イラストレーター村田峻治の日常 -416ページ目

ドガ展

エドガー・ドガ展を見て来た。

アニメーター村田峻治の日常-ドガ展


奇跡の様な筆使い。たったあれだけの筆入れで横たわっている狐の毛が全て見える様だった。

くだらない3Dメガネなど使わずともそこに有り有りと存在してるかの様な立体感。

鉛筆の習作は比類なきデッサン力で見る者を圧倒した。どの絵も一日中見ていたい、そんな気になった。

アニメーター村田峻治の日常-ドガ展

パステル画は鮮やかに大胆なタッチなのに非常に繊細でうっとりする。

四方何も見えない海原で、お前はこの方向に向かえば良いんだと、指し示してくれる羅針盤を頂いた様な、そんな気にすらなれた。

本当に見て良かった。

機会があればもう一回行ってみたい。

ショップには何万もする複製画が売っていた。

しかし、所詮は印刷なのだ。

エトワールのあのため息の出るようなマチエルはそこに無かった。

アナログの絵は実物を見るのが一番なのだと、そう確信できた。

優れた絵画は観ている間中、鑑賞している人の時間を止める。

その時間が1分でも1日でも。

これは音楽や映画等の、時間の連続性を用いる表現には真似の出来ない事である。