そんな風の中、駅からの道、たぬきにそっくりな顔をした太った柴くんみたいな犬がビデオやさんの前につながれてた。あんまりそっくりなのでしゃがんで顔を見てしまった。真っ白い大きなお皿の真ん中にちょこんとぐるぐる巻きのカッペリーニそのまた上にちょこんとのったウニとキャビアと薄切りトマトローズマリーが散らされてその冷たさといったら、トック食べるときにでてきたスプーン。これを見てひとり思い出してました。何年前になるだろう。シナリオの練習でスッカラを題材に書いたことがあったんです。声、魂のある声には、耳はそちらへ自然に向かっていく。そんな声を出さなければ人を傷つけるのではなくかといってただの慰みでなく魂のこもった声を出さなければ。それが大阪人だというものだ。難波の宮跡に今も風が吹くように、大阪人の頭の中にもいつも、「なんかおもしろいことはないか」風が吹いている。自宅でお小遣い稼ぎ
