祈り | 夢の!? インド生活日記

夢の!? インド生活日記

2011年8月にインド・デリーへ赴任した夫。12月には、私もデリーでの生活を始めました。夫婦共にインドでの留学経験があり、就職後もインド赴任を夢見て5年。
念願叶っての赴任…今回の生活はいかなるものに!?


先週土曜日に起きたネパールの地震。


地震発生時、私たち家族は自宅で昼ごはんを食べていた。


弱い揺れを感じたので、雄二郎と裏の部屋にいたジーナを

急いで呼びに行った。


しばらく様子を見たが、それ以上の揺れは感じなかった。



デリーでは特に何の被害もなかったようだ。



最近のデリーでは多くの大型アパートメントの

建設が進んでいるが、その過程を見ていると、

柱は細いし、壁の中身は脆いレンガ。


大きな地震に耐えられるとは到底思えないような構造だ。



そうしたこともあって、私はデリーで地震にあうことを

とても恐れている。

子供が生まれてからその恐怖心は倍増した。





今回の地震の震源地だったネパール。


去年はネパールに二度、旅行に行った。



一度目は誠一郎と2人で、









二度目は雄二郎を妊娠中、家族3人で。






ネパール人の温かい人柄に触れ、

日本人の口にも合う素朴な味付けのネパール料理を食べ、

美しく雄大なヒマラヤの景色に出会った。



どちらも思い出に残るとてもいい旅行で、

できることなら今度はヒマラヤでトレッキングがしたいねと

夫-寅次郎と話していた。




一方で、首都のカトマンズでさえ

1日の停電時間が長く、街並みも古い建物が多いのを見て、

ネパールという国の経済的な貧しさを感じることも多かった。



カトマンズの観光の目玉である寺院の周辺は

細い路地が入り組んでいて、

道行く人々やバイク、サイクルリクシャで

込み合っていたのを覚えている。



インフラもまだまだ整っていないところを

大地震に見舞われた惨状は想像を超えるものだろう。



死者数が増え、倒壊した建物がテレビで流れるたびに、


「あのホテルの奥さんはどうなっただろう、

あの陽気でおしゃべりだったタクシードライバーは・・

カトマンズ在住と言っていたあの日本人家族は・・」


とネパール旅行で出会った人々の顔が

頭に浮かんでくる。



どうか、無事でいてほしい。



地震で犠牲になった人々の冥福とともに、

救助活動で一人でも多くの命が救われるよう祈っている。