2025/4/7
脊索腫を治療するにあたって重要なことが2つあると思います。
1 再発しないこと
2 神経を残すこと
脊索腫は再発率が高く、再発しにくい手術方法を選ぶことが重要だと思います。
切ったら必ず播種する、とお聞きしましたが脊索腫(悪性)を傷つけず丸ごと抉れる大きさであれば外科的手術も選択肢になると思います。
よく病院を選ぶ必要があると思います。
骨の悪性腫瘍
もし、再発しても外科的手術も重粒子も、そのほかの治療法も選択肢として残ります。
「神経を巻き込んでない」骨の浸潤が少ない場合は、重粒子治療も選択肢になります。
重粒子の局所制御率は5年で77-88%、10年で71%。
身体への負担が低く「神経を巻き込んでいない」骨の浸潤が少ない場合は、副作用が少ないです。
デメリットは、同じところに再発した場合、重粒子も打てないことや、外科的手術ができない(私は先生からそう聞きました)ことです。
重粒子を打った後は、治療方法が限られてきます。
日常生活を送るうえで神経を残すことが重要になります。
S3の神経が残るかどうかが重要です。
S3の神経が傷ついてしまうと排尿排便のコントロールができなくなり、ダダ漏れ状態になる可能性が高くなります。
ダダ漏れにならなくとも、ひどい便秘になったりまします。自己導尿が必要になる可能性もあると思います。
S3の片側だけでも神経を残せれば予後が良いと書いてありました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspineres/13/9/13_2021-0073/_pdf/-char/ja
直腸と仙骨の間に腫瘍があり神経を巻き込んでいたら下記の図を見ても直腸や膀胱や肛門に障害が出やすいと思います。

