今回の撰集紹介の前に

管理人がショートストーリーを前座にしたいと

ただ

スクロールしていただいたほうがいいと思います。




。。。。。。




僕はいつものように月曜日の出勤前、鬼嫁から朝の早くから遠吠えされる。

「あなた ろくに稼がないんだから ゴミぐらい捨てておいてね」

言葉は「はい!」って言いながらも

俺の才能は俺の代では咲かないけど

俺の愛娘のときにはきっと咲いて

「おとうさま どんな教育をなされたんですか?」

っていつかは取材が殺到するねんって

秘かに鬼嫁の仕打ちを我慢していた。


そしていつものように

ヨレヨレのコートを羽織りながら

ゴミ収集場所へ…


するといつもは冷たい視線を投げてくる

あのもの好きなオバハンたちが珍しく寄ってくる。


「(@゜Д゜@;)あら… ご主人 毎日お疲れ様です」

なんや こいつらって思いながらも 静観していた。

「お嬢様おめでとうございます」

(・_・o)ン? (o・_・)ン? (o・_・o)ン?

おめでとうヽ(~~~ )ノ ハテ?

なにやら理解に苦しむけど

って言うか こいつらには理解できた試しはないけど もう少し静観してみた。

「失礼ながら トンビが鷹を産んだとは…」

とにかくこいつらの理解は後にして、会社に遅延の電話をいれて逆戻りした。

「おーい 美佐子」

鬼嫁とはいえず

「蒼穹がおめでとうとか訳わかんないこと…」

「あら ごめん 実はね」

「蒼穹が会員として所属している

【詩人会議】



詩人会議4月号にて

投稿作品が

掲載されたんだよ」


「ほんまかぁ?」

「でも お父さんには 内緒って…」

「なんでやねん?」

ねぇ皆様 

このオヤジに言ったら 自分の血筋とかどうのこうのとか 屁理屈つけるにきまってるし… 


オヤジはおいといて

蒼穹ちゃん よかったね おめでとう♪





。。。。。。





『ひこうきぐも』





青き空に浮かぶ


ひこうきぐも


誰かが描いた


夢の筆跡


ひとつ


心が優しくなれる


いつもと変わらぬ


昼下がりのひととき




作/祐葵 蒼穹