中国・上海に留学していた頃のはなし。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
大半の学生(豊かな資金を持っていた人たち)は学内の寮に住んでいた。
私はというと金銭的にタイトな生活を送っていたので、
一般の人たちが住むアパートに安い家賃で暮らしていた。
部屋の窓を開けるとどこからどもなくレトロな中国語のラジオが聞こえてきたり、
大きな話し声が聞こえてきたりと「静か」な生活とは程遠いところ。
さて、夏の暑さもピークに達した頃、
前日は遅くまでDVDを観ていたのにも関らず、水の流れるような音が聞こえ早朝目覚めた。
「何だろう?」と思いベットから起き上がり、キッチンへ行こうとした瞬間「チャポン・・・」という音が聞こえた。
足元を見ると部屋中がまるで海のようになっていた!
ベットは海に浮かぶ孤島に・・・。
何が何だかわからずキッチン、玄関、ベットルームを行ったり来たりしていると
キッチンの上の壁の方から水が湧き出していた。
とりあえずこの「海」のようになっている部屋を何とかしなくてはと思い、
箒を使って水を外へ掃きだしてると、
外にはどこからともなく野次馬のような中国人のおばちゃんたちが集まり
うちの部屋を覗き込みながらあーだの、こーだの言っている。
中には土足のまま上がりこみ、勝手にお部屋ツアーをしている人まで・・・。
挙句の果てには冷蔵庫を開け、水をくれというおばちゃんまでもいた。
中国人に囲まれて生活している限りプライバシーという考え方は存在しない様子。
まるで昔の日本へタイムスリップしたような感覚だった。
やっとこさ部屋から水が無くなり、汗だくになりながら掃除し終わると
ベットルームとリビングを隔てる壁の端から、コードのようなものが飛び出ており
「何じゃこりゃ?」と近づいてみると、な・な・なんと『キノコ』が生えていた!!!
一晩でキノコが・・・・
恐ろしい!!!と思いながらも、次の日には何事もなかったように学校へ行った私であった。
慣れは怖い![]()