こんにちは、biscione0917です。

本ブログ初の連投になります。といって、特に今書かなければならない何かがあるわけではないのですが。今日も波風立たない、のんびり日和の一日を過ごしております笑

 

さて、模型です。

最近アマゾンとかで次に作りたい模型を物色していると、なんか、軒並み「一時的に品切れ、入荷時期は未定」みたいな表示になっていて、欲しいものがなかなか手に入らない状態です。

恐らくはコロナ自粛のあおりで時間的余裕ができたモデラーの皆さんが、ここぞとばかりに模型を購入しているのでしょう。この機会に出戻られる元モデラーさんなんかもいらっしゃるようです。これを機会に、模型業界も盛り返してくれればいいなあと思うのですが。

あ、あと海外に生産ラインのある製品なんかはそもそもが入荷しづらい状態になっているようです。

まあ、NintendoSwitchのように、社会問題になるほどの品薄になっているわけでもないですし、通販サイトをいくつか見て回れば、大体は入手可能といったレベルの品薄具合ですけどね。それはともかくあつ森はちょっとやってみたいんだよなあ笑

 

というわけで僕も普段よりいくばくか増えた時間を模型に当てて、いろいろ作っております。今回はこれ、旧日本陸軍の一式自走砲。

自走砲というからには、正確には戦車ではありません。「自」ら「走」る大「砲」、つまり自走砲です。もっとも、一式砲戦車と呼ばれたりもしているようで、また砲戦車としての扱いを受けたりもしたようなので、その辺厳密に区別するのは難しいみたいですね。それに、興味のない人が見たら、どれも同じ戦車ですからね。

この一式自走砲は、「あらゆるアメリカ戦車を撃破しえた唯一の日本軍戦闘車両」などとアメリカ側に評価されたとおり、なかなかの攻撃力を誇ったようですが、反面戦闘室は開放型なので、兵の損傷もそれなりに多かったと思われます。その点は、攻撃力と引き換えに装甲ペラペラの零式戦闘機に通じるものがある、日本軍隊独特の設計思想なのかもしれません。そういう開発の舞台裏は勉強不足なので、詳細は分かりかねますが。

それはともかく作ってみました。

組み立てて、塗装した状態です。履帯(キャタピラ)は、まだ装着してません。

精緻な組立精度には定評のあるタミヤ製ですが、なにぶん古いキットなので、パーティングラインやバリがかなり目立ち、その処理に手間取りました。とはいえ、モールドの緻密さなど、そこはさすがと思わられます。

あと、迷彩塗装はやっぱり大変ですねえ。けれどきれいに塗り分けられると、やはりうれしいものです。単色塗装のモデルより、ぐっと見栄えもよくなります。

とはいえ、単に塗装しただけだと、なんとも模型っぽさ、おもちゃっぽさがぬぐえないので、これを汚していきます。一般に汚し塗装と呼ばれるものです。

↑できました。

全体にウェザリングして、スミ入れ、ドライブラシ、今まではそれで完成だったのですが、今回初めてチッピング(スポンジなどに塗料をつけ、それを軽く押し付けるようにして塗装する方法。塗装剥がれの表現などに用いる)に挑戦してみました。

↑写真の黒い部分がそれですが、なにぶん初めてなので、うまく塗装がはがれた感じを表現できませんでした。ドライブラシやスミ入れに比べて、比較的技術力を求められる手法のようです。

けれど、これも腕を上げれば、完成模型をさらにリアルに見せてくれる強力な手法となってくれるでしょう。

 

ただ、ここでリアルという言葉を持ちいましたが、現実において戦中の戦闘車両がこんなに汚く薄汚れていたかというと、そんなわけはないと思うんですね。ここまで汚れを放置する前に、おそらくは上官による鉄拳制裁が飛んできたのではないかと。資源の乏しい日本ではなおさら一台一台の車輛が貴重なものだったわけですから、それなりに大切に扱われたと思います。

なので、ここでいうリアルとは、実際のそれというよりはむしろ記号としてのリアルという意味でしょう。金属でできた機械製品を、野ざらしで酷使した、そのしっぱなしの状態を追求する。土汚れに錆び、色あせに塗装剥がれ、その一つ一つがプラスチックでできた模型に、より金属らしさ、機械製品らしさを与えていく、それが結果としてリアルさに繋がっていくのではないでしょうか。現実にそういう使われ方をしたかどうかは問いません。

以前にも書きましたが、模型製作にはこれが正解、というものはありません。そして同じく、これで完成、というゴール地点もありません。

自分で考え、自分で納得のいくように作る。例え現実には、大破して破棄されたものでない限り、こんなに薄汚れた戦車なんてなかったとしても、自分が気に入るようにリアルさを追求していけば、それでいいんじゃないのかなあと、そんな風に思います。

特に日本陸軍の先頭車両は、塗装色が沈んだ色合いなので、より汚しが映えるなあ、などと感じる今日この頃です笑