読書リスト(2)に「自選 ショート・ミステリー2  日本推理作家協会 編」を追加しました。

 大沢在昌、瀬名秀明、宮部みゆき、篠田節子など錚々たる顔ぶれの作家たちが自選したショートミステリーのアンソロジー。

 さすがに質の高い作品が集まっていて楽しめた。中には「これはちょっと」というものもあったが、好みの問題でしょう。主人公の最後の切り返しが見事な「不思議な能力」がベストだった。

「収録作品」…☆をつけたものが面白かった。
 気つけ薬(大沢在昌)
 ホーム・パーティー(新津きよみ)
 星の上の殺人(斎藤栄)
 錆(黒川博行)
 最後の仕事(五谷翔)
 小さな部屋(薄井ゆうじ)
☆雨のち殺人(新保博久)
 黄昏柱時計(瀬名秀明)
 錆びたハーケン(谷甲州)
 車坂(宮部みゆき)
 春の便り(篠田節子)
 神木(伴野朗)
☆ビジター(五十嵐均)
☆地下のマドンナ(朝松健)
 妻の秘密(小林久三)
 足し算できない殺人(斎藤肇)
 新年会の話題(浅川純)
 花影(光原百合)
☆暗証番号(眉村卓)
 蒔いた種(深谷忠記)
 お猿電車(北野勇作)
 わんわん烏(泡坂妻夫)
 三つの占い(辻真先)
 奇跡(依井貴裕)
 愛妻(川野京輔)
★不思議な能力(高井信)
 パリからの便り(野村正樹)
 ライバル(鮎川哲也)
 メフィスト・ソナタ(小沢章友)
 サムの甥(木村二郎)
 少年の双眼鏡(横田順弥)
 幽霊旅館(草川隆)
 世界は冬に終わる(香納諒一)