ある日ある時ある場所で、知人に聞かされたててて 同窓会があるから帰ってくるであろうと。 すっかり自分の脳裏からは消えていた記憶がふと蘇ってくるひらめき電球 今はもう別々の道を進みお互い何をしてるかも知らないが、当時の幸せだった記憶。 もともと学校も職場も同じだった訳ではなく関係の無い話と思っていたが、タイミングを計った様に後輩からパーティーの誘い。 同窓会と同じ日で、その人の家からは程遠くない場所。 今思えばその時から既に偶然は始まっていたのだろう。


 当日、パーティー会場には既に多くの人。 空いたテーブルに友人と共に着き、最初に会話を交わした相手は、その人と同じ名前。同じ年。同郷。。 数日前に注目するお店の話を友人としていたが、そこで働く人であった。 次第に偶然が重なってくる。


 今日はパーティーで店は貸切状態。 一般のお客様は入り口で説明を受け、仕方なく帰ってゆく。 程よく時間も経ちふと入り口に目を向けると、その人が説明を受け帰っていく姿。 同窓会は終わったのだろうか… チェスの駒の様に動かされ、自分とその人が近づけられていく気分あせる 偶然なのか… 思い返してみると、以前一度満席の為、このお店に入れなかった事があった。その時一緒だったのがその人。 時を経て一瞬だとしても約束は果たせた。 そう思った。


 益々記憶も鮮明になる。


 パーティーも終わり友人に連れられ二次会。 知らない店だ。 友人をからかおうと、店員さんと「久しぶり」なフリの会話。 友人とその店員さんは顔見知りだけに友人の驚いた顔が面白かった。 だが、時期に何故かこのお店の記憶が湧いてくる。 そうだビックリマーク ウソでは無かった!! このお店に一度だけ来た事を店員さんも覚えていた。 その人と一緒に。 偶然では片付けられない確率汗 数学者なら何と言うのだろう。


 次の日は、友人と新たに仲良くなった人達と遊んでいた。 その帰り、気付けば良く知る道で渋滞にハマった。 窓の外に目を向けると、夕方のレストランからその人が飛び出してきたビックリマーク 一番道路側の駐車場には見覚えのある車が停まっていて、その人が向かう。 またか…… もう既に偶然に慣れすぎて、驚きは無くなっていた。 それまでの経緯を思い出し、自発的ではなく全て人に導かれこの多くの偶然の形成を再確認していた。 「お互い達者で」。 心の中で呟いた。


 それ以来その人に関する偶然は無くなった。 偶然と捉えるのか必然と捉えるのかは、人によって違う。 自分には必然だったのかもしれない。


 人と人との繋がりは、時として思いもよらない偶然を起こす。 この時の事が何を意味するかは今もって分からないが、多分自分には意味があったのだろう。 だからこそ毎日は面白い。