かなりお久しぶりになってしまいました。
表題の通り映画「秒速5センチメートル」についてネタバレありレビューをしたいと思います。
まず、アニメの実写になる。
と聞いた時に不安で不安で仕方なかったです。
あの世界観をどのように実写として表現するのか。
公開が近付いていくにつれ、その不安は少しずつ解消されていきました。
キャスト 松村北斗 高畑充希
主題歌 米津玄師 1991
これをみて、ああ…大丈夫なんかな。
と思えました。
そして10月10日の公開。翌日が休みだったので、絶対見に行くぞと予定を入れずに見てきました。
その感想を書いていこうかな
※以下 ネタバレ 注意※
出だし 「おーん?」となりましたが
そもそもアニメのほうが1時間しかなかったので、付け加えたストーリーなのかな?
と理解するのにはそこまで時間はかからなかったです。
アニメ版で言う第一章の桜花抄
の部分
切なすぎてエグかった。
しっかり現在に繋る伏線をちらつかせながら
物語を描いていく。
「一緒の学校行けなくなっちゃった」
「もういい…もういいよ」
せつねえーーーーーー
実写だとまた苦しみがありますね。
明里に会いに岩舟駅に向かうところなんて
アニメと違って切迫感がすごい。
雪で到着が遅れていくんだけど
貴樹の不安感がどんどん空気を重くさせる。
だからこそ会えたあとの時間が尊いものになっている。
駅の所で貴樹が手紙を飛ばしてしまったこと
明里が最後に何かを渡そうとして渡せなかったこと
「知ってる?桜の花がおちるスピードって、秒速5センチメートルなんだって」
この意味を考えながら第一章の桜花抄は終わる。
第二章 コスモナウト
森七菜ちゃんせつねーーーー演技するわ
あそこは森七菜ちゃん正解ですね。
宮﨑あおいさんもいい味出してるから、すごく安心して見れた第二章。
コスモナウトは貴樹が色んな意味で深みにハマっていく過程を描いている第二章。
第三章 秒速5センチメートル
現在の貴樹
何を追い求めているのかわからないまま
仕事等の日常に忙殺されている現在を描いている。
そこに実写ストーリーも加味させて物語の展開がより切なさを増していく。
プラネタリウムを貴樹がプログラミングでフォローすることになるんだけど
そこに明里もミスマッチで訪れる。
吉岡秀隆さんが館長役やっててドンピシャでしたね。
他の人だと違う感じに捉えてるかもしれない。
そこで木の下で交わした約束について語られる
先に明里が館長とそのことについて話す。
「彼には幸せになっていてほしいから、あの約束のことは忘れていてほしい」
貴樹は覚えていて、その約束の日に岩舟駅に向かう。
あの時は明里が岩舟駅で待っていたが
現在はいない。
もちろん木の下にも待ってはいなかった。
「明里」
呼びかけられ、振り向いた明里
寄り添う明里の下には貴樹…ではなく今お付き合いしている別の男性。
貴樹はあの頃の約束を思い出し、館長に語る。
貴樹はあの時の約束、あの時の空気、あの時の思い出
全てが十字架になっていたのだろうか。
すべてを話した貴樹は涙する。
そしてあの桜を見た道を歩く貴樹。
踏切。
女性とすれ違う貴樹。
その女性は明里。
渡りきってお互い振り向く瞬間に電車が通り過ぎる
貴樹は止まったままその場に立ち尽くす。
明里はもういない。
そしてエンディング
米津玄師の1991
「君の声が聞こえたような気がして僕は振り向いた」
この歌詞から始まる。ずるい。
この曲は是非じっくり歌詞と向き合って、この映画のことと照らし合わせて味わっていただきたいと思います。
また見たくなってきたなぁ(笑)