「成功に囚われるな、成長に囚われろ」。
日本を代表する某フットボールアスリートのこの言葉にいつも刺激を受けている。
あれだけの成功を収めた日本代表の4番ですら成長にフォーカスしている。
最近の私はどうだ?
私には2人のいたずら盛りの子供がいる。
彼らの成長スピードはマジ半端ない。スポンジどころの騒ぎではない。
。
「(3階に相当する電線を指さして) 僕は何歳になったらジャンプで届くの?パパは何歳で届くの?」
加齢とともに何でもできるようになると思っている。まさにGrowth mindset。
最近の私はどうだ?
adidasから独立し起業をした40代後半の先輩と先日食事をした。
「まだまだ世間のこと分かってなかったよ。大変な事も多いけど自分が大きくなってるのを感じるわ。」
不惑の齢を超えてもこの人は成長し続けている。
最近の私はどうだ?
昔の職場に「成長お化け」というニックネームをつけられている男性がいた。
あらゆる機会から学び圧倒的なスピードで成長していく方だった。
私もそうなりたいと思っていた。
そういえば日々の仕事に追われ、「成長」を意識的にとらえる機会は減っていたことは間違いない。
人は実績・立場・年齢に関わらず成長し続けることができる。
せっかく得たMDEの機会。しっかりと成長に向き合ってみよう。
私のリトル・ダイキに聞いてみた。
「お前は何になりたいんだと?」
と。
そうしたら、心の中のリトル・ダイキが
「周りを元気にできるリーダーになりたい」
と答えた。
そんなリーダーを目指すために、MDE (というかリーダーとしての自分の成長について強制的に考えざるをを得ない時間)において、
私が学んだことを備忘録も兼ねて以下に記そうと思う。
1.やると決めちゃえば何でもできる
最も始めるのが簡単で、最も続けるのが難しいスポーツ。それがランニングだ。
2日に1回5キロ以上のランニングを1か月続けるという課題を自分に課した。
雨の日も風の日も、南の島での休暇中でも走り続けた。
言葉の分からない南の島で迷子になり泣きそうになりながらも走り続けた。
めんどくさいことを続ける方法は人それぞれあるが、今回試してみてワークしたのが、
「やるのがこの世の定めだと決めてしまう。」
ということ。
皆さんどんなに眠くても朝は起きますよね?
盛り上がった合コンの翌日でも会社行きますよね?
奥さんに怒られる前に家族の食器洗いますよね?
やらないという選択肢があるから続けられない。
やるのが当たり前だと自分で決めてしまえば以外と簡単に続けることができた。
MDEでの課題期間後も走り続けて、ついに5月のハーフマラソンで自己ベストを出すことができた。
大人になっても若くてピチピチだった頃の自分を超えることができる。
そんな自分の成長過程を普段のチームにも共有し、リーダー自らが成長していく過程を見せる率先垂範に努めた。
私の情熱は少なからず伝わっていたと思う。
「やると決めてしまう」。
これはマジでお勧めです。
2.ティーチングからコーチングへ
ある意味ここからが本題。
私の誕生日がとある北の国のかつての指導者・金〇成と同じ、そして息子の誕生日がその次の指導者である金〇日と同じであるというリーダーの血筋のせいか、子供のころから、人の成長に寄与することに関して大きな関心があった。
人に物を教えるのが好きで得意だった。
学校の先生になりたいと思ったこともあった。
そんな夢もいつしか「ディズニーランドのジャングルクルーズのお兄さんになること」に変わり、
しかもその夢は破れて、今はスポーツブランドで汗をかいている。
adidasの仕事の中で、コーチングという言葉を知り、
さらにそれはティーチングとは違うようだということに気づいた。
この機会を活かすべしてコーチングを深く理解すべく、
YOUTUBEや本、会社の先輩やコーチの資格を持つHRの塩山さんに話を聞きながら自分なりに、コーチングに対して考えてみた。
皆さんは何がコーチングとして大切だと思いますか?
私なりに考えた一番大切なこと、
それは
「傾聴」
大切なので英語でも言ってみる。
"Active listening"
とっても大切なので外資系っぽくリフレーズしてみる。
"Emotional intelligence"
コーチングというのは一方通行で知識やノウハウを授けるティーチングと違い、
「自分は今どこにいるのか、どこに行きたいのか、どれだけのギャップがあるのか、そこに到達するためには自分は何をすべきなのか」、
を気づかせ、やればできると勇気づけることである、と自分なりに解釈した。
「教える」ではく、「気づきを与え、励ます。」
それはまさに傾聴のなせる業だ。
傾聴は難しい。
人は誰でも自分の話をすることはできる。もしくはとりあえず聞くことはできる。
しかし人の行動を変えるレベルで聴くのは簡単ではない。
このスキルを伸ばし自分・そしてチームを成長させていくために以下のことを日々意識してやってみた。
1. ティーチングモードの時とコーチングモードでしっかりと頭を切り替える。
2. 相手の変化という結果をすぐには求めない。
3. コーチングモードの時は相手の言葉と感情にフォーカスし、内容に対して自分が本能的にしてしまう判断をなるべく遮断する。
4. オープンクエッションを多用し、求められても自分の意見は言わない。
5. 話をしてくれたことに謝意を示す。
意識してないと忘れてしまうことが多かったが、最後の方は特に意識せずとも行動に移すことができるようになってきたとは思う。
チームメンバーとのお互いの理解も進んだ。。。。ような気がする。。。。
今日の夕飯の際、4歳になる息子に調子にのってコーチングモードで
「〇〇(子供の名前)は大きくなったら何になりたいの?」
と聞き、
その夢と現状とのギャップを気づかせ、一緒にネクストステップについて考えてみようと思ったら
「恐竜ロボットになりたい!!」
と予想外の答えが。
サッカー選手やお医者さんなら、気づきを与えながらどう頑張るか一緒に考えることができる。
しかし恐竜ロボットって。。。。
太古に絶滅した恐竜にはなれないし、さらには彼は生物を超えてロボットになろうとしている。AI時代を無意識に先取りしている。
「話してくれてありがとう。」
と傾聴の原則に則った形で、令和の園児に謝意を示し、コーチングをもっと勉強しようと誓ったのであった。
【まとめ】
先にも書いたが、MDEで一番よかったのは、
MDEの研修時間中、並びに課題に取り組む個人作業の時間に、
自分やチームの成長のついてゆっくりと考える時間が取れたことだったと思う。
この半年で目に見える変化を自分に起こせたかは分からないが、
この後も適宜時間を確保し成長に向き合おう。
「成長お化け」と皆に恐れられる、その日まで。