ご存知の方も多いでしょうが

私の容姿コンプレックスってのは

これまで、たいそう酷くて

私は可愛くない

なんなら醜い。

だから私は駄目なんだ

だから頑張らなきゃ

だから頑張らなきゃって

人生の殆どを頑張ることに費やしてきて

ダイエットとか美容とか、女らしさとか

欠けてると思い込んだものを埋めるように生きてきて

でも、そんなものは少しの刺激やトラブルがあれば一吹きで崩れさる砂の城のようなものだった。

なんでも人に任せるお姫様女子になりたかった

なかでも、なんでもかんでも、旦那さんや男の人に任せっきりで守ってもらえるか弱い女の子に、ものすごく憧れていて

そして、そんな可愛さなど無い私には、とても無理な話だと諦めていた。

そんな可愛くないから

と、拗ねていたころはまだしも

自分を愛するようになって今の彼と出会って

彼が転職活動中という刺激を受けて

その抑え込んでいた感情が噴火したのだ。

え？私のために働いてくれないの？とすごく腹立たしかった。

彼が働く道を模索している、それが、事実なのに

私はそれを

私が可愛くないから働いてくれないんだ

と怒りの導線に火をつけては、キレていた。

（恐ろしや）

お母さんとインナーチャイルドの関係

私の母は公家のような人で、二言目には

「お母さんわからん」

「お母さん出来へん」

「お父さんに頼んで？」

と言って小さな時は、ご飯もろくに作ってもらえず仕事帰りのお父さんを待つしかなかったり、学校行事やら毎日の生活を他のお母さんがせっせと子供のために見てあげているのを知って

やってくれないのは

私が可愛くないからだ

と、結びつけていたことが事の起源。

母はなくなった姉の仏壇にはせっせとお供物をするのに、私の洋服は洗濯されず前の日に食べこぼしたカレーをつけたままの制服で登校したりしていて

寂しくて、虚しくて、苛立って

でも、それもこれも、可愛い女の子である姉と比べて、私が母にとって可愛くないからだ

だから構ってもらえないんだ、と決めつけてたんだよね。

そして、それが30年以上の時を経て噴火したのだ。

インナーチャイルド恐るべしです。

彼はダミー

彼に、私のために頑張ってほしい！と喚いたところで、彼が私のために頑張ってくれたところで、このインナーチャイルドは黙らない。

だって、私は母に構ってもらいたかったからだ。

でも、小学校の高学年頃には、もうすっかり母に期待などしなくなり、バカにするようになり、嫌いになり憎んで、何十年も経ってしまって

本当のインナーチャイルドは

お母さんが大好きで

お母さんにもっともっとお世話してほしくて

苦しんでいたことなど、悲しみ、絶望していたことなど、気付いてあげられるはずもなかった。

気づいたときは、号泣した。

お風呂で小さな幼児のように

「お母さんーお母さんーお母さん」って。

実際の母は

大人になって、私が娘の髪を結わえていたとき、それを見た母が

「私は、アンタにそんなんしてあげたこと、なかったなぁ。お母さん不器用やから。」

と言っていて、

その時は「そやな、髪も結えないバカ女」と見下げていたけれど、

本当は、お母さんにもっといっぱい頑張ってほしかった。

「出来ない」

「無理」で済まさないで、岩にかじりついてでも頑張ってほしかった。

（岩にかじりついて髪結うって、どんだけアクロバティックやねん）

だから、彼にも、そう思ってキレてた。

可愛くないからやろ

アンタはできへんって楽でええなぁ！って。

大事なパートナーなのに。

本当はお母さんに用意を手伝ってほしかった

上履きを洗ってほしかった

（私が外で靴洗いをしていても母は二日酔いで寝ていたから）

お母さんに料理してほしかった

お母さんに髪をといてほしかった

お母さんに学校行事をしてほしかった

お母さんに添い寝してもらいたかった

お母さんにおこづかいをもらいたかった

お母さんに可愛いねって言ってほしかった

お母さんにもっともっと構ってもらいたかった

わかってあげたら眼の前の問題も荒ぶる気持ちも穏やかに。

よく頑張ってきたね

よく一人で頑張ってこれたね

すごいね、えらかったね

寂しかったね、辛かったね

と、一人で頑張ってたあの頃の私に寄り添ってあげたら、インナーチャイルドがめちゃくちゃ喜んでた。

負けずに頑張ってきたことを

一人で色んな事をチャレンジして

見様見真似で頑張ってきたことを

たくさん褒めてあげた。

未完了の気持ちを、成仏させられた。

別にわざわざ、できない女の子を演じる必要もないし、かわいさとくっつけなくても

私は私でいい

私は私の人生を構い続けてあげるから

それにしてもインナーチャイルドを癒やさないと恐ろしい位に目の前には問題だらけ！

やらない人生はもったないですよ。

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私は可愛くないから構って貰えない！？の起源