イラストレーター村田峻治の日常 -894ページ目

Changeling

この映画もやっと観れました。

Changeling(2008)
アニメーター村田峻治の日常-Changeling

Clint EastwoodPaul Haggisの脚本以外で撮るのは久しぶりだ。

今回は配給がUniversal Picturesで、Warner Brosが圧倒的に多いEastwoodとしても久しぶりな本作は

それでもやはりClint Eastwoodらしい映画だった。

本作は1920年代に実際にあった事件を題材にしている。

1928年ロスアンジェルス

シングルマザーのクリスティン・コリンズの息子ウォルターが行方不明になる。

警察に捜査を依頼すし、5ヶ月後に発見された息子は別人だった。

その事に警察は耳を貸さず、警察の腐敗と戦うグスタヴ・ブリーグレブ牧師 と共に公にしようとすると

警察はクリスティンを強制的に精神病院に収容してしまう。

其所には人権等なく、人間の尊厳を捨て去り別人の息子は本物だと認めなければ退院出来ない。

時を同じくして、ある牧場での連続少年殺人事件が発覚する。

牧師によって助けられた彼女は結果的に腐敗した警察と戦う事になる。

主人公のクリスティンが警察の圧力に負けず戦う事が出来たのは母としての子への愛情ゆえかもしれない。

しかし、この映画は監督のClint Eastwoodの人生ともダブります。

彼自身俳優としては芽が中々出ず、190cmもある長身と声がネックになりモンスター俳優しかないと言われていました。

しかし、彼は自分のスタイルをちゃんと持ち成功する訳です。

この映画の様に自分の誇りと尊厳に懸けて不当な圧力に負けずに戦う事が出来るのか

普通の人はマネが出来ないと思います。

自分も映画作りに身を置く人間としてClint Eastwoodが突きつけたテーマと向き合いながら観ていました。

事の大小は問わず、この様に抜き差しならぬ状況になる事は多々有り

その時に自分にウソをついて妥協するか、職を捨てる覚悟で対峙するかの選択を迫られる事は屢々です(この場合、只の作り手のエゴではなく、正当な主張である事が前提ですが)

70歳を過ぎてなお、この様な反骨心溢れた映画を撮るClint Eastwood

今年はGran Torinoが話題になっていますが

本作は非常に優れた秀作だと思います。

【チェンジリング 日本版予告編 Changeling JTrailer】