序章

第二章

『ひとめぼれ』



女性バージョン

さて

そのころ

男性はどうだったんでしょうね?

完結するかどうかわかりませんが

ショートストーリーにして

創作してみます。



・・・・・・


ショートストーリー『ひとめぼれ』



ニフティー

チャット

「九十久里浜の夜」部屋

管理人はネコ。

「ベイエリアの夜景」部屋

管理人は僕。

ネコとは部屋をいきいきして

何度かOFF会でも会って顔見知り。


そんな管理人同士の関係で

いつしか

チャット部屋は

合併していいぐらいの

相互間のぺんねーむが

毎夜の交流になっていた。


それぞれの部屋での

OFF会も盛んに開催していた。



そして

ネコの部屋で

「京都一泊舞妓体験」OFF会開催決定

そんな矢先

「ねぇ bigi 大阪の晩と 京都の昼 合同でやらない?」

「関東からは私がまとめるから 関西をまとめてくれたら できるじゃん!」

そんなネコの提案で合同OFF会に発展。


関西の取りまとめを仰せ使った僕は、

メンバー固めやら、

場所取りなど準備を整え、

関東組みの到着を待ち、

初の合同OFF会開催へと、

時が流れていった。


顔見知りや新たな参加を含め、総勢32人ほどになっていた。


OFF会は、チャットでのONコミュニケーションとは、

和食から洋食に変わったかのように、味も様変わりして。


「老若男女」ペンネームで現実に呼び合い、

名誉も地位も関係なく、ある意味学生時代にもどった気分で

わきあいあいと過ごしていた。


ただ、僕にとって、

いつものOFF会と違うところが

ひとつだけあった。


電源はOFFの心が、異常停止と勘違いしたかのように、

緊急ONになったこと。

正常だからと、ふたたびOFFにして

その後を進行していった。


二日目再び、京都の嵐山で集合して、その後のOFF会を進めていった。


舞妓一日体験のカメラ役やら、移動のだんどりなど進めていき、

最後の伊丹空港でのお見送りと、スケージュールは進んでいった。


ただ、幹事の動揺は下がっていく中で、

心の動揺は、高熱でもでたかのように、増していた。


最後の最後に堪えきれずに、土産を買っている君に近寄り、

二言のうち

一言は声をかけることができた。

「また、今度ゆっくり話そうね!」


そして

もう一言は

飛行場のテラスで

飛び立つ

君が搭乗している

Airplaneに向かって



周りが驚くほどの

大声で叫んだ

「君に ひと目ぼれしたよぉぉぉ~」