ホッと一息

ホッと一息

暮らしの中で、思ったことや感じたことの個人的なメモです。ホッと一息つく時間に、頭の中も整理していきたいなぁ。

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心が晴れない。
木曜、オウム死刑囚の残す6人の刑執行が全て行われた。
この事件に関心を向け、動揺した人は少なくないと思う。

なぜ動揺したのか…それは、麻原以外の死刑囚のほとんどに、被害者の側面が大なり小なりあったからだ。
特に地下鉄サリン事件においては、モラトリアムの時期に真面目に生きる意味を問うた若者が、純粋な気持ちでコントロールされたまま犯罪の手足にされ、極刑を持って最期を終えたのである。

被害者や被害者遺族の気持ちを思えば、当然であり、それでも足りないと考えても仕方がなかろう。

それでも…
心神喪失、心神耗弱と認められた精神疾患の犯罪者が刑を免れることがあるように、マインドコントロールという彼らの精神状態が刑の重さに作用しなかったのかと考えてしまう。
少なくとも、凶悪犯罪を犯して反省も見られないような死刑囚達とは、全くもって違う。
一般社会で生活していたら、穏やかで別の人生を送れたのではないかと思える高潔な人格の方が多いのだ…。

洗脳が解け、悔恨と慚愧の念に日々向き合い、時に死刑執行への恐怖も抱きながら生きてきた彼らは、それらの苦しみからはようやく解放された。

生きるということは、
与えられた命の中で
様々な感情を味わい
思索し行動すること。

…そう考えると、死刑囚であった彼らは
獄中で本物の修行をして、旅立ったのかもしれない。

このやり場のない感情を
少しだけ慰めるために
そんな風に思うことにした。