人的ミスの連鎖からおきる重大事故から子供を守るため、過去と進行中の事故・事例から学んでいます。
について資料を公開しています。こどもを守る輪を広げるためお立ち寄りいただけましたら幸いです。
また福島の原発事故に学んでいますが、復興や事故の処理に携わる方や作業を悲観したり、中傷・批判するものではありません。学んだことを子供を守るために使用させていただくことにご了解いただけましたら幸いです。
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今日は「徒然日記」で福島第一原発の事故を学んで、気づいた思いをつづりたいと思います。
私自身「子供の命を守る」動機からに福島の事故を通して現実の原子力の利用を学んでみると、今更ながらひとが核分裂や核融合を制御できているとは言えないと感じました。
その中でも特に原子力発電に関していくつか強く疑問に思ったことがあります。
ひとつは使用済み燃料棒の最終処理技術が確定していないことです。
現在の科学力では放射線の影響を避ける(封じ込める)技術は非常に限られています。
だからこそ原子力発電から安全な「ひとが制御できる発電方法」に置き換えていくことは必然だと考えています。
ただ自己矛盾に陥ってしまうことがあります。安全に科学技術で原子力発電所を廃炉していくには条件があると理解しています。
今の科学技術は理論と実験・実践で成り立っています。原子炉を安全に廃炉することも使用済み燃料を安全に処理することも
実験用の原子力発電所を含む最低限の原子力発電設備を維持しないと作業は進まないと考えられているからです。
いきなりのゼロは廃炉に向けての作業にも大きな影響があると考えられます。
最終処理を先送りしてスタートした原子力発電はストップするにも慎重な段階が必要になると考えられるからです。(始めてしまった事を見直す必要があると感じます。)
燃料棒の処理すら先送りされているのに加えて、人里を含む山や川に広範囲に拡散された放射性物質の集約とそれを取り除くことはその方法と最終処理を同時に確立しながら進める作業になります。(丁寧で忍耐強い作業が要求されるのは明白です)
それでも冷静になることにしていまの原子力発電所の抱える問題を整理してみます。
現在は大きく二つの考えで対処しようとしていると理解しています。
1.現在の科学では消したり、減じたりすることができないことから再利用を可能にし、さらに効率を上げることで使用量を増やさないサイクルを作る方法。
2.自然に影響が無くなるまで何十万年規模で、人の生活に触れない範囲に隔離する方法。
(北欧などでは頑強な岩盤に1km程度の地下深くに隔離設備を設けています)
核燃料サイクルがうまく回せないまま、使用済み燃料棒が青森の処理施設と各原子力発電所の貯蔵プールに増え続けている現状です。
処理技術を開発しながら、実際の処理を先送りしながら日本の原発は走り続けていることになります。それも限界に近付いていることが今回の事故をきっかけに知ることができました。
(子を持つ保護者の一人として私自身もっと以前から深刻に理解しておく必要があったと反省しています)
目の前の手の届くところにいる子供を守ることとに加えて、日本に、いえ地球にいきる子供達を守るためには科学・技術だけでなく政治の力をかりた地域、日本、世界のそれどれのレベルでの安全な原子力の制御を進める必要があります。
とりわけ原子力発電所を考えてみると今回の事故のように放射線を出す物質が広範囲にまき散らされた場合は効率のよい有効な手立ては今のところ見つかっていません。
(福島周辺の作業を悲観しているわけではありません。)
理由は放射線そのものを減じるまたは半減期を早めるなどの技術は確立していない(現在はない)からです。
だからこそ、「原子力発電をひとが制御可能な発電システムへと転換していくことが急務」だと考えています。
ミスは起きると考えて子供を守ることに身近なことから取り組んではいますが、身近にあってひとの力では手の届かない部分がある原発事故にどう備えるべきか?頭をかかえながら取り組むべきことを探す日々です。