息子を寝かしつけるために、
明かりを消した後、
僕が作った物語を
話すことがあります。
風で飛んで行ったパンツを
ひたすら追いかける話しや、
15秒に1回ツッコミたくなる
桃太郎ならぬ桃郎。
(すでにツッコミたい。)
など、あるのですが、
今夜は新作
「きつねくんともぐくん」
というお話でした。
(お風呂で息子がきつねくんで、
僕がもぐくんで、手遊びをしていたので)
そちらを話しながら、
自分でも涙が出てきました。
今日はその物語を
シェアさせてくださいませ。
「きつねくんともぐくん」
あるところに、
とても仲の良い、
きつねくんともぐくんという
幼稚園の年長さんの2人がいました。
2人はとても仲が良く、
いつも一緒に冒険をしていました。
きつねくんは、
1人でなんでも出来る、
頭も良くて、運動もできて、
歌もダンスも上手な子でしたが、
必ず、
もぐくんを誘っていました。
もぐくんは、
ドジだし、忘れ物もするし、
ティッシュを入れたまま
体操服を洗濯機に入れちゃうし、
だけど、心の優しい男の子でした。
そんなもぐくんを
きつねくんは、
「あはは!もぐはドジだなぁ!」
と、どんなドジや失敗をしても、
笑って楽しそうにしてくれていました。
ある日のこと、
もぐくんは、
ライオンくんに
いじめられていました。
ラ「おい!もぐ!
お前今日もドジだったな!
なんか見ててイライラするんだよ。」
も「・・・」
ラ「なんか言えよ!」
ペシ!(頭をはたく音)
そこにきつねくんがやってきました。
き「おい!ライオン!何やってんだよ!
おまえ、もぐをいじめたら
ただじゃおかねーからな!」
ラ「なんだよ!きつね!
おまえめんどくせーなー。」
ライオンくんは、
きつねくんが来たので、
調子が狂ったのか、
ドスドスと帰っていきました。
き「あいつ、ふざけんなよ。
デカいくせに、
小さいもぐに手を出すなんて…。
もぐ、大丈夫か?」
も「きつねくん、ありがとう!
大丈夫だよ。しかたないよ。
だって僕、ドジだから…。」
きつねくんは、
正義感も強い、
本当に優しい男の子でした。
その1週間後、
きつねくんは
ライオンくんとトラくんと
たぬきくんとヘビくんに
囲まれました。
ラ「おまえよー、
へんな正義感だしてんじゃねーよ。」
き「おまえこそ、なんなんだよ。
ひきょうじゃねーか!」
ラ「うるせー!」バコ!ドカ!
4人できつねくんを
たたいたりけったりしました。
そこにもぐくんが来ました。
も「おい!ライオンくん!
きつねくんのこといじめるな!」
ラ「あ?!いつもだまって
やられっぱなしのおまえが
止められるとでも思ってんのか?」
も「ぜったいに
きつねくんはいじめさせないぞ!」
ラ「それならおれがもぐをやっちまうわ。」
ライオンくんが、
もぐくんにおそいかかりました。
いつも無抵抗のもぐくんが、
この日は全力でライオンくんに
立ち向かっていきました。
も「僕のことならどうでもいいけど、
きつねくんをたたいたりしたら
ゆるさないぞ!
きつねくんは優しくてカッコ良くて
こんな僕と遊んでくれるんだぞ。
冒険の時も
いつもカッコいいんだからな!」
ラ「う、うるせーなー!な、なんだよ!
おまえムキになりやがって。」
も「僕はドジだから
いじめられてもしょうがない。
でもきつねくんは僕を助けようと
しただけじゃないか!
それでいじめられるのは
ゆるせないんだ!」
も「きつねくんはスゴいんだぞ!
ぜったいに諦めたり
妥協したりしないんだ。
僕がどんなドジをしても
忘れ物をしても笑ってくれるんだぞ。
そんなきつねくんがいじめられて
いいわけないんだ。」
気づけば、
トラくんもたぬきくんもヘビくんも、
きつねくんを叩く手が止まっていました。
ラ「な、な、なんだよ。うるせーな…。
ふざけんなよ…。もう行こうぜ。」
ライオンくんは、
一歩も引かないもぐくんに、
タジタジになり、
4人で帰っていきました。
もぐくんは、
うずくまってるきつねくんに、
かけよりました。
も「きつねくん!!大丈夫?」
きつねくんは、
ゆっくり顔を上げるとニコッとして、
き「ジャーン!亀作戦だ!」
絶対痛かったはずなのに、
笑顔で答えてくれました。
2人の仲はますます深まり、
ますます一緒に
冒険をするようになりました。
また2週間くらい経ったある日のこと、
き「ここからは石けりして歩こうぜ!」
も「うん!」
2人は石けりをしながら、
歩いていました。
これも2人にとっては立派な冒険です。
いつも全然飛ばないもぐくんの石が、
たまたまうまく当たって
いつもより遠くに飛んでいきました…。
「いて!」
転がった先にいた
小学生2人組の1人の足の先に、
コツンと石は当たりました。
小「おい!なにやってんだよ。」
も「ご、ごめんなさい。」
小「ごめんなさいじゃねーよ。
当たったじゃねーかよ。
ただでさえイライラしているのに、
石まで当たって、
イライラマックスだぜ。」
き「ごめんなさい。」
(でも足の先にちょっと当たったくらいで
そんなに怒らなくても…)
小「ムシャクシャが止まらねーから、
なぐらせろ。」
き「な…」
?「ちょっと待った!!」
声がしたので振り返ると、
なんとライオンくんたち4人が
いるではありませんか。
小「なんだよおまえら!」
ラ「そいつらの仲間だ。
石が当たるの見てたけど、
そんななぐるほどのことじゃ
なかったように思うけど?」
小「うるせー!
おれは石を当てられたんだぞ!」
ラ「そんなことくらいで
小学生が幼稚園児なぐっていいとは
思えないよ。やめておきなよ。
それとも、俺たち6人とやりますか??」
小「…もういいわ…。 行こうぜ!」
小学生2人は立ち去っていきました。
も「ライオンくん…。ありがとう。」
ラ「たまたま通っただけだよ。
俺らも別で遊んでるから、じゃあな。」
立ち去ろうとしたライオンくんが、
途中で振り返って言いました。
ラ「…もぐ、ありがとうな。
きつねくんはいじめられる
べきじゃない。って言われて、
俺目を覚ましたんだよ。
本当にそうだって。
だからきつね、あの時はごめんな。」
き「え、おれはいいよ。そんなことより…」
ラ「それと…」
ラ「もぐ、お前もいじめられるべきじゃ
なかったよ。おれが間違ってた。
っていうか、知らなかったよ。
ドジだろうとなんだろうと、
お前たちと、それとみんなと
ただ仲良くすればいいってこと。
今までごめんな。
だから小学生に言った「仲間」って、
俺の今の素直な気持ち。
何も分かってなかった俺だけど、
これからは「仲間」って
言っていいかな…?」
もぐくんときつねくんと
ライオンくんたちは、
この日からみんなで
遊ぶようになりました。
そして、
クラスの子全員を
無条件で仲間と受け入れて、
それはそれは楽しい幼稚園生活を
送りました。
めでたしめでたし‥。
この話の続きは、
またの機会にしますが、
少しだけ報告をいたしますと、
その無条件の輪は、
街中を巻き込み、
日本中を巻き込み、
30年で世界を巻き込みましたとさ…。
息子は、
もぐくんが、
ライオンくんに立ち向かったあたりで、
寝ていたはずで、
僕がベッドから出ようとしたら、
僕にしがみついて、
まだでしょ。
一緒にいて。
と言うので、
ライオンくん、
もぐたちを助ける編
まで話すことができました。
息子はくうくう寝ていましたが、
きっと聞いていたし、
きっといい夢を見たことでしょう。
この物語は、
「帰ってきたドラえもん」
をヒントに創作した物語です。
こちらも相当泣いちゃいます。
さっき円田に話しながら
泣いちゃったくらい感動します。
良かったら
動画など、調べてみてくださいね。
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