中学3年生、卒業間近という頃、突然友達へのいじめが始まった。
特別仲がいい訳ではなかった。同じ部活仲間で、グループで遊ぶ感じのYちゃん。
ちょっと目立ちたがり屋な感じだったけど、明るくて楽しい子だった。

ある日、部活に行く前に話しながらみんなで下駄箱で靴を履き替えていた時、突然Yちゃんが、
「いたっ!」
と言った。見ると靴に画鋲がセロハンテープで固定されて張り付いていた。
ただ画鋲を入れるだけでなく、確実に刺さるように固定されていることに恐怖を感じた。
Yちゃんはびっくりしていたけど、落ち込む様子もなく、いつも通りだった。

それから典型的ないじめが始まった。
机や教科書に、死ね、早く消えろ、の落書き。
Yちゃんが1人でトイレに入った時、上からバケツに入った水をかけられて、びしょ濡れになった時は学年集会が開かれた。
先生達がそれから早朝と放課後、見回りをするようになったけど、いじめは一向になくならなかった。
先生は役に立たない。
そう思った私は、友達と早朝にYちゃんの席が映る位置にビデオカメラを設置する事にした。

ある日の早朝、Yちゃんのクラスで友達とカメラセッティングについてなんやかんなしていると、私のクラスの担任が早朝の見回りをしていて、ばっちり見つかってしまった。
完全に怪しまれたと思った。
私は早く自分の教室に戻れと怒られた。

そうしてあっさりと私達のビデオカメラ作戦は失敗に終わった。

Yちゃんは絶対に学校を休む事をしなかった。
それから徐々にいじめは落ち着いていって、いつの間にかなくなった。
今思えばYちゃんはよくいじめに負けなかったと思う。

現在Yちゃんは自分のお店を出している☺︎