薬用美白成分の種類

薬用美白成分の種類

美白化粧品は、なんとなく選ぶのは、危険です。きちんとした「美白成分配合」のものを選びましょう。きちんとした「美白成分配合」を見極めるためには、「厚生労働省が認めた薬用美白成分」を頭に入れておく必要があります。美白化粧品を選ぶときの目安にすると良いでしょう。

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厚生労働省が認めた薬用美白成分の種類を知ろう。


美白化粧品は、なんとなく選ぶのは、危険です。


きちんとした「美白成分配合」のものを選びましょう。



きちんとした「美白成分配合」を見極めるためには、

厚生労働省が認めた薬用美白成分(2010年9月30日現在)を
頭に入れておく必要があります。


美白化粧品を選ぶときの目安にすると良いでしょう。



厚生労働省が認めた美白成分には、薬用美白成分と薬用以外の美白成分があります。

下記にこの2種類の美白成分を詳細にご紹介します。



■厚生労働省が認めた【薬用美白成分】


■プラセンタエキス


化粧品に使われているのは、豚の胎盤から抽出されたエキスです。
メラニン合成に関わる酵素チロシナーゼ抑制の効果があります。


また、細胞を活性化することで、老化を防ぐという効果があります。
細胞を活性化することで、肌に新陳代謝が高まります。


角質層に含まれたシミのもとになるメラニンを排出させるためにも、
肌の新陳代謝が大切なことです。


年齢を重ねてターンオーバーの低下の改善に役立ちます。


最近では、このプラセンタエキスと同時に配合されている
若々しさを保つスイッチを活性化させるレスベラトロールを含んだ
レスベラトロール&プラセンタ  という美味しいサプリがあります。


レスベラトロールは、世界的に有名な科学雑誌である「Nature(ネイチャー)」でも紹介されました。



■ビタミンC誘導体


リン酸型ビタミンCなど、肌に吸収しやすい形に変えたものです。
抗酸化作用があり、ニキビ痕のシミや赤みにも有効です。


メラニンの生成を抑えたり、コラーゲンの生成を促進する効果があります。


肌の美しさの土台を作るためには、ビタミンCは欠かせないものですが、
そのビタミンCを浸透力と安定性を高めたのがビタミンC誘導体です。


ビタミンCは、果物や野菜などから摂取することができますが、
化粧品にはビタミンCを配合したものが沢山ありますが、

ビタミンCは酸化して変質しやすいことや、肌に浸透しにくいという欠点があります。


ビタミンC誘導体は、その欠点をカバーできる成分です。



■コウジ酸


コウジ酸は、メラニンを生成する酵素を抑制する働きがあります。

また、メラニン生成を促進する情報伝達物質の産生も抑えてくれます。


それだけでなく、肌老化の原因ともなりシミやシワ、

たるみを引き起こす活性酸素や炎症の発生も抑える作用もあります。


そらに、コウジ酸はシミだけでなく、この黄ぐすみにも効果があると言われています。


黄ぐすみというのは、体内でタンパク質と糖が結びつく糖化過程で、

この時に作られるAGEs(エイジス)という褐色の物質が加齢により蓄積してしまい、

肌が黄色っぽくくすむことです。


コウジ酸には抗糖化作用があり、

黄ぐすみの元であるAGEsの生成を抑えることができると分かっています。


コウジ酸は皮膚科でも活用されています。


皮膚科では美白効果の高いハイドロキノンを使うのが主流ですが、
ハイドロキノンは肌が弱い方には刺激が強いというデメリットもあります。


そこで、ハイドロキノンを使えない方などに
コウジ酸クリームを処方することもあるなど、シミの治療にも使われています。



■リノール酸


リノール酸は、紅花油をはじめとするサンフラワー油などの植物油から抽出される美白成分です。


美白効果としては、メラニンのもとになるチロシナーゼという酵素の量を
減少させ、メラニンが生成されるのを防ぐ効果があります。


植物油から抽出される美白成分です。
私たちの体にとっても必須脂肪酸として欠かせない存在です。


リノール酸の美白効果は、
メラニン生成を促すチロシナーゼ酵素の働きを抑えるだけでなく、
分解してしまう働きを持っています。


これは、シミの元凶となる部分にアタックするので、根本的な美白ケアが可能です。


また、リノール酸は、
女性が悩むシミ「肝斑(かんぱん)」のケアにも注目されています。



■エラグ酸


イチゴやブルーベリーから抽出された成分で、メラニン色素をつくり出す酵素である
チロシナーゼ抑制効果があります。


エラグ酸は、イチゴやブルーベリーなどに含まれるポリフェノールの一種です。

抗酸化力が高いので老化防止に役立つとして注目されています。


植物由来の成分なので、
人工的な美白成分と比べて安全性が高いことでも評価されています。


■カモミラET


カモミールから抽出される成分です。抗炎症作用を併せ持っています。


カモミール(カミツレ)というキク科の花から抽出される成分には、
炎症を抑える効果や、保湿効果などがあります。


多くの化粧品にカモミールエキスが使用されてきました。


多くの美白成分が、
メラニンの生成にかかわるチロシナーゼの抑制によってシミを予防するのに対して、
カモミラETは他の方面からアプローチできる美白成分として認められました。


カモミラETの働きとは、
メラニンのもとになる成分を生み出すメラノサイトという部分に
メラニンを作れという指令を出す物質を抑えることができ、その段階で、メラニン生成のサインの伝達をストップするというものです。


メラノサイトに指令を出す物質を抑えることができる、他にはない成分です。


詳しくいうと、
美白成分のほとんどは、メラニン色素を阻害したり、
メラノサイトの生成を抑制するのですが、
カモミラETの場合は、メラニン色素を生み出す指令を出している
エンドセリンからの情報伝達の働きをブロックしていまいます。


メラニン色素が作られないため、肌の奥はきれいになり、表面にあるシミが残るのみとなります。


カモミラETは、この残ったシミにも効果を発揮します。


肌の代謝をアップさせて血行を促進してくれるので、
ターンオーバーが促進されます。


そのため、表面にあるメラニン色素、つまりシミがはがれやすくなり、
シミそのものが薄くなってくるのです。



■トラネキサム酸


本来は止血剤や消炎剤として使われていたものを、美白成分として開発したものです。


これが肝斑という種類のシミに効果があるとして、内服薬として処方されます。


頬にできる左右対称な色素沈着である肝斑に対して
トラネキサム酸の美白成分が効果があることが製薬会社の研究からわかっています。


市販の医薬品としても販売されているので、医師の処方がなくても入手可能です。


トラネキサム酸が得意とするシミのなかでも特に効果的なものは、肝斑です。


服用する場合に限りますが、プラスミンの活性を抑制してくれるので、
肝斑には、効果的だとされています。


すでにできた肝斑を還元する力もあり、
遅効性であるため、徐々に効果は得られるとされています。




■アルブチン


コケモモから抽出された成分です。


メラニン合成に関わる酵素チロシナーゼ抑制の効果があります。


アルブチンには、α-アルブチンとβ-アルブチンの2種類があります。
一般的にアルブチンといえば、β-アルブチンのことでしたが、

新たにα-アルブチンが開発されました。


α-アルブチンは、β-アルブチンの10倍の美白効果があります。



■ルシノール


北欧のモミの木成分をヒントに作られた成分です。


メラニン合成に関わる酵素チロシナーゼ抑制の効果があります。


ルシノールは肌に浸透しやすいというメリットがあります。


メラニンを抑制する働きは、
美白成分「アルブチン」や「コウジ酸」にも似ているのですが、
両者に比べてお肌への浸透性が高いところがポイントです。


浸透性が高いことによって、
チロシナーゼの働きを阻害する効果は、
コウジ酸の約5倍・アルブチンの約400倍の効果があるといわれています。


また、臨床試験により、肝斑への効果も認められています。




■4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)


慢性的なターンオーバーの不調に着目して開発された成分です。


角化を正常にするために働きます。
また、メラニンの抑制作用もあるとされています。


多くの美白成分では、
メラニン色素を合成するチロシナーゼ酵素の働きを阻害したり、
チロシナーゼを活性化させる情報伝達物質を阻害したりするものですが、

4MSKはメラニン生成の抑制と、メラニンの排出を促す作用により、
透明感のある白い肌へと導く効果があります。。


■マグノリグナン
植物由来の天然化合物をモデルに開発された成分です。


メラニン色素をつくり出す酸化酵素チロシナーゼの成熟を阻害する働きがあります。


マグノリグナンは肝斑にも効果があります。


肝斑とは、30~40代の女性の顔の頬にモヤモヤとできる特殊なシミで、
妊娠中や、経口避妊薬・ピルを服用時に発生しやすいことから
女性ホルモンのバランスが変化することが原因で発生するのではないかと考えられています。


肝斑というシミは、一般的なシミとは異なる特殊なシミですが、
マグノリグナンはこの肝斑にも効果があることがわかっています。


肝斑治療には、主に「トラネキサム酸」が有効だとされていますが、
マグノリグナンにも肝斑に対して高い効果があります。




■厚生労働省が認めている【薬用以外の美白成分】


■ハイドロキノン

欧米ではかなり以前からシミのケアに使われている成分です。

皮膚への刺激性があるとのことで、日本では使用が禁じられていましたが、
2001年の規制緩和で化粧品に配合することも可能になりました。


ハイドロキノンはメラノサイト(メラニン細胞)の機能を低下させます。


ハイドロキノンは、メラニン色素を作り出す細胞である
メラノサイトそのものの働きを停止させて、
メラニン色素を作り出す機能を低下させていく働きがあります。


メラニンを作る細胞の働きを低下させることで
短期間で劇的な美白効果を得ることができます。


ハイドロキノンは品質が酸化して劣化すると刺激性の強い物質へと変化します。


酸化してできる「ベンゾキノン」という成分は皮膚に強い刺激を与えて、
かぶれ、接触性皮膚炎を引き起こす要因となります。


そのため、月日が経過して劣化・変色したものや、
純度の悪い製品を使用しないようにしましょう。


また、酸化されやすいため、

ハイドロキノンを塗ったまま紫外線に当たらないようにしましょう。




■油溶性甘草エキス


油溶性甘草エキス(ゆようせいかんぞうエキス)とは、
マメ科植物の甘草の根から抽出されたフラボノイドを主体とした油溶性の植物エキスです。


フラボノイドを主体とした成分で、
フラボノイドの中でも主成分の「グラブリジン」や「グラブレン」には
メラニン色素の生成を抑制する働きがあり、
メラニン色素の生成を抑えて、シミやくすみを予防し、透明感のある白い肌へと導きます。


主成分の「グラブリジン」には
ビタミンC(アスコルビン酸)や
コウジ酸などよりも高いメラニン色素の合成を阻害する働きがあるといわれています。


それゆえ高い美白効果があるといわれています。


また、油溶性甘草エキスは、消炎効果もあるのでかぶれにくく、
肌の弱い人にも比較的使いやすい成分です。


シミや肝斑の正体であるメラニン色素は、
紫外線や物理的な刺激などの肌ダメージによって
情報伝達物質(エンドセリン、プロスタグランジンなど)が生み出され、


その情報伝達物質がメラノサイトを活性化してチロシナーゼという酸化酵素を活性化し、
チロシナーゼがアミノ酸のチロシンをメラニンに変化させることで作られます。


あなたに合った美白成分を見つけることがお肌を守ります。

普段から美白成分のチェックをしておきましょう。