いわゆる『ケンカ』に勝って、

地元の長(笑)になったぶっちはその日から、パトロールの頻度がふえる。




手下とも言える、引き連れる猫の数も日に日に増えていく(笑)




でも、ぶっちは必ず帰って来るし、

人間でいう、いわゆる無断外泊(笑)

はなかった。




僕たちは自由な生活を楽しんでいた。









そんな、僕らの生活が約1年ほど続いた頃、ウンモは眼の事もあって、定期的とは言えないが、タイミングをみては譲って頂いた獣医の先生の所へ連れて行き、診てもらっていた。




自宅でケージに入れる時は、ほとんど手がかからないのだけど、病院に入った途端、毎回様子が変わる。


何度も来ているし、少しは慣れて貰いたい検診なのだが、いつも慣れず暴れる、ウンモ!


検診の時は、毎回僕はゴム手袋を持参していた。

ギターを弾く。という事もあり、

軽い傷とは言え、手に傷は付けたくなかった。






もちろん、ゴム手袋の効果は絶大だ。






そして、

診察台にウンモをやっと乗せられたその時、







先生がお腹あたりをグリグリして、

「宮野くん!子供がいるよ!」







「えっ!?」

予想していなさ過ぎて、僕は全く気付いておらず、言葉が出なかった。








「鳴き方とか、変化無かった??」

と聞かれ、


「気付きませんでした。

むしろ、めったに鳴かないです。」







と小さめの声しか出ない僕に被せるくらいのクイ気味に先生は、


「産ませる?

この数日で生まれるかもしれないよ。

預かろうか?」と。








一瞬で頭がグルッーーと周り、

動揺しながらも考えた。


預かろうか?の一言はありがたかったが、金銭的な事もあり、預ける事は難しく、産む方向で自宅で様子をみたいと先生に相談をした。






すると、先生も了承してくれ、

アドバイスや、注意する事のメモを書いてくれた。

先生はメモを書きながら、そのメモの内容とは別のアドバイス話しながら書かれるので、情報量が正直追いついていない僕。




それでも必死で傾聴した。




沢山ありすぎて覚えきれてなかったと思うが、無い頭にアドバイスを詰め込んで獣医さんの話を聞いてメモを受け取り帰った。







先生のアドバイスをもとに出来る限りの準備をして、例えば部屋の押し入れの下の部分にダンボールを置きそこにバスタオルを何重にもして敷き詰めていた。






なんだか落ち着かない日々だった。

アルバイトと家の往復とウンモを気にする毎日。

妊娠を知った。という事もあるのだろう。

どんどんお腹が大きくなっているように思うから、不思議だ。

実際はそんな数日で急に大きくなる訳がないが。





妊娠を知ってから、1週間くらい経った頃だったと思う。



朝方、突然目が覚めた。




ハッ!!!

ウンモは!!

と身体を起こす。









その敷き詰めたバスタオルの上で横たわり、2匹の猫にお乳をあげていた。




産んだのだ。




ぶっちは、彼女たちを近からず遠からずの距離で見守っていた。





自分で眼を擦ってみるが、夢ではない。










ポロポロと涙が出た。










ボロボロと涙が出た。






あんなに悲しくない涙は、

野球をやっていた頃の優勝とか、そのような感情以来の涙だったと思う。


感動的な朝だった。









だが、実はウンモは3匹産んでいて、

1匹は早産で死産で生まれてきたんだ。



こういう可能性がある事も、先生から事前にアドバイスをもらっていたので、大きな動揺はなかった。



1匹の死産は確実だと思ったが、

何重にもしたバスタオルのまま、産まれたての赤ちゃん3匹とウンモとぶっちと朝の9時を待って、病院が開くのと同時に病院へ行った。

ケージの中が、ピーク時の満員電車のようだった。


病院にて先生がすぐに対応して診てくれた。

1匹はやはり死産だった。

他の2匹とウンモは共に健康。との事。

死産の子は、先生が責任を持って供養してくれる。との事で、お願いさせていただいた。






今度は赤ちゃんに対するアドバイスを、また頭に入りきらない程もらった。

とにかく、詰め込んだ。

ぼくの頭はパンク寸前だ。




さらには、先生からぶっちとウンモの去勢をすすめてもらい、また、手術の日程を組む。

という事で、なんとなく先生と話をしていた。





その時、無意識に考えもしなかった疑問が浮かんだ。





あれ?お父さんは誰??????







先生に聞くのもなんだか違う気がして、

グッと我慢をして、聞かなかった。





日常の中で窓を開けて、猫達を外へ出さなければぶっちとウンモの子供以外考えられないのだから。。





日常で窓を開けて、出入り自由。

なんて言えば、

「出来ればやめなさい。」

と言われるのは当然の事。





聞いても検査でもしないとわからないと思うし、あえて聞かなかった。







この真実は未だにわからない(笑)。






命には変わりはない。




そして、

ぶっち

ウンモ

赤ちゃん2

アーティスト志望の

5人の生活が始まる。





続く




『ぶっちと僕』

第二章





















































気愛




ビリー宮野オフィシャルYouTubeチャンネル

⬇️ 

https://www.youtube.com/channel/UC0PPpkTFrNlAmmIi4p8kSZQ



ビリー宮野インスグラム

⬇️

https://www.instagram.com/billy__miyano/



ビリー部TikTok

⬇️

https://vt.tiktok.com/Dah8TA/



ビリー宮野オフィシャルグッズショップ

⬇️

ビリー宮野 ( billy_miyano )のオリジナルグッズ通販 ∞ SUZURI(スズリ)





ビリー宮野 音源リリース情報

⬇️


Stock Songs FEEL

¥2,200(税込)

《収録曲》

Spice

表裏一体

道の上から

わかるもんさ 


Stock Songs LOVE

¥2,200(税込)

《収録曲》

シンクロ

愛は止まらない

color

ツヅミボシ


ビリー宮野出演のライヴ会場にて販売予定

(今後の活動状況も鑑み、発売日は後日お知らせさせていただきます)



そして、CDリリースに先駆け、413日より

ツイキャス公式ストア「キャスマーケット」にて2タイトルの先行ダウンロード販売を開始。

Stock Songs FEEL」より Spice』 ¥600(税込)

https://twitcasting.tv/billy_miyano/shopitemdetail/2919



Stock Songs LOVE」より 『シンクロ』 ¥600(税込)

https://twitcasting.tv/billy_miyano/shopitemdetail/2925