私が仕事で出会った人。
自分より少し年上の夫婦だった。子供はいない。
妻は病でもうすぐこの世界を去る事を宣告されている人。
「この人は絶対に1人で生きていくことができない人だから」そう言って夫の再婚について2人で会話する日課。
ある日夫が「全部燃やして捨ててしまったんですよ。写真とか自分のもの全部。何も残っていないんです」そう言って寂しそうな表情をしていた。
一緒に写真を撮りましょうか?っとイベントがあると声を掛けてみたが、その人は頑なに拒否をし続けて天国へ旅立った。
それから何年も経って
旅行で知覧を訪れて
ある1人の特攻兵の遺書を見た。
「なんにも形見を残してくないのです。10年も20年も経って形見をみておかぁさんを泣かせるからです」
その部分を見てポロポロ涙がこぼれました。
彼女はきっと夫にこれから長い時間を自分の形見をみて悲しい思いをさせたくない、前に進んで生きてほしいと願ったのかなぁっと想像すると
あの日の写真を拒否した彼女は何か通じるものを感じました。
特攻兵
彼らもある日突然に余命を宣告されるのです。
病気でもなく生きられる未来があっただろうに。
昔はいかに死ぬか?っと言う問いを自分に持っていたけれど今はいかに生きていくか?そう自分にといていきているきょうこのごろ。