鮨文 ~寿司@沼津~ 静岡おいしいもん!!!
“沼津の鮨文を知らないなんてもぐりだ”と、言い切ることができる程、沼津だけに留まらず“超”がつく有名店、鮨文。とうとう鮨部門の大御所、鮨文へやってきました。
土日ともなればご他聞にもれず、開店時には行列ができるお店。他県からやってきたと思われるグルメ情報誌片手の観光客と一緒に並ぶのが嫌な地元の方は、平日か時間をずらしての来店をお勧めします。
今回も日曜日ということで、時間を大幅にずらして14時頃に伺いました。さすがにこの時間、行列ができているのは、相変わらず○天のみ。その行列を横目に鮨文に向かう足の軽いこと軽いこと。余裕の微笑なんか浮かんでいたかもしれない。
既にこの時間、入り口のメニューには、本日のセットメニューが終了した旨の記載が出ている。中央に楕円に回ったカウンター。そしてその周りにテーブル席が配置されている。もちろん、迷わずカウンター席に向う。
カウンターに座ると同時に、目の前には山盛りのわかめと酢味噌のタレ、そして生姜が出された。またこのわかめが美味いのだ。注文も忘れてひとしきりつまんでしまう。
今日はまず、焼いたばかりだという玉子から注文。このだし巻き、だしも良く効いていて上品な甘さだ。かたさも、ふわふわしすぎずバランスが良い。寿司屋の評価を玉子でする人もいるくらいだ、ますます期待は膨らむ。それでは、どんどんいきましょう。
私:今日のお勧めは?
親方:生シラスがあるよ。つまみ?握り?
私:握りで。他には?
親方:キンメも入ってるよ!
私:それじゃあ、キンメ、カンパチ、中トロで。
一気にいきましょう。
・生しらすの軍艦巻き:
透明感のある生シラスの上に、生姜とねぎ、そしてしょうゆが一滴落とされて出てくる。“三秒が勝負ですよ”との一言を添えて。一匹一匹がしっかりしているのに、ごそごそせずに口の中に広がっていく。なかなか難しい生シラスをこうやって寿司ネタで食べることができるのは、やはり地の利だろうか。
・キンメ:
キンメといえば、煮魚であったり揚げ物、味噌汁が相場だと思っていた。生のキンメがこんなにとろけるようにおいしいとは正直、知らなかった。目から鱗の味だ。
・カンパチ:
しこしことした十分な食感と、しゃりのもちもち感が何とも言えない。この店のしゃりは、小ぶりで人肌と言うのか、温かみのあるしゃりに仕上がっており、寿司ネタと共に口の中で柔らかくほどけていく。この大きさだといくらでも食べることができてしまう。これは、店の狙いか、、、
・中トロ:
まずは、この目に眩しい色艶だけで笑顔になってしまう。脂が程よくのって、まさしくとろける。
・さより:
生姜の上にしょうゆが一滴。親方が握った寿司をまるで競争するかのように口に運ぶ。客と親方の息が合ったところで最高の状態で寿司を食べることができる。また、見計らったようにお茶を交換してくださるので、いつも温かなお茶を頂ける。一滴のしょうゆにしろ、お茶にしろ、この辺の決めの細かいサービスは、非常にうれしい。
・アジ:
厚みのある身。脂がしっかりのっていて、美味い。
・赤貝:
しゃきしゃきした歯ごたえを楽しめる一品。貝特有の臭みも全くなく、今まで食べてきた赤貝は何だったのだろうか。
・甘エビ:
注文すると、目の前のケースに並んでいたものではなく、殻付の新鮮な甘エビを奥まで取りにいってくれた。目の前で剥かれたばかりの甘エビを握る。そのサービスが最高にうれしい。甘エビはと言えば、何ともいえないねばりがあって、これが名前の通り“甘い”。
赤貝、甘エビのあまりのおいしさに、気が大きくなり、勢いで言ってしましました。
「うに、お願いします!あっ、穴子も!」
・うに:
「3秒以内に食べてね!」の掛け声とともに真打登場!
これがもう、絶品!の一言。こんなにおいしいうにを食べたのは、いつ以来か。
・穴子:
二種類の穴子が登場。奥から、塩とすだちをかけた穴子。そして手前は、たれ付きの穴子。
まずは、初体験の塩穴子から。しゃりに付けたゆずおろしと穴子、そして塩とすだち。さっぱりとした穴子。もう感動の一言に尽きる!絶品である!!!これは口で言うよりも、是非是非、一度食べて下さい。
そして、たれの穴子。こちらも柚子の香りと共に最高の味だ。穴子の旬は、夏だそうだが、その時期には柚子はない。やはり今しか味わえないものなのかもしれない。しかし、この店だったら、夏には夏のもっとおいしい穴子の食べ方を提案してくれそうな期待が持てる。是非、次には夏の穴子を食べに来たいものである。
最後に。
親方は、こちらの会話を聞きながら、ナイスなタイミングで注文を聞いてくる。邪魔をするでもなく、それ
でいて客の食欲をそそる相の手を入れて、客をうまく誘導していく。それが押しつけがましくなく、誘導され
た客もおいしいものを食べることができ、幸せになれる。とにかく、客をもてなすサービスが極上の店である。
ここまでの正味30分。勝負が早い。自給に換算したらめちゃくちゃ高いが、お腹がすいたときに、自分の
好きなネタをすぐ食べることができ、こんなにうれしい気持ちになれるのは、何ものにも代え難い至福の時。
贅沢な時間だ。最高の店と言われるサービスと味がここにはある。
written by
鮨文→閉店しました。
静岡県沼津市千本港町109
TEL:055-962-5651
http://www.sushibun.net/
営業時間:11:30~21:00
定休日:水曜日
平均予算:昼)夜)5,000円
総合評価:
味の評価:
雰囲気:
サービス:
コストパフォーマンス:
←どうぞ、よろしく。
WIREDiCONの詳細情報については、こちらのページ
をご覧下さい。
土日ともなればご他聞にもれず、開店時には行列ができるお店。他県からやってきたと思われるグルメ情報誌片手の観光客と一緒に並ぶのが嫌な地元の方は、平日か時間をずらしての来店をお勧めします。
今回も日曜日ということで、時間を大幅にずらして14時頃に伺いました。さすがにこの時間、行列ができているのは、相変わらず○天のみ。その行列を横目に鮨文に向かう足の軽いこと軽いこと。余裕の微笑なんか浮かんでいたかもしれない。
既にこの時間、入り口のメニューには、本日のセットメニューが終了した旨の記載が出ている。中央に楕円に回ったカウンター。そしてその周りにテーブル席が配置されている。もちろん、迷わずカウンター席に向う。
カウンターに座ると同時に、目の前には山盛りのわかめと酢味噌のタレ、そして生姜が出された。またこのわかめが美味いのだ。注文も忘れてひとしきりつまんでしまう。
今日はまず、焼いたばかりだという玉子から注文。このだし巻き、だしも良く効いていて上品な甘さだ。かたさも、ふわふわしすぎずバランスが良い。寿司屋の評価を玉子でする人もいるくらいだ、ますます期待は膨らむ。それでは、どんどんいきましょう。
私:今日のお勧めは?
親方:生シラスがあるよ。つまみ?握り?
私:握りで。他には?
親方:キンメも入ってるよ!
私:それじゃあ、キンメ、カンパチ、中トロで。
一気にいきましょう。
・生しらすの軍艦巻き:
透明感のある生シラスの上に、生姜とねぎ、そしてしょうゆが一滴落とされて出てくる。“三秒が勝負ですよ”との一言を添えて。一匹一匹がしっかりしているのに、ごそごそせずに口の中に広がっていく。なかなか難しい生シラスをこうやって寿司ネタで食べることができるのは、やはり地の利だろうか。
・キンメ:
キンメといえば、煮魚であったり揚げ物、味噌汁が相場だと思っていた。生のキンメがこんなにとろけるようにおいしいとは正直、知らなかった。目から鱗の味だ。
・カンパチ:
しこしことした十分な食感と、しゃりのもちもち感が何とも言えない。この店のしゃりは、小ぶりで人肌と言うのか、温かみのあるしゃりに仕上がっており、寿司ネタと共に口の中で柔らかくほどけていく。この大きさだといくらでも食べることができてしまう。これは、店の狙いか、、、
・中トロ:
まずは、この目に眩しい色艶だけで笑顔になってしまう。脂が程よくのって、まさしくとろける。
・さより:
生姜の上にしょうゆが一滴。親方が握った寿司をまるで競争するかのように口に運ぶ。客と親方の息が合ったところで最高の状態で寿司を食べることができる。また、見計らったようにお茶を交換してくださるので、いつも温かなお茶を頂ける。一滴のしょうゆにしろ、お茶にしろ、この辺の決めの細かいサービスは、非常にうれしい。
・アジ:
厚みのある身。脂がしっかりのっていて、美味い。
・赤貝:
しゃきしゃきした歯ごたえを楽しめる一品。貝特有の臭みも全くなく、今まで食べてきた赤貝は何だったのだろうか。
・甘エビ:
注文すると、目の前のケースに並んでいたものではなく、殻付の新鮮な甘エビを奥まで取りにいってくれた。目の前で剥かれたばかりの甘エビを握る。そのサービスが最高にうれしい。甘エビはと言えば、何ともいえないねばりがあって、これが名前の通り“甘い”。
赤貝、甘エビのあまりのおいしさに、気が大きくなり、勢いで言ってしましました。
「うに、お願いします!あっ、穴子も!」
・うに:
「3秒以内に食べてね!」の掛け声とともに真打登場!
これがもう、絶品!の一言。こんなにおいしいうにを食べたのは、いつ以来か。
・穴子:
二種類の穴子が登場。奥から、塩とすだちをかけた穴子。そして手前は、たれ付きの穴子。
まずは、初体験の塩穴子から。しゃりに付けたゆずおろしと穴子、そして塩とすだち。さっぱりとした穴子。もう感動の一言に尽きる!絶品である!!!これは口で言うよりも、是非是非、一度食べて下さい。
そして、たれの穴子。こちらも柚子の香りと共に最高の味だ。穴子の旬は、夏だそうだが、その時期には柚子はない。やはり今しか味わえないものなのかもしれない。しかし、この店だったら、夏には夏のもっとおいしい穴子の食べ方を提案してくれそうな期待が持てる。是非、次には夏の穴子を食べに来たいものである。
最後に。
親方は、こちらの会話を聞きながら、ナイスなタイミングで注文を聞いてくる。邪魔をするでもなく、それ
でいて客の食欲をそそる相の手を入れて、客をうまく誘導していく。それが押しつけがましくなく、誘導され
た客もおいしいものを食べることができ、幸せになれる。とにかく、客をもてなすサービスが極上の店である。
ここまでの正味30分。勝負が早い。自給に換算したらめちゃくちゃ高いが、お腹がすいたときに、自分の
好きなネタをすぐ食べることができ、こんなにうれしい気持ちになれるのは、何ものにも代え難い至福の時。
贅沢な時間だ。最高の店と言われるサービスと味がここにはある。
written by

鮨文→閉店しました。
静岡県沼津市千本港町109
TEL:055-962-5651
http://www.sushibun.net/
営業時間:11:30~21:00
定休日:水曜日
平均予算:昼)夜)5,000円
総合評価:

味の評価:

雰囲気:

サービス:

コストパフォーマンス:

←どうぞ、よろしく。
