此処らでプロフィール画像の去年の11月に釣ったボアー195ssでのクエの話でもしようかなと。

その日は北東風が吹き荒れ、エントリーしたハエの半分は波被って釣りが出来ないラフコンディション

追い風と安全に釣りが出来る場所は一か所しかなく、暗いうちからマリアのボアー195ssを投げていた。


波裏とは言え、サラシが磯から30m程伸びている所謂爆時化状態
トップなんてのは到底扱える状況ではなかった。


ジャークしながらサラシの中を引いていると、
止まるような当たりが、

鈍い当たりと共に猛烈にロッドを絞り込み、ドラグを引き出していく!!!


「これは20キロ平政とかあるな」と叫んでいた。


程なくして根に潜られた。
しかし、走らなかったため、テンションかけながら待っていると、

根から外れる感覚が、、、、
ここぞとばかりにポンピング

途中からモワーっと重いだけになり、スレか??
と疑い始めたその時、

真っ白なサラシの中に茶色いバカでかいやつが浮かんできた。

「えっ、なんこれ?」「クエ!!クエ!!しかもバカでけえ」

同行者と叫び合う。

しかし、勝負はまだ終わらない。
隙を見せると、足元のハエ根に張り付き、またもリーダーの擦れる音が、、、


しかも、ドカ波が押し寄せやり取りがしにくい状況。


ここから本業のヒラで培ったファイトが存分に生かされた。
本当にヒラやり込んでて良かったと思う。

片目で波を見る、波でラインが磯に触れないようにロッド操作、、、


完全に浮かせた。

まだまだ勝負は終わらない


足場が垂直に切り立っていて、波があるとは言え
そう簡単にランディングさせてくれない。

タックルがいくら大きくなろうが、獲物が大かろうが、やることは同じ。

まずは波を見ることを第一に考えた。
これは安全に釣りをする上でも大事だが、時化日のランディングでも重要になってくる。


引き波で顔を浮かせ、魚の向きを波と直交させる。
波の力を最大限に活かしてずり上げを試みる。
とは言え、デカすぎて上手くいかない。


10分はランディングに費やしただろうか。
ベールをこまめに返し、磯を走り回り、磯の窪みにずり上げた。

2人がかりで安全な所まで持ってく笑




とんでもないものを釣ってしまった。



120センチを超え、15キロ近くあるサイズを釣ってしまった。
嬉しさもあるが、目の前の魚を信じるまでに時間がかかった。

タックルは、、、
ゼナックのアキュラ100HH
ステラsw14000xg
バリバス マックスパワーPE 5号+フロロ100lb



正直このタックルでよく取れたと思う。
掛かり所がよかったのかも知れない。




二度と僕はルアーでこんなデカイクエを釣ることは出来ないだろう。

というか、そんな経験出来る人は少ないだろう。
一生に一度の魚である。


と、昔の事を振り返ってみた。
それ以降この衝撃を超える魚に私自身出会えていない。

このサイズのクエが、かかるまでの確率と釣り上げられる確率を考慮すると、

もしかしたら超えることは出来ないかもしれない
しかし、磯に立ち、ルアーを水中につけている限り、何があるか分からない

そう思わせてくれた1匹になった。