神社の起源【1】御神体は依り代
神社は元来、神の降臨する空間であり、
神社の本質とは人間や鳥や獣でさえ踏み込むことを禁じられた、神のための聖なる空間そのものであったと言われています。
神は神社に常在してない
神道の神様は、やおよろず(八百万)の神々と言われるように、自然にある山や川などから鏡・玉・剣・田畑や家屋、酒蔵、家庭の台所・釜のような人工物までに宿っていると考えられていました。
そして元々神は姿を持たず、それぞれの神社で祀る御祭神は神社に常在しているわけではなく、祭事のあるたびに、遥か彼方の常世の国から降臨し、人々に恩頼を与えたのち再び常世の国に帰っていくと考えられていました。
御神体は神の依り代
神が降臨した時に、宿るものを「よりしろ(依り代)」といい、神社で祀った依り代を「ご神体」と呼びます。
その為、神社によって様々なご神体があります。
偶像崇拝とは違う
しかし偶像崇拝とは違います。
偶像は神仏を拝む為にかたどられた像ですが、
神道で拝むのは、ご神体に宿る見えない神だからです。
御神体は神職でも見られない
御神体は神聖なので本殿の奥に祀られ、一般参拝客はもちろんのこと、神職でも基本的に目にすることはできないものです。
但し、山やご神木、磐座自体が御神体という神社は、依り代は見えていると言えば見えてますけどね。
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