Aliveという映画 | 海苔巻おにぎり雑記帳

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コレクターな夫と愛犬たちとの過酷なローマ暮らし。を経てアルプスの麓のヴァッレダオスタ州へ引越し。丘の家の暮らしは最高~♪かな?

サッカーがつまらなかった(笑)ので、スカイでやってた「Alive」という映画を見た。
「人間」を、かなーり考えさせられる内容だった。
んで、昨日の夕方もまた見た(苦笑)。2日続けて見ても飽きなかった。

1993年のアメリカ映画で、1972年のアンデス雪山で起きた飛行機事故の実話に基づく奇跡の生還ストーリー。イーサン・ホーク主演・・・と、いえるかな。

南米のラグビー部の部員と一部の家族が乗った貸切の専用飛行機で、コロンビアに向かう途中のアンデスの雪山で堕落してしまう。
機体は半分に折れて、前方に乗っていた多数が助かったんだけれど、怪我の悪化や雪崩の被害で次々に亡くなっていく。

生存者は16名。死者は29名。

ひどい寒さと飢え。
アンデスの山頂付近の雪山で木も生えていなければ草さえもない。
あるのは雪だけ。
生存者は死者の肉を食べながら生き延びた。70日以上も。
最終的に春先に2人が命がけで下山し、助かるという内容なんだけどね。

映画の最初と最後に、実際に生き残った人が語るシーンがあるんだけど
これがまた深いことを仰る。
「みんなが私に言う。もしも自分が同じ目に遭ったら自分は死ぬだろうと。
 だけどそれは意味の無い言葉だ。本当に同じ状況を経験してみないと
 分からないことだから」
「もう何も言うことは無い」

私も、人間を食べるなんて無理。そうなったら死を選びたいって思いましたけど、
おとろは、食べるってーーーーーーΣ(゚□゚(゚□゚*)ナニーッ!!
極限状態になったら人は生き延びることしか考えられないはずだから、おこら(私)も
絶対食べるって。今はそう言ってるけどさ。って・・・・・。
まあそれは生存願望があってのこと。人は、こういう時本当に死を選べるのだろうか?

映画の中でも、一番信仰深かった人も最後の最後は食べたんだよね。

なんだかねぇ。せつない。

死者の肉を食べるくらいなら死んだ方がマシって思うなら、実際、死んだ動物の肉を食べてる今の私はどうなの?っていう疑問。
人は人。動物は動物。って割り切れるのかどうか・・・とか。

なんだかねぇ。むなしい。

きっぱりとベジタリアンになる勇気がない私。
動物が大好きだといいながら、死んだ(殺された)牛や豚や鶏の肉を食べてる。
なんかね、ジレンマですねぇ。。。

自分だけの問題ではないのもあるね。配偶者や子供のこともあるしね。
愛犬は肉食だし(苦笑)。

こうして時間は過ぎていき、ジレンマや罪悪感も薄らぎ、また肉を食べる。
この繰り返しなんだよなぁ結局。

今はただ、在るものに感謝して決して「過ぎない」ように頂きます。
これが私の精一杯かな。


・・・なんて。Aliveを見て思ふ。