biolandwipbu1977のブログ

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 彼女を迎えるにあたって、考えねばならないことは山ほどあった。  先ずはなんと言っても生活スペース。  当時私が住んでいたのは単身者用を謳ったワンルームマンションだったが、同居人が増えたからといって即座に追い出されるような雰囲気でもなかった。  というか、2部屋隣の中国人は、明らかに3人以上で生活している形跡があった。  いや、あれはもしかしたら友人知人親類縁者が毎日入れ替わり立ち替わり泊まりに来ているという設定になっていたのかも知れない。なるほどそういう手もあったか。  実を言うと私は一時期、恋人と半同棲のような生活をこの部屋で送っていたことがあった。  先述した通りのセキュリティのしっかりしたマンションを選んだのも彼女のためだし、そもそも地元を離れてこの街に出てきたのだって彼女が言い出したからだった。    卒業したら結婚しようねとか言っていた彼女は大学1年の終わりにあっさり出て行ってしまったのだが、2年契約の残りの1年をひとりで過ごした頃には、お互いの大学のちょうど中間地点にあるという理由だけで住み始めたこの街がすっかり気に入ってしまっていたので、その後も契約を更新して住み続けていた次第だった。  難点は通学に1時間かかることと、大学の周辺と比べると家賃が倍近くしたことぐらいだろうか。  でも、休みの日には定期を使って通学途中の駅を回って買い物ができたし、郊外というかほとんど田舎に立地する大学の周囲と比べたら、住環境は格段によかった。  それはそれとして。  前例があるからといって、ここで彼女とふたりで暮らすことに、なにも問題がなかったわけではない。  なにしろ今回のお相手は恋人でもなんでもない、ただネットで知り合っただけの家出少女なのだ。  さて、私の下宿には当然の事ながら、ベッドはひとつしかなかった。  そして彼女は私の恋人ではないのだからして、一緒のベッドで寝ることは憚られた。  とりあえず彼女はベッドで寝てもらうとして、問題は私がどこで寝るかだ。予備の布団なんていう気の利いた物は生憎と我が下宿には備わっていなかった。  床にはカーペットが敷いてあったが、さすがにその上で毎日寝るのは辛いものがある。それなら大学の研究室に設置されていたお泊まり用のリクライニングシートで寝た方がはるかにマシだ。  と、そこまで考えたときに、お泊まりというキーワードで思い出したのが、友達と旅行に行ったときに使った寝袋だった。  あれだって立派な寝具のひとつだ。寝具の前に「携帯」が付くが、寝具には違いない。  研究室に置きっ放しだったのを思い出し、次の日に持ち帰った。  カーペットの上に寝袋を敷き、試しに寝てみると、これが思った以上に寝にくい。  100均で空気枕とレジャー用の銀マットを買ってきたが、焼け石に水。  いろいろ試してみた結果、下に座布団を並べればとりあえず研究室のいすよりは寝心地がよくなることが判明した。  それでめでたくふたり分の寝床ができあがったわけだが、喜んでいる暇は無かった。  彼女が来るまでに用意しなければならない物は、まだまだあったからだ。  何よりも悩んだのが、彼女専用のパソコンの確保だった。  私も彼女も生粋のネット中毒患者なので、各々の専用パソコンは必要不可欠の設備である。  だがしかし、当時私はパソコンを1台しか所有していなかった。  私のパソコンは大学のレポートや卒業研究の論文作成にも使うため、共用とするには難があった。  買うしかないのかと、かつて無いスピードで残高が減りつつある預金通帳を見てため息を吐いていた私の元に、思いもよらない幸運が舞い降りた。  例の副業のためにちょくちょく通っていたゴミ捨て場ですっかり顔なじみになっていたゴミ捨て場のおじさんに、廃棄処分になる予定のパソコンをもらうことができたのだ。もちろんロハで。  どこかの研究室が古いパソコンを大量に処分したらしく、他にも何人かの学生がもらっていったらしい。  感謝の言葉を並べ立てながら小躍りして喜ぶ私を見ておじさんは、こんな旧式パソコンをもらったぐらいでと苦笑していたが、彼女が家で使っていたパソコンよりは新しいものだったので、まったく問題無かった。ただネットをするだけなら、スペック的にも充分。  かくして最大の問題は、予想外の幸運に助けられ、ここに解決を見たのだった。 一番くじプレミアム とあるシリーズ 禁書目録×超電磁砲 A賞 インデックス プレミアムフィギュアバンプレスト 売り上げランキング : 4364Amazonで詳しく見るby G-Tools 私と彼女の備忘録 ...