置き土産重いカバンを背負って歩いている。水が欲しくて手探りでカバンをあさってみたら、奥の方に押し込んだはずの苦い思い出が写った写真が出てきた。だいぶ昔なら一発で水を取り出せたけど、もう何年も普通に取り出せない。持ち運べる荷物の量には限界があるのに、いらないものを捨てられずに詰めすぎていたのかもしれない。処分する方法が分からずに困っていたこの写真は、そのままの形で置いていくことにした。決心が必要だけど、そろそろ出来るはず。