ずいぶん久しぶりの記事です。

 

先日野球好きの集まりがあり、その時持っていこうとした野球小説が見当たりません。

仕方ないのでアマゾンで注文。昨日届きました。

もう4,5冊目になろうかというところです。40年前、中学時代に初めて読んでもう百回以上は確実に読み返しています。2.3冊は読みつぶしたので・・・

 

それが今回紹介する野球小説「監督」です。

著者は海老沢泰久さん。

 

写真を見ればわかるように「監督」とは広岡達朗さんです。

ただし、実在の広岡達朗ではありません。

序文に曰く「この物語の登場人物はすべて架空であり、現存する、あるいは過去のいかなる実在人物および実在組織に似ていようとも、それは全くの偶然である。この物語をもう一人の広岡達朗に捧ぐ」とあります。

主人公が率いることになるのは東京エンゼルス。モデルはヤクルトスワローズですね。この球団の関係者はフィクションとして登場し、他の5チームは実在のチーム名と選手名で登場します。

あらすじとしてはよくあるパターンで、万年最下位として低迷するチームの監督となった主人公が試練を乗り越え、それまでの負けに慣れ切ったチームをプロとして勝つチームに変革させるというものですが、翻訳調のスピードとメリハリある文体でグイグイと引き込まれます。

 

そして主人公(作者)があるべきと考える野球観が40年間の私の野球観になりました。

「プロ野球選手は野球をするのが仕事じゃありません、勝つのが仕事なんです」

 

詳しくは読んで確かめてください。

 

そして私は落合野球の信奉者です。