偽りのコトバ

偽りのコエ

偽りのエガオ

本物を教えて


本当に

…笑えてるのかな






枠から抜け出せずに

足掻き続けてる

手を伸ばせば

届く距離でも

心は遠くに…

願えば願う分だけ

胸を締め付ける

決して許されることのない

鎖された門を

眺めることしか出来ない

嘲笑う門番に

拙い笑顔で

通り過ぎるだけ








あなたの声が欲しい


あなたの手が欲しい


あなたの唇が欲しい


あなたの温もりが欲しい


少し触れた瞬間さえ

愛おしくて

胸が高鳴る


気付かれぬよう

気付かぬよう


鈍感になる




離れている時でも

あなたの声が

聞こえてくる

頭じゃなく

心から

でも記憶から…

考えなければ

忘れていくのかもしれない

「会いたい」と

望まなければいい

想うだけで

望んじゃいけない

それでも

嘘は

奥の人へ

本物をあたしに





ちょっとだけ

遠くに行っている間

同じ星空を

眺めていてくれていたら

そんなことを願うのは…

認めてはいけない

罪なこと

それでも

ほうき星に

小さな願いを

あなたに想う





突っぱねた態度に

後悔した

いつも

後悔することを選んで

生きている

自分の気の強さを

悔やむ

そして、泪を我慢する

嫌になるほどに

それでも

また朝はやってきて

あたしを迎えてくれる

何をしても

後悔や悔しさが残るのなら

仕方ないほうを選ぼう

しょうがないと思える後悔を


近づきたくなる

もっと傍に

触れたくなる

もっと傍に

声が聞きたくなる

もっと…

もっと…が増えていく

近づけないと

触れてはいけない距離があると

もっと早く

もっと…早くに…

そう叶わぬ願いを

今日も胸に

望むものは無くとも

望めない

距離を近付けては、ならぬ人

きっと

きっと…少しだけ

甘えたい距離が欲しかっただけ

これは「想い」じゃない




気付かぬうちに

傍にいて

心と心とで繋がっていく

外見は
器でしかなく

いつか壊れていくものだから






消えない泪は

跡になり

やがて、想い出となる

笑える明日が

誰かを待ってるから

だから



振り向かない