２０１７年３月、息子、小学４年生

結局、息子はその後、登校することなく春休みを迎えました。

学校に行く準備をして、玄関まで行くのですが、そのドアを開けられないのです。

体が固まって、動けなくなります。

本人も心の中で、学校に行かなくては、、、と葛藤しているのが分かりました。

そして、ポロポロと涙を流します。

私も夫も、学校へ通うように無理強いはしませんでしたが、息子の中で何か感じるものがあったのでしょう。

今思い返せば、口では「無理して学校に行かなくてもいいよ」と言っておきながら、心の中では息子が学校に行かないことの不安の方が大きかったです。

傾向として、高学年で不登校になると、そのまま登校できないで卒業するケースがほとんどです。

なまじっか、自分が勤務する小学校での不登校児童のパターンを知っているだけに、不安が募ります。

その不安からつい息子に「そろそろ学校に行ってみない？」と言ってしましました。

すると息子は、

「学校に行っても、ただ先生が怒っているだけ。みんなも騒いでいるだけ。授業も教科書を見ればわかるような簡単なものばかり。学校に行く意味がない。」

と、見事に反論されました。

しかし、こうやって過去を思い返してみれば、息子はこの時はきちんと理由を言えてたんだな。

それに比べると今現在の不登校は、まったく理由を言いません。

成長して、理由があっても言いたくないのか、本当に自分でも理由がわからないのか、、、。

とにかく、ここまで理路整然と学校に行きたくない理由を言われると、私も返す言葉がありません。

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何故、学校に行かなければならないのか？