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記号と四角い箱





これはただの文章です。



記号を一つずつ並べていくと、それは少なからず意味を持つものになってしまう。(しかし文章で冗談を言うときには、これは文章です、と書かなくてはならない。)それが線と記号の違いでしょうか。しかし私は未だに、記号と象徴の違いについてはわからないでいます。



私の中にはとても頑丈な四角い箱のよぅなものがある、と彼は言う。それに蓋や開けるための鍵などはなくて、ただそこで形を変えることはなく在るのだと。それは今後も変わることなく在るのだと思う、と彼は話す。きっと君が誰に出会い何に触れたとしても、それが開くことはないんだろう。彼は続けた。だけどね、何かに触れることで変えられる部分(それはふにゃふにゃしているのだと彼は言う。)を少しでも残しておかなければいけないよ、と告げる。私は目を瞑って、私の中にある四角い箱のようなものを想像した。きっとつまりは単純に柔軟性に欠けているといぅことですか?しかし私は同時に思うんだ。それが形を変えたとき、私は私を保つことを出来なくなるんだと。君はきっと誰に触れても変わらないんだろうな。


彼が初めて私を比喩した言葉に、私はいつまでも捕らわれ続けることになる。見えるんだよ、枯絡み付いた曲がった鉄パイプが。それが君。