DCIS(非浸潤がん)は転移する能力を持っていません。
もちろん抗がん剤も必要としません。無関係な話を書きます。
抗がん剤は猛毒、ちょっとしたミスで点滴が漏れて腕についただけで
皮膚がやられてしまいます。がんをやっつけると同時に健康な細胞もやっつけてしまいます。
高齢者や体の弱った方が使うと延命どころか逆効果、そういう方は無治療のほうが
生活の質をおとさず長生きされたりします。
ここまでは現在は結構一般の人にも知られてきていると思います。
副作用と効果を天稟にかけて使ったほうが有益だということで使う薬ですね。
がんや抗がん剤に知識のない人(患った経験のない人)はほとんど知らないと思いますが
抗がん剤は使えば全員に効果があるという単純なものではないのです。
例えば乳がんの再発のリスクが高い人が100人いたとします。
その100人が抗がん剤を使わないとすると再発した人は60人
再発しない人が40人です。
一方100人に抗がん剤を使ったとします。
そうすると治療したが再発した人40人
治療しなくてももともと再発しない人40人
再発するはずだったが治療で予防できた人20人
となります。
つまり抗がん剤は再発するはずだったが治療で予防できるこの20人のためにやります。
自分がこの20人に入るのなら抗がん剤は非常に有益です。
しかしもともとなにもしなくても大丈夫な人かもしれませんし、
抗がん剤を使っても再発する人かもしれません。
80人は使っても意味がないのだから副作用だけ受けることになります。
かといって自分が20人に入る可能性がありますので、よほどの体力不足がない限りは使用することになります。
抗がん剤というのは実に悩ましい薬だと思います。