◝✩ 全体 ◝✩


考えすぎて沼にはまってしまうことがよくある。その時に『私は考えすぎてしまう』と思っていたけど、それは誤認で、ただ『ちゃんと考えられていない』だけだった。


この本では考えることを次のように定義する。


1. 認知する 

2. 思考する   

3. 行動する 


この3つを正しく実施しながら循環させることが『考える』ことなのである。



◝✩ 1. 認知する    ◝✩


 言葉、状況、意図を捉える

  →それから構造化などを行ってもいい


 抽象的な単語は具体的に確認

 事実と思いは切り分けて認知

 自分の意見は一旦脇に置いて認知に徹する


 とにかくまずは認知に徹する。思考や主張はその後で。(人の話を遮って持論を叩きつけるのは思考のサイクルが回っていない)

 



◝✩ 2. 思考する ◝✩


 ① 問いを書き出す

 ② 考えるべき優先順位をつける

   ③ 問いに対する答えを頭に浮かんだまま書き出す

 ④ 具体的に?なぜ?で深める


 早くするには時間制限をして練習

 書き出すことで迷子になりにくく自分の弱いポイントも見えやすい


 🫘 例 調査・調べもの


 ① 「ゴール」はなんだ?

 ・何が分からない?

 ・何が分かったら、調査完了?


 ②「タスク」はなんだ?

 ・どう調べるか?

 ・どのくらい時間をかけるか?


 ③「OUTPUT」はなんだ?

 ・結果をどうまとめるか?

 ・結果はどう使われるのか?

 


◝✩ 3. 行動する ◝✩


 自分なりの息詰まりフラグを感じたら行動する

 私は10分悩んだら。資料の見栄えを気にしはじめたら。


 ① 相談する

 ② 情報収集

 ③ 休む


 思考した上での行動が有効

 認知思考曖昧なままいきなり情報収集すると迷子になる


 🫘 相談前の定番の問い

  ・今、どんな状態で、どんな気持ちか

  ・どんな手順で、どこまで考えたか

  ・何が分からないか

  ・何を知りたいか

  ・自分は、どう考えているのか



◝✩ 洞察 ◝✩ 


 さらに思考を深めるため横に逸れる

 具体的な問いかけ


 認知向き


 ①抽象化 一言で言うと?名前を付けるとしたら?極端に言うと?

 ②構造化 パターン化すると?構造化すると?3つの要素に分けると?

 ③例示、置き換え 身近なものや自社に置き換えてみると? 何かに例えると? 何と似ている?何かと対比させるとしたら?

 ④目的・狙い どういう意図があるのか? 目的や狙いは何か?

    ⑤時間遷移 X年後、または、X年前だったら? X年経ったら何が起こるか?

 ⑥  憑依 顧客の立場、経営の立場、相手の立場だったら?


 思考向き


 ⑦影響 XXがあることで何が起こるか?XXがない場合は何が起こるか?具体的には誰がどう困るのか?具体的に誰がどううれしいのか?


 ⑧要因     XXと感じるのはなぜか?XXという状態や結果になるのはなぜか?うまくいくときといかないときの差は何か?違いを生み出している源泉は何か?何を変えたら、もっと良くなるか?


    ⑨改善 何をすれば結果が変わったか?本当にそれだけで結果が変わるのか?


 +α


 ⑩示唆/教訓 ここから何が言えるか? 逆に何は言えないか?得られる示唆や教訓は何か?




◝✩ END   ◝✩


これから考え事をするときにはこのサイクルを日々意識して、いつの日か自然に実行できるようになりたい ◝✩