ニッポンを自慢しよう―Biz-mirディレクターによる情報発信力養成講座―

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前回の「文章力アップの使えるテク」では、「句点(まる)を2倍!」という提案をしました。
すなわち、1文を日ごろの半分の長さにしてしまおうという提案です。

でもやっぱり、ブチブチと切れた文の集合体になりそうで不安な人がいるかもしれません。
そこでまず、そもそも、どうして日本語は一文が長くなるのか考えてみましょう。
そのためにも、前回の長ーい文をもう一度見てみてください。


日本語とは不思議な言語で、主語を使わなくても文章を成り立たせることができるという性質のおかげか、やたらと一文を長くできてしまうのですが、源氏物語をはじめとする古文を読めばわかる通り、文の始まりと終わりではまったく違うことを話していたりして、現代人にとってはまったく意味不明になったりするのですが、実は西洋系言語、例えば英語でも同じようなことをやろうと思えばできるのであって、関係代名詞や挿入句などを使えば際限なく一文を伸ばしていくことは可能なのです。


どうですか?何か気づきましたか?
そうです。文と文をつなぎ合わせている言葉(接着剤と呼びます)がやたらと使われているのです。
代表例は2回登場している「○○ですが」という言葉です。

接着剤の役割は、文と文をつなぐこと。
逆に考えれば、本来は単独の文で成り立っていたのに、
接着剤で無理やりくっつけてしまったから一文が長くなるのです。

そこで今回の提案です。


文を切っても、接着剤は活かしてあげよう。


どういうことでしょうか?
具体例として、先ほどの長ーい文から次の部分を切り取って考えてみましょう。


・・・・・・性質のおかげか、やたらと一文を長くできてしまうのですが、源氏物語をはじめとする古文を読めばわかる通り、・・・・・・


この部分で使われている接着剤は「ですが」です。
この前後に「文を切っても、接着剤は活かしてあげよう」を適応するとこうなります。


・・・・・・性質のおかげか、やたらと一文を長くできてしまいます。しかし源氏物語をはじめとする古文を読めばわかる通り、・・・・・・


いかがでしょう。
「ですが」に相当する「しかし」という接着剤を活かすことで、
文は切れても意味はそのままになっています。

まる(句点)を2倍使ってみたものの、ブチブチと切れて意味不明になってしまった文章。
それは、接着剤まで取り去ってしまった文章です。

だってそうですよね。
接着剤は、前後をつないで意味が成り立つようにするという役割を持った言葉です。
接着剤なしでは箇条書きの集合体になってしまい、
「意味のつながりは読む人の想像に任せる」となってしまいます。

白黒はっきりさせることより、グレーゾーン、もとい、微妙な移ろいを好む日本人です。
そんな気質が、もしかすると文の区切りをあいまいにし、
接着剤を文中に紛れ込ませて一文を長くしてきたのかもしれません。

でもそれは、現代の「わかりやすい文章」という感覚からは少しずれてしまいます。
そこで区切りをはっきりとさせ、紛れ込んでいた接着剤には形を変えてしっかりと働いてもらう。
それが「文を切っても、接着剤は活かしてあげよう」です。


ちなみに今回の記事中に赤字で示した言葉があります。
もうお気づきかもしれませんが、これが、文を切っても活かされ続けている接着剤です。


さて、今回の記事で一番長かった文は何文字でしょう。

正解は57文字。
ね、短くても大丈夫でしょ?


追記
筆者は学生時代、国語の授業、なかでも文法が大の苦手でした。
ですので、記事中における文法に関する説明や用語が正しいかどうかは
まったくもって保証いたしかねます。
あくまでもライターとしての経験で身につけてきたノウハウです。
ご了承のうえ、大人げない突っ込みなどはご容赦くださいませ。





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