Hedy Lamarr
へディ・ラマー
1913-2000年没
氷の美女、ヘディ・ラマー。
オーストリア、ウィーン生まれのへディ・ラマー。
（オーストリアとアメリカの二重国籍です）
彼女には二つの顔があり、一つは「映画史上最も美しい女」。
そしてもう一つが、武器に興味を抱き、アメリカ軍関係者と共にスペクトラム拡散通信の開発を行い、特許を取得した発明家としての顔です。
スイスで子ども時代を過ごし、成長してウィーンへ戻った彼女は女優を目指して撮影所で働き始めます。
デビュー２年目の時、「春の調べ」という作品で映画史で初めてヌードで撮影をしました。
18歳で20歳年上の億万長者と結婚。
この夫というのが、彼女を一目見てぞっこん。プレゼントの山を築いて口説き落としたそうです。
結婚後は武器商人だった旦那と一緒に軍のパーティーへ出席。
そこでは新しい兵器の話題が繰り広げられており、彼女には分からないだろうとして隠されていなかったそうですが、ヘディはこの話を理解してしまったのです。
後にこの夫はヘディを束縛し始め、彼女のヌード出演した映画を買い占めようと始めたのでヘディは別れを決意し、メイドの格好をして家出をし、アメリカに渡りました。
そして彼女はナチスと関係があった夫と相反し、徹底した反ナチスを貫きます。
ヘディの友人でナチスに拘束された末に亡くなった女性がいたためとも言われていますが、夫がナチス関係の軍パーティーで話していた新しい兵器を実際に作るためにパートナーのジョージ・アンタイルと共に開発を始めました。
この技術は今や携帯電話にも応用されている発明となっています。
また、軍の国債募金パーティーへ積極的に現れ、一晩で７００万ドルをアメリカ軍のために集めたともいわれています。
女優としてはハリウッドでデビューを果たし、「サムソンとデリラ」で妖艶な魔性の女、デリラを務めます。
この時のセンター分けのヘアスタイルは、なんとあのヴィヴィアン・リー（Vivien Leigh） も憧れて真似をしたほど有名になりました。
2000年に亡くなる３年前の1997年に、ＥＦＦパイオニア賞を受賞しています。
美しくプライドが高く、聡明で実行力に富み、男を狂わせるまさに魔性の女性ですね。
