五木寛之氏が、第6祖慧能が得度した中国広州の光孝寺を尋ねるシーンは、必見で本当に永久に記録する価値があると思いました。そこで五木氏は、驚くべき座禅に遭遇します。五木氏によるとカジュアルな禅。身じろぎもしないどころか団扇で扇ぎながらリラックスしてそれぞれ瞑想に入ってゆく。この時の体験を五木氏は、玄侑宗久氏との対談「息の発見」(角川e文庫)のなかで、こう語っています。
五木 …これならいいな、と同行者にいうと、「きっと文化大革命以後の堕落した禅です」と反論されましたけれども(笑)。
玄侑 いやいや、たぶんそうではないでしょう。
五木 ええ。そうではありませんね。