先週土曜日に起きたネパールの地震。
地震発生時、私たち家族は自宅で昼ごはんを食べていた。
弱い揺れを感じたので、雄二郎と裏の部屋にいたジーナを
急いで呼びに行った。
しばらく様子を見たが、それ以上の揺れは感じなかった。
デリーでは特に何の被害もなかったようだ。
最近のデリーでは多くの大型アパートメントの
建設が進んでいるが、その過程を見ていると、
柱は細いし、壁の中身は脆いレンガ。
大きな地震に耐えられるとは到底思えないような構造だ。
そうしたこともあって、私はデリーで地震にあうことを
とても恐れている。
子供が生まれてからその恐怖心は倍増した。
今回の地震の震源地だったネパール。
去年はネパールに二度、旅行に行った。
一度目は誠一郎と2人で、
二度目は雄二郎を妊娠中、家族3人で。
ネパール人の温かい人柄に触れ、
日本人の口にも合う素朴な味付けのネパール料理を食べ、
美しく雄大なヒマラヤの景色に出会った。
どちらも思い出に残るとてもいい旅行で、
できることなら今度はヒマラヤでトレッキングがしたいねと
夫-寅次郎と話していた。
一方で、首都のカトマンズでさえ
1日の停電時間が長く、街並みも古い建物が多いのを見て、
ネパールという国の経済的な貧しさを感じることも多かった。
カトマンズの観光の目玉である寺院の周辺は
細い路地が入り組んでいて、
道行く人々やバイク、サイクルリクシャで
込み合っていたのを覚えている。
インフラもまだまだ整っていないところを
大地震に見舞われた惨状は想像を超えるものだろう。
死者数が増え、倒壊した建物がテレビで流れるたびに、
「あのホテルの奥さんはどうなっただろう、
あの陽気でおしゃべりだったタクシードライバーは・・
カトマンズ在住と言っていたあの日本人家族は・・」
とネパール旅行で出会った人々の顔が
頭に浮かんでくる。
どうか、無事でいてほしい。
地震で犠牲になった人々の冥福とともに、
救助活動で一人でも多くの命が救われるよう祈っている。