千葉県茂原バイタルリアクトセラピー
いわせ接骨院![]()
院長の岩瀬和仁です。
72才 男性 3月12日 来院
・腰痛 ペインスコア10
・3/4~悪寒 体温39度 起き上れない 歩行困難
救急車でS病院へ搬送、便が出ない、ご飯食べられない
バリウム 肺レントゲン その他検査 原因特定できず 点滴のみ
・3/12 自主的に退院するも、悪寒・腰痛おさまらず、当院をはじめて受診
バイタルリアクトセラピーの検査と脳神経への施術後、
多少歩行ができるようになり、施術後病院にてレントゲン撮影依頼
・3/13 夜間寝ていても痛い 体温37.5℃ ペインスコア10
マサテスト 下肢に全く力が入らない
・3/15 夜間痛のためなかなか眠れない ペインスコア10
斜角筋の検査時、体幹の中心に熱がこもっているいやな感じ気になる
・3/16 昨夜から夜間痛治まり、睡眠が取れた ペインスコア7
腰痛に加え腹痛を感じるようになる
・3/17 昨日の施術後からずっと痛い ペインスコア10
3/17の施術後、総合病院へ紹介、検査依頼する。
3/12初見時から、臓器のどこか
(どこかは全く見当がつきませんでしたが)炎症しているかも・・
と思い、総合病院の紹介を考えていましたが、
最初に病院に搬送され、入院検査後、当院を来院されたこともあり、
3/15の施術後に症状に変化が無ければ・・・と思っていたら
その晩から一時回復に向かいました。
しかし、3/17再び炎症反応と思われる症状で、
総合病院で検査依頼させてもらいました。
総合病院でも、最初は、なかなか分かりませんでした。
入院検査で、糖尿病があることが判明。
また、レントゲンで腹部に白い影があり
CT検査で、ようやく腸腰筋膿瘍と確定診断がでました。
腸腰筋は後腹壁にある筋肉で、腸腰筋と大腰筋からなります。
大腰筋は腰椎の側部から、腸腰筋は腸骨から起こり
2つの筋肉が合流して下方に走り
鼠徑靭帯の下方を通って大腿骨の小転子に付着します。
この腸腰筋に膿がたまった状態でした。
そういわれれば、レントゲンでも膿がたまったようにも見えます。
腸腰筋は、体を支える重要な筋肉ですから
立っているのも、座っているのも辛い訳です。
また、足を体幹に向かい引き上げたり、
体幹を足に向かわせる動きに関わるので
布団から起き上がるのもつらいわけです。
腸腰筋膿瘍は、化学療法の発達により、
稀な疾患であると認識されているようですが
最近、高齢者を中心に罹患者数が増えているそうです。
この方の場合、腰椎に退行変性が起きているのと
(骨棘が筋肉を傷つけ、炎症の原因になる)
糖尿病に併発して起きた可能性があるようです。
入院中の総合病院でも、年間1~3例あるかどうかということでした。
予後は比較的良好で、主に抗菌薬点滴と外科的切開肺膿が
基本的な治療方針のようですが、
この方は、比較的早期に発見されたので、抗菌薬投与で
対応されています。
私も初めての経験でした。
稀な疾患ではありますが、鑑別診断の上で、
知っておく必要がありそうです。

