神保町の岩波ホール。コロナで休館になるかな、と思ったけど、入場人数制限、換気、検温、消毒を徹底し、上映中。1000㎡以下の小さな劇場だしね。
10時の開場に合わせて、入場。
10:30、上映開始。192席ほどのうち、観客は、50人ほどかな。
初め、首都ティンプーの情景や、ナイトクラブの映像など、ほお、近頃のブータンも、こんなに近代化された都会なのね、と妙に感心した。と言っては、ブータンには、失礼かもだけど。
物語の主人公は、そんな都会の若い教師。彼は、将来、オーストラリアに渡って、ミュージシャンになることを夢見ていた。
ところがある日、山奥の村の小学校への赴任を命ぜられ、しぶしぶ、そこへ向かう。
そこは、バスで半日、その後、歩いて6日、かかるような、ブータンの僻地、世界の僻地ともいわれるようなところ。
そこまでの行程で写しだされるブータンの景色は、息をのむほどに美しく、これだけでも、見に来た甲斐があった。
ようやく、村にたどり着き、主人公は、村人らに、温かく迎えられるが、電気も水道もガスもないような環境、すぐに帰ると主張。
村長も無理強いはできず、付き添いの人やロバを休ませて、数日後、帰ることを承諾。
ところが翌日、寝ているところ、生徒が迎えに来た。。。やむなく、授業らしきものをすることになり、、、
黒板もないもない教室で、ただ学びたいと思っている純真な生徒たちと接するうち、これの心に変化が。
村人の素朴な暮らし、村の風景、など、非常に美しい映像で、心を打たれる。
ちょっとした会話にも、どこかユーモアがあって、たのしい。
出演している子供たちは、実際の村の子たち
時折歌われる、民謡「ヤクに捧げる歌」も、心に染み入るような響き。
しかし、冬になり、雪で学校が閉鎖になるので、彼は、都会へと帰ってゆく。
ラスト、彼は、オーストラリアのパブで、POPソングを歌っていた。
が、突然、歌うのをやめ、ブータンの民謡「ヤクに捧げる歌」を歌い始めたところで、映画は終わる。。。
今のブータンの都会の若者は、ネット環境にも慣れ、海外へ行きたいと思っているんだなあ。。。まあ、当然でしょうね。
12時半ごろ、終映。
以上、写真は、ポスター、パンフレット、HPより。
おまけ
近所のねこたち、寝ていた
自転車で買い物途中に、サボテンの花が咲いている家があったので