教会の方へ歩く。
教会を中心に毎年この近所の家は道路に面した庭の樹木を飾ったり、ライトアップしている。
夕方、ここの飾りつけを見せるといいムードになるんじゃないかと俺は思っていた。
やっぱりクリスマスだしな。
雰囲気はいい感じにしたいよなぁ・・・。
教会は、誰でもはいれるのかな?
俺は教会の中を覗き込んだ。

「あれ、須藤君なにしてんの」
教会の敷地にいる庭箒をもっていた女性から話しかけられた。
部活の先輩の飯塚祐子だ。
「散歩ー。飯塚先輩こそなにやってるんですか」
「今夜の特別ミサのための準備ー」
おしゃべりをしながらも、掃除をする手は休んでいない。
「飯塚先輩、クリスチャンだったんですか」
「そうよ、ちゃんと日曜日には礼拝も来てるのよ」
ちゃんとしてるでしょっといわんばかりに飯塚先輩は微笑んで
「俄かクリスチャンでもクリスマスの特別礼拝はこれるわよ」
と、俺が知りたいことを教えてくれた。
「ぐぁ・・」
かたまった俺を見て飯塚先輩がくすっと笑う。

急にドキドキしてきた。
俺の態度の変化がわかりやすかったんだろう。
「ふふっ・・・大方デートで彼女誘って来ようとかそういうので下見に来たんじゃないの」
飯塚先輩はからかうような言葉を投げてきた。
「・・・・・・」
真っ赤になった俺は、何も言わず教会から離れた。


なんかもう俺飢えてるように見えてんのかな。
否定したいんだが・・・。


それでも約束の時間より早く本屋の前に着いた。
「あと20分かぁ・・・」


本屋の中へ入る 7へ

そのまま外で待つ 6へ