神社によって社殿や配置が異なることもありますが、基本的・一般的な神社の境内の建物や道などの配置について書きたいと思います。

 

鳥居

神社まず入り口に鳥居がある。

神聖な場所と俗なる世界を区別する結界の役割を担っていると考えられ、奈良時代には既に存在していたと言われている。

参道(さんどう)

鳥居をくぐって拝殿まで続く道を参道と言う

灯篭(とうろう)

参道の両脇や社殿の内に置かれ灯火を献じる

手水舎(てみずしゃ・てみずや・ちょうずしゃ)

参拝者が手を洗い口をすすいで清めるためにある

古札納所(こさつおさめしょ)

古い御札や守りを納める建物。

神社によっては常設されておらず、社務所で受け取ったり、年末年始の時だけ設置することもある。

社務所(しゃむしょ)

神社の業務を行う。正式参拝の申し込み、御朱印やお守りの授与などを受け付けるが、

神社の規模が大きくなると神職や巫女の人数も増えて、社務所の他に祈祷受付、御朱印受付、お札お守り授与所と別々の窓口になっていて分担している。

 

神楽殿(かぐらでん)

御祭神に奉納する神楽が演じられる屋根付きの舞台。

 

摂社・末社(せっしゃ・まっしゃ)

本殿以外の小さな社や祠で主祭神と縁故関係にある神や地主神を祀った境内の神社

 

狛犬(こまいぬ)

神域への魔の侵入を防ぎ、神を守護する霊獣。神社によっては狛犬じゃなくて狐とかウサギとか他の動物の像のこともある。↓2022年4月の鶴岡八幡宮の参道のマスクをした狛犬

鎌倉・鶴岡八幡宮 段蔓の桜並木

拝殿(はいでん)

神へ拝礼する為の建物。お賽銭箱を置いてあるのは大体拝殿の前。鈴が吊るしてあることもある。古くは「らいでん」と呼ばれた。それが祭式が終わった後に改まってお神酒や神饌を頂く直会(なおらい)を行う直会殿としても使われるようになり、今日のような拝殿となった。

一般に正式(昇殿)参拝の時に通される場所。古い神社などには置かれてないこともある。

本殿(ほんでん)

拝殿の奥に本殿があり、内陣にはご神体が安置されている。神社で最も神聖で重要な建物。

拝殿と一体化していることもある。

 

※参考に、私の手元にあった武蔵総社・大國魂神社のパンフレットの境内図を貼っておきます。

大きな神社なので神饌所や結婚式場や宝物殿、御神馬舎、随神門、廻廊、中雀門、忠魂碑や記念碑、相撲場もありますね。