯入れると完成する、粉タイプのやつ。


さすがに初日で少し緊張してたんで、これでだいぶ落ち着いた。


巻さんとこの子が話してるの聞いて、完全に思い出した。去年いた!ナツだわ。


でもショートで、カフェ担当だったからバンダナまいてて、中島美嘉を越えるドメイク、緑のカラコンだったから、この1年の変貌に名前聞くまで分からなかった。

去年もその風貌と態度に、普通に年上だと思ってたから18って聞いた時には度肝抜かれたw

ってことはコイツまだ19かよ…所謂"仕上がってる”状態なのに



すると巻さんが

「今年初だよな?滑るの。スキーはもう出来るの分かってるから、ボードの確認だけレッスン始まる前にしてこいよ」と。


まじか。今シーズン初滑りがまさかのボードか。

今年も社長のブーツを引っ張り出して来てリフト乗りましたよ。


実際ボードとか去年宮沢さんに15分だけ下で教えてもらってすぐリフト乗せられて、それから2本滑った程度。普通にターンして降りて来れるけど、1回もコケずに降りられたら御の字ってレベル。


だからたった1時間くらいで初級者メニューまで終わらせちゃった、急造ボードなわけ


まぁセンスで滑ってるだけなんすよww


そんなわけで2本滑って2回コケて、またカウンターに戻る。


午前はレッスンが入らなかったので、柳さんとコース内の石拾いと、講習会。


午後にスキーのレッスンが2人入って、一人を柳さん、一人を俺が持つことになるが、いきなりは無理ってことで、最初は柳さんが二人もって、途中から俺に一人渡された。


まぁこれは分担指導してる程度だから去年と変わらない。


ただレッスン終わって凄く感じたのは、人にモノを教えるってことの難しさ。


特にスキーの場合は気付いた時には滑れてたから、滑れなかった時にどう教えられたか分からない。

多分4歳くらいの時に教えてもらってたんだろうけど…


そのできない・わからないことを理解して、解決までのプロセスを示してあげなければならない。


凄く難しい。


今日はまだ生徒が1人だった。でも翌日からは複数人、しかも誰の援助もなく指導しなくちゃいけないというさらに難しいことが待っているのだ。

カウンターに戻ってまたオジサンとかと喋ってたら、社長が新しいバイトの子二人連れてあいさつにきた。

若いなぁって思ったら高校生だって。


去年は完全に俺が一番下だったから、なんか今年は不思議な感じ。


この高校生のうち、一人がナツの下でレジ他、もう一人がカフェらしく、とりあえず二人で仕事内容を教えてもらってる感じ。


でもさ、横目で見てて思ったわけ。


この子ら絶対頭に入ってないってwww


俺も去年レジの子が席外す時に代わりに入ったりしてたけど、まーむずいもん。

もはやレジに入るのがスクール側での罰ゲームみたいな感じになっちゃうくらい。


そんななかでの俺らの決まり文句が、"イレギュラーがなければ…"


ただ1日券を何枚、お菓子を何個なら対応できる。

でもシーズン券だったり割引券持って来られたり、バーコードがレジに登録されてなかったりするともうテンパっちゃう。


ずっと横で見てた俺らでさえこのザマだったから、今日来て今日中に覚えてね感MAXで説明されてもこれはかなり厳しいかと…


って完全に頭真っ白になってる二人を見て、支配人とニヤニヤしてたw

この支配人の中上さんってのも今年から来た人で、親会社からきたみたいで、30代半ばだと思うけど、組織図では社長の下の人。



寮戻って、またもや19時から飲み会。


レン君は社長への直談判が認められて、引っ越してった。よく頑張ったよ…


21時頃巻さんに中沢さんから電話があって、ビックリさせようとメールしたった。今BJ寮にいますよって


22時くらいにさすがにめんどくさくなって、勉強してきますってテイで適当にプリントもって食堂へ。


勉強なんてできるわけないじゃんね。

だってもう完全に飲んじゃってるし、食堂行ったらおしゃべりするもんw


行ったらナツがいて、去年いましたよね?みたいなとこからおしゃべり

なんか食堂来ると何かしら友達ができていくよね。凄い楽しい


そしたらドアが開いて誰か入ってくるわけ。

とりあえずお疲れ様でーっすって言うじゃん。


俺が知らない人なら他の部所の人なわけだし、俺よりはまず長くいるはずだし。


でもこの時は違った。


突然向こうの二人が名乗ってきたわけ。20代後半っぽいしなんでだろ?って思ってたら、どうやら今日から来たらしい。


ってか、この地区のスキー場に来るのも初めてで、とりあえず寮の人に挨拶しておこうってやつ。


それで4人でまたおしゃべり。


途中からナツがトマトスープからリゾットを作りだす。

完全に俺がせかした感出てたけど、昼に明日のために作っとくねって言ったのを忘れてたんだもん


新しくきたのは川辺さんとモミさん。ディガーさんだって


ディガーさんと話すの多分初めて。


とりあえずこのスキー場に関してだけ言えば俺の方が知ってるから、色々教えた。

逆に俺は群馬のスキー場のこと色々聞けた。


しばらくしてリゾット完成して、味見。


普通に美味い。一人暮らしでもなくて19でここまで料理出来たら凄いと思う。


チーズゾーンと卵ゾーンに分かれてて、どちらもいい。


でもね、ここで俺ら気付くわけ。


これ、朝のために作ったんだよね?朝だと…水分全部吸っちゃってね?


やっちゃいましたね。せっかくだからこの出来たてをみんなに食べてもらいたかった


食ってたら巻さん入ってきて、巻さんも味見。

その後柳さんもきて、食堂でガヤガヤ。


去年来てたカオリって子の友達が明日から来るって話になって、なんかもう今日来たばかりの人がいる中で話すような内容じゃないこと話してた…


名前聞き覚えあったから去年のセンターハウスの様子をワーって思い出してみると、たしかにいたね。時々レジやってた。もしかしたらコーヒー貰ったかもしれん。


たしか寮で暮らしてて、金髪でなかなか目の周りガッツリいってんなって思ってたんだけど、たまたま書いた字が普通に綺麗で、あー人は見かけによらないなぁって思ったんだよね。

それがまぁ…ねぇ。


俺と川辺さん「だいぶ…ディープなというかヘビーな内容で…」って苦笑いするしかなかったw


てか字が綺麗で、見かけによらないなぁってのは、多分去年記事に書いてるわww絶対探したらある


昨日もそうだったけどさぁ、俺が移動すると、オジサンがいつの間にか来てるんだよね…


それからオジサン達から今日来たディガーさんに色んな注意事項が伝えられて解散。


ってかオジサンがいなくなっただけ。


いやーこれは楽しくなりそうだ!!って言ってたけど、川辺さん…それ最初だけだよ…ってこっち側は思ってたw


ここまでは順調だったんだよなぁ。

この日の夜中に元コーチ一家(父、長男、次男)が来ることになってて、長男氏は2年前の夏に、父氏にはスキー場でも何回か会ったことがあったんだけど、あんま得意じゃなかったんだよね。


でも息子ふたりなら年もオジサン達よりは近いし、お兄さん的な感じで仲良くやれたらいいなーって思ってた。


1時頃解散になって、就寝。



ドタドタドタ…


来た…

夜中の3:30到着ですよ。


電気点いて3人が入ってきて、すぐ寝てくれると我慢してたのに、なんと


4時から飲み会がガンガン始まった。俺寝てる(フリ)のに。


マジでうざかったね。常識ないんかと。


去年も俺らが寝た後到着した組があったけど、中沢さんも博くんも電気消したまま静かに乾杯して話してただけで、すぐ寝てくれたし、それが人間として普通だと思ったけど。


レン君の気持ちがここで初めて分かった。知ってる人でさえこんだけウザイって感じるんだから、全くの他人のレン君には地獄だっただろうなぁと


結局飲み会終わったの朝の6時…それまで一睡もできんかった…

マジふざけんなし





29(土)

最悪の寝起き。

たしか28(金)の夜から猛烈に雪が降ったんだよね。


チェーン規制とか事故とか起こってさ。

おかげで土曜日なのにお客さん少なくて、午前もレッスンはなし


午前中何やってたかわかんねーやww

多分カウンター内で喋ってたんでしょうね。



午後、午前入らなかった分ものすごい数のレッスンが申し込まれる。


ついにBJイントラデビューですよ。

もう緊張しまくって、昼飯食ってても吐きそうだった。


でいよいよ初レッスン。


担当はスキーの初級だったかな。8歳くらいを3人。


まぁなんとか終わったね。


一応スキーのコーチにも教科書があって、それを熟読してったw


レッスン終わって、親御さんのとこまで届けて、終了。


実際どっちかなんだよね。

あまり上手くなってなくても、子供が楽しかったと思えるか

子供が楽しいと思えなくても、親が満足するぐらい上手くなれるか


このどちらかが達成されればミッションクリア。


生徒の年齢が低ければ低いほど、より楽しいレッスンをしてあげる。

ある程度の年齢なら技術メインで教えてあげる。


こんな感じかな。


センターハウス戻った時は実に清々しかったね。ホントに一皮むけた感じ。


最初胃がひっくり返るくらい緊張するんだけど、一回終わってみると二回目からは苦痛じゃなくなるってやつ。日常生活でもよくある。


戻ったら、まだ時間あるからフリー行って来ていいぞーって言われて、長男氏と行ってきた。


うん、父氏と長男氏よりは上手い。それだけは分かった。


戻って、社長と会ったところで俺もお願いした。


寮に静かな部屋はありませんか?


「うーんと、女子部屋がもう一個余ってるよ。あと僕の部屋も空いてるっちゃ空いてるよ」


あーそこに完全に住むわけじゃなくて、静かに勉強出来る空間が欲しいんです。


「あ、そういうことか。スクールの部屋じゃ絶対無理だもんね。じゃあ僕のとこでいいじゃん

。机もあるし」


あざっす



やりました。勉強というのは完全にこじつけだけど、これで静かな空間が確保できたw


で、夕方から兄氏と弟氏が買い出しに行くというので、便乗した。

こういうときじゃないと外にモノ買いに行けないからね


買い出し終わって、弟氏とナイター滑る約束をする。弟はガチで上手いから、教えてもらおうと思ったわけ。


夕飯食って、カウンター内で滑りに行く準備してたら、ナツがボード教えてーって。


俺滑れんけど。

マジで初級者に教えられる程度なんだが。


だいたいスキー場でバイトする意味って、勤務時間外に自由に滑れることじゃん?

だからだいたいバイトしてる人って上手い子が多いんだよね。


去年ディガーさん達と滑ってキッカーに入ったって言うくらいだし。


だいたい俺より断然上手いディガーさん達がいるんだから、そっちに頼めばいいのに、なぜわざわざ下手な俺を捕まえて教えてもらおうとするのかねぇ


ってわけで俺が教えられるレベルじゃないと思ったんだが、なんかターンが出来ないとか言い出すわけ。


この場合のターンができないって、カービングターンが出来ないって意味だと思うじゃん?


違うんよ。普通のズラシのターンで、かかとの方は出来るんだけど、つま先の方ができないらしい


あぁフロントサイドの方ね…


でもまだ信用できん。二つあるターンのうちの片方が出来ないのにキッカー入れるわけないし、だいたい女の子ってのは3割減くらいでモノ言うからな


それにそもそも今から弟氏とスキーしに行くし、あなたまだ勤務中やん?

もし俺が戻ってきて、それとナツの仕事終わりがほぼ同時だったら行ってもいいよって

だけど俺より上手いってなった瞬間俺一人で降りてくるからねとw


で弟氏と練習。たしかに上手いわ。

いかにも元レーサーだなって感じの滑り。


5本くらい滑ったら、同じユニフォーム着たオジサン2人組がなんか講習会やってんのね。


後に分かるんだけど、柳さんと今日来ると言われていた藤木さん。

藤木さんは姉妹校のスクールのNo.2の人。

すぐその二人に追いついて、俺らも参加。


3本くらい一緒に滑って、また解散して、それから2本また弟氏と滑って終了。


カウンター戻った時にはヘトヘトですよ。スクールで初めて生徒を持って、普段ほとんどしないボーゲンを2時間し続け、さらに講習会でもオーバーな練習するから足腰に物凄い負担かかり…


ブーツ脱いで、ナツとしてはそのままボードのブーツに履き替えてくれるのを期待してこっち見てたんだろうけど、俺ガン無視したったww


もうね、このままボードに履き替える気力も体力もゼロでしてね。


履き換えたのはボードではなく寮に帰るためのゴム長w


で、ツッコまれるのが嫌だったから、お客さんと話してるスキをついてそーっと帰った


いや、申し訳ないとは思ったが、いつ仕事が終わるのかも分からないし…ねぇ



多分この日だったね、俺の最初の“あれ?ポイント”

カウンターに肘ついてたら兄氏に怒られるっていう。


俺は去年もここのカウンターいたし、そこで他のコーチ達の立ち振る舞いとか行動を見てきた上で、今年このスタイルでいるわけで、なんで昨夜来たばかりの人に言われなかん?

肘ついてたって言うけど、客のこと睨みつけてたわけじゃなくて、御用があったら伺いますよ?ってな感じの笑顔でいたから、客から見ても何も不愉快な姿ではなかったと思うのだが。

それに俺が客だったら大企業の受付よろしく機械みたいに待ってるよりも、多少ラフに待ってる方が、話しかけやすいと思うんだが。


おいこの人マジかよって思ったけど、一応年上だからっていう条件を鑑みて、引き下がっておいた。


この“あれ?ポイント”は今後色んなところで結びつく。



寮戻ったらもう始まってて、めんどくさかったからすぐ風呂行った。

が、風呂から帰ってきたら、完全に参加する雰囲気になってて仕方なく少し付き合う。


程なくして社長室へ避難。昼間許可を貰ったあの部屋ですよ。食堂誰もいなくておしゃべりできなかったしね。


したら1時過ぎに社長ともう一人の同居人が帰ってきた。

この段階でまだこの同居人の名前とかなんも知らないっすよw

ただ去年もいた気がするーってだけ。スクールの人達はパン屋さんって呼んでるけど


社長自体がこの部屋に来るのが今シーズン初で、3つあるベッドのうち二つがまだ組み立ててない状態。

俺とパン屋さんで、ベッド作り&部屋のレイアウトが始まるw


もうそれはそれは不思議な空間だった。


1時間くらいでようやく部屋らしくはなり、ちょうど社長も帰って来たのでそこで飲み会スタート。


結局3時くらいまで飲んだのかな。ここの大人たちとも飲みはホントに居心地がよくて良い。

勉強の為にってことで潜り込んだ部屋だったけど、ここで寝てもいいですか?って言ったらOKでて良かった。


一旦スクールの部屋に戻ったけど、スクール・リフト・圧雪・他のスキー場の人・その他役職不明の人達の大宴会になってて、もはや俺の入るスキが1mmもなくなってた


これで社長とパン屋さんと俺の共同生活が始まるわけですよ…

まぁ俺はスクールの部屋にも寝床があって荷物も全部そっちっていう二重生活だけど





30(日)

午前にボードのレッスンが入る。

の為に朝からボードのフリーを2本ほど。


初ボードレッスン。初心者のクラスだったかな。

ちょうど1年前に自分が教えてもらったことの一部だからね、無事終わった。


天候が急激に悪くなり、雨が降り始める。


午後はお客さんも減り、スクールもゼロ。


柳さんが大きなスーパーに買い出しに行くと言うので、俺も便乗。

したら、BJお前免許持ってるか?と


ありますけど、4カ月運転してないっすよ?


ええ、させられましたよ。


だって柳さん助手席座った瞬間ビール飲みだすんだもん。もう何が何でも俺が運転するしかないやんw


初めての車・4カ月ぶりの運転・雪道・ワイパーMAXじゃないと前が見えない大雨。


これでもかってくらい素晴らしい条件が重なってますよね。


スーパーの駐車場はアホみたいに混んでるし、柳さんの知り合いのとこまで寄り道させられるしでもう大変な1時間半だった。

別に食事とか酒とか全部出るから俺の立場で外に買い物に行く必要はないんだけど、ちょっとコーヒーの粉を買いたくて。


初日に貰ったやつ。カウンター内であれ啜ってると落ち着くんですよ。あと貰った分お返ししたかったから。


昨日兄弟達と行ったコンビニじゃあ売ってなかったから、この地区で一番デカイスーパー行ったわけ。


柳さんは大量にお酒とおつまみを買った。あーあと「巻にはやらんけど、お前にはこのそば買ってやる。明日食べよう」って年越しそば俺の分も買ってくれた。

今考えると、ホント巻さんと柳さんは優しくしてくれた。あの一家さえ来なければ…


俺はコーヒーの粉を3箱。3箱目は完全に衝動買い。だってマグカップ付いてたんだもん。こういうのにマジ弱いw特にmyマグカップ欲しいなって思ってたとこだったから尚更。


3箱合わせて24スティック。もはやこの冬休みに飲みきる気はないわなw


その後柳さんの知り合いのとこまで寄り道。しかしそこのおばさんの俺への失礼な態度に柳さんも怒って、帰り道はやっぱり人は謙虚な心と人を思う心だよなって話を延々と。


まぁでもあんな商売してたらいつか潰れるよ。ただでさえスキー人口減ってんだから。


寮まで柳さん送って、俺はセンターハウスへ。

大雨の中、わざわざ戻ってった理由は、スキーやるため。


なんせ今日ボードしかやってないからね。スキーヤーとして、スキー場にいながらスキーをしないで一日終わるのがなんか許せなかったわけ


カウンターでニヤニヤしながら戦利品を開封。まだマグカップは開けませんよ~w


とりあえず1種類ずつナツにお返し。勿論すぐそばにいる兄氏にはあげませんよ?


ちょいちょい外見に行っても、雨は止む気配なし。


こうなったらひたすらおしゃべりするしかない。


昨日のボードのこと言ったらちょっと怒ってたw

「なんで帰っちゃったの!」って


いや、疲れてて、とてもボード教える余裕なんてなかった…止められたら諦めて残ったけど


「お客さん来てる時にスーってお疲れ様でーっすって帰っちゃうんだもん。嘘でしょ?って思った」


てか結局昨日何時まで仕事だったの?


「ラストまで…」


バカヤローそれ俺あの後何時間待たなきゃいけないんだよww結局ボード出来ない時間じゃん


ええ。帰って正解でした。俺の予想も的中でした。お客さんいる時に帰ったのも作戦勝ちでした。


まぁまたいつか教える…かもね?ナイターとか人が少ない時の方が練習出来るよーなんて。


それからはレジでナツの愚痴をずっと聞いてたw

初めてだね。兄氏に関してのコメントが出たの。


「ねぇあの人何?まじ嫌いなんですけど」

最初何のことか分かんなかった。だって突然近くにいる人の苦情言われると思わないじゃん


あー生理的にってやつ?笑


「いやそうじゃなくて、もうなんか全部イヤ。てかなんでいるの?ずっと。あの人レッスンしに行かないの?」


あの人なんか自分から内勤希望とか言っちゃってんだよねー。


「内勤って巻さんいるし、レジは私と浜ちゃんいるし、あの人マジ邪魔。時々頼んでもないのにレジ入ってきてホント気持ち悪い。浜ちゃんともう一人の高校生、あの子達も嫌いって言ってた」


アハハそう…俺がレッスン行ってる間バトってんだw


「もうこのままずっといられたら私壊れる。無理」


ナツ壊れたらスキー場回らねーじゃんww


「文句言いたいけどさ、話したくもない。ねぇ会議開こ、今後あの人とどう戦うか。22時に食堂集合!」


もうね…簡単にまとめてもこんな感じw

この時はまだカウンターに肘のことしか俺は言われてなかったし、あースゲー言われようだな…って、半ば兄氏に同情する側だったかもしれないけど、後に間違いだったと気付く。



お客さんもドンドン帰ってって、ナツが社長にふざけて「もう上がりたい」って言ったら、なんか通っちゃって、逆に俺らびっくり。

社長も「この天気だしもうこれ以上忙しくならないから、いいよー。早く俺の気持ちが変わらないうちに上がった方がいいよ」ってw


人柄いいよなー社長。もう大好きw飲んでても知的な話も出来て楽しいもん


やった!買い出し行けるじゃん!ねぇなんか買ってきてほしいモノあるー?


いや…だからぁ俺今買い出し行ったばっかじゃんよ。てか逆に言ってくれれば買ってきたのに。



着替えてきて、巻さんとかには買ってきてほしいモノ聞いてるんだけど、勿論兄氏には聞かないよね。


ホントに嫌いなんだなーって。


カウンターの前通って、レジの前通ってセンターハウス出て行くんだけど、さて、今レジ入ってるの誰でしょうか?


ナツは今から買い出し行きます、浜ちゃん帰りました、俺巻さんと喋ってます。


そう。兄氏ですよww


そしたらレジの前通ってくナツに、兄氏がなにを思ったのか

「行ってらっしゃい!」


ってwwwめっちゃ軽快にw


お!お!どうなるんだ?って見てたけど、アイツガン

無視してそのまま歩いて行ったのww


笑えないよ?今は一応スタッフの服着てっから。だけど心の中ではもう爆笑どころの騒ぎじゃなかったw


夜ご飯の時間になったので頂く。


一家3人と俺の4人。スキー場での決まりごとで、スタッフは自分が使った食器は自分で洗うってのがあるのね。


4人ほぼ同時に食べ終わって、なんかあの一家の決まりなのか分からんけど、弟氏が

「いいよ俺洗っとくから、父ちゃんそのまま置いてって、兄ちゃんも」って。


流し一個しかないから、俺弟氏が自分の家族の分洗い終わるの待ってたの。

そしたら兄氏が

「いいじゃん、一緒に出しちゃいなよ」って弟氏の流しを指さすわけ


いや、これ自分のなんで、自分で洗います。勿論こう答えるよね。だって弟氏でも年上だし


そしたら「いいって、3人分洗うのも4人分洗うのも一緒だから」


兄が弟にやらせるってことだから、矢印的には間違ってはいない。ってわけで、俺も弟の流しにそーっと食器出して、

すいません、じゃあお願いします。って。

一回は断ったし、勿論いくら兄が言ったとはいえ、俺からしたら弟でも先輩に洗わせることになるから、次は俺がみんなの分、少なくとも弟氏の分は洗おうと決めて、お願いしまーっす、って食堂を兄と出た。


したら、食堂出た所で兄氏が振り返ってきて、真顔で

「ああいうときは、自分がやります、って言うんだよ」って。


俺、ハァ?って固まっちゃったんだよね。お前何言ってんの?って。

10個くらい上だから口には出さないけど、マジで思考回路止まった。


いやいや、お前が言ったんじゃん。「3人分洗うのも4人分洗うのも…」って。この時の洗うの主語は誰ですか?お前の弟でしょ?いつの間に俺がやることになってんの?お前が出せって言ったんだよ?


グッとこらえて、はぁ…つって食堂戻って、弟氏に俺やっときます。って。


1人分洗うのと4人分洗うのは大きく違いますよね?


弟氏は「お!そうか?じゃあ頼むわ」って出て行った。マジで腸煮えくりかえってた。


ナツの愚痴聞いてる時は他人事だったけど、自分も関わるともう完全に敵としてしか見えなかった。


カウンター戻るまでめっちゃ考えた。他のバイトの子にとっては完全なる他人だけど、俺からしたら、父さんの30年以上の付き合いの人の家族だから。どこかで悪くは思いたくないって思ってたのかもしれん。

体育会系だからって言葉で片付けて自分一人が我慢すればいいってのが一番楽だと思った。


まぁ仮に体育会系だとしても、ここは部活じゃねーし、俺らを繋ぐ縦の軸ってないわけだから、ここではその関係は成り立たないはずなんだよ。んまーでも他人に厳しいってことは自分にも厳しく、“体育会系らしく”生きてるんだろうなって思いながら戻った。


俺ホント甘いよね…

幸いなことに今まで意地クソ悪い奴なんて周りにいなかったし、スキー部って組織でも、先輩から何かやれって言われるんじゃなくて、むしろこっちから先輩の為に何かやりたいって思える人達だったから、これは初めてのケースだった。でも本来これが美しい体育会系だと思うんよ。


カウンター戻りながらレジ見ると、なんか兄氏がゴソゴソやってんの。明らかにあやしい動き


気付かないフリして戻って横目で見てたら、なんとお客さんにあげるために置いてあるモノを、勝手にパクってポケットに入れてんだよ。


唖然とした。コイツなんだよ。人には厳しいくせに、スキー場の備品パクってんじゃねーか。マジどーなってんだと。


俺もこの時決めたね。コイツと戦うって。



何度か外見に行くんだけど、もはやお客さんも数人しかいない


それでも夕方よりは止んだよなぁ、どうしようーって言ってたら、中上さんが行ってきなよwって。


アンタ俺がびしょ濡れになるの見たいだけやろw


まぁでもこの言葉に押されて行きました。意を決してってまさにこの時の言葉。


多分3本滑った。


最初の2本普通に滑るんだけど、もう走らない走らない。


それで3本目に、リフト降りたとこの斜度さえ利用して一番下までクローチング組んだけど、それでも走らない。


これでもう諦めたね。非常に悲しかったw


びしょ濡れでセンターハウス戻ったら、中上さんが「うわー、よく行ったね」てニヤニヤしてんの。


もう諦めましたよ!いやーマジ滑んないっす。春の雪みたいで。



だからこの日は寮戻ったのが早かったのかな。


ついに男子風呂が直る。スクール部屋には“敵”がいるからソッコー風呂入って、飲み会に参加させられるスキを与えずに社長室避難した。


でまた社長パン屋さんと飲み会。


ウイスキーあけた。50度…


それを大人達がストレートで飲むからさ、俺も行くじゃん


もう口が焼けそうw

まぁこの時はまだいいよね。実際ダメージ出るの翌日だから。


23時頃いったんスクール部屋行ったら、もうみんな寝てた。


連日寝不足だし、今日は夕方から飲んでたみたいだからね。ホント珍しい。


結局2時くらいまで飲んでたんだろう。まさかの避難先のほうでガッツリ飲むという。


あ、今考えると会議すっぽかしてるwだから次の日も会議やりたい言われたんや…

食堂にいたのは見たけど、もうお酒回っちゃってたから、まーいっかってスルーしたんだw





とりあえず、かつてないほどの度数の高いのを飲みましたよってことで、前半戦終了にしますか。

こうやって書いてみると、トータルすると楽しかったんだろうね。


だから今すぐにでも長野行きたいとか思ってるわけだし。

とりあえずすぐに後半戦も書き終えたいと思ってる。


生活リズムやばいっすwあいかわらず



では寝ます