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今まで生きてきた中でこれが大山の1番好きな写真です。今までのどんな写真よりもです。

大山が短大に通っていた20歳の冬に帰省した時に撮ったものです。

これを撮影した当時は、この写真がこんなにも特別なものになるとは思っていませんでした。当時から友達などにイツさんの事は面白おかしく話したり自慢していましたが、この写真もその“ネタ”にしたら面白いかも…ぐらいの感覚で撮りました。

「わたしの18番」と言いながら作ってくれたオムレツを食べている様子を何気なく写真に撮りたくなり妹に頼んで撮ってもらいました。

写真という事で少し“ええ格好”をしようとしたイツさんは歯を入れようとしたりもしたのですが、敢えて制止して「普通に食べているところが撮りたいからそのまま食べててよ」と言って、このような写真になりました。若干、緊張しているイツさんがかわいいです。

また短大が始まり、帰った時に写真が出来たらすぐに拡大コピーして部屋に貼りました。そして部屋に来る友達にイツさん自慢をしまくったものです。


今日、イツさんの転院が決まりました。それはすなわち、イツさんが最期を迎える場所が決まった事を意味します。

先日の日記にも書きましたが…

人生の終わり~ばあちゃんとの思い出~
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こんな気持ち生まれて初めてです~ばあちゃんへの想いと今の素直な気持ち~
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あの粉雪が舞った夜に、最期が近い事を知った夜に一人部屋で泣きじゃくりました。この時に覚悟は決めたので、もう泣く事はないと思います。思いますが、やはり淋しいものです。

イツさんと同じ屋根の下、一緒に住んだのは3年弱です。

それまで苦労ばかりの人生を送っていたというイツさんの歴史において、たった3年弱ではありましたが、孫としてイツさんの人生に彩りを与えた事が出来たと自負しています。本当に楽しかったし、いつもイツさんは笑っていたし、イキイキしていましたから。それはイツさんと撮った様々な写真の表情が物語っています。

ばあちゃんではあるけれど…もう一人の母親みたいで、親友のように何でも語る事が出来て、漫才師の相方のような関係で、偉大なる人生の先輩で、誰よりも強くて根性があって優しくて、涙もろくて、ちょっと天然でお茶目で、いつも温かいオーラで家族のみんなを包んでくれた、最高のばあちゃんです。

イツさんの人生…それはまるで映画のような人生だったのではないかと思います。

遠方の病院になってしまったので、残念ながら頻繁には会えません。次にいつ会えるかはわかりませんが、一緒に暮らしていたあの頃の孫で会いに行こうかと思います、写真を忍ばせて…

ひとつ心残りがあるとすれば…自分の子どもをイツさんに抱いてほしかったです。我が子と嫁さんをイツさんに自慢したかったし、嫁さんと我が子にもイツさん自慢をしたかったです。子どもが生まれたらイツさんの名前を少しわけてもらおうかな。

次にイツさんに会えるのが楽しみです。待っててね、イツさん。

朝が、それも早い時間帯が凄く好きなんです。正確にいいますと、AM3:00ぐらいから5:00ぐらいですかね、この時間帯に缶コーヒー片手に昭和の歌謡曲を聴くのがたまらないのです。

こんな大山にも彼女がいた頃がありまして…時々、泊まりに来る事とかあるじゃないですか。そんな時も彼女そっちのけで歌謡曲聴いたりして怒られたりしたものです。

朝は何かと脳が働くといいますか、覚醒する感覚が昔からあります。大事な計画をたてたり、手紙を書くのはだいたい朝ですし、ダジャレがバンバン思い付くのも朝方が多いです。

こんなに朝の時間帯が好きになったのは、どこかイツさんの影響があるのかな!?と最近になって思います。


前置きが長くなりました。イツさんの朝…前々回の「イツさんの逸話(骨折編)」http://m.ameba.jp/m/blogArticle.do?unm=big-mountain-0722&articleId=11165888321&frm_src=article_articleListで少し触れましたが、イツさんは早朝に流れる親子ラジオが目覚まし代わりで起きていました。

そこからイツさんはまず、トイレに行くのです。そして、帰って来ると裏口に出て新聞と牛乳を取りに行き牛乳を温めるのです。温めた牛乳を飲みながら新聞を読みます。

ここからイツさんの“トークショー”が幕を開けるのです。

「なあ!?○○さんな、け死んだと!?あげん 元気やったてん…」
(え!?○○さんは亡くなったの!?あんなに元気だったのに…)


イツさんは必ず死亡欄から新聞を見ていました(笑)その度にこのテの独り言を呟くのです。

次に占い欄を見ます。自分の月、娘(大山の母親)と妹の月、大山の月…これもブツブツ言いながら読みます。

その後、朝食と弁当作りです。イツさんの弁当は煮染めや煮物といった和風といいますか昭和なメニューがほとんどでしたが、たまにオムレツなどの“今風”なおかずも入れてくれて、そのギャップがたまりませんでした。味はもう最高でしたね。どのおかずもど真ん中でした。

朝食は必ずお味噌汁がありました。ほぼ毎朝です。

「味噌汁が いっばん体に良かと。味噌汁さめ 飲んじょれば ないもなかと」
(味噌汁が一番体に良いの。味噌汁さえ飲んでおけば何も(病気などは)ないの)

これも味噌汁を作る度に毎回言っていました。ちなみにイツさんは味噌汁を「みそじる」と言います。

そして我々を起こすのです。


一部始終を見ていた訳ではないのに、なぜ大山がイツさんの朝の行動パターンを知っているのか…

イツさんの“トークショー”が盛大過ぎて…つまり、独り言が大きすぎて、足音から呟きまで丸聞こえだったからです。

イツさんの目覚ましは親子ラジオ、大山の目覚ましはイツさんのトークショーだった訳です。

母親は昼と夜2つ仕事をしていたので、割と遅くまで寝ていました。だからいつも言っていました、「イッちゃん、声が大きい!!あけばあ(母親)が起きる!!」と。

ただ、毎朝味噌汁を作り、弁当を多い時で4人分作るイツさんの手際の良さは凄まじいと思います。これを毎朝していた訳ですから…

こういうイツさんの姿が今の大山の“朝フェチ”に少なからず影響しているのかもしれません。

毎朝、毎朝、「声が大きい!」と怒られながらも懲りずにトークショーを繰り広げるイツさん、「もー、また目が覚めたー!!もう少し寝れたのに…」と思う半面、イツさんの独り言に耳を傾けていた事も事実です。今朝は何を言うのだろう…と楽しみでしたから。

一緒に住んだのは3年弱でしたが、イツさんとはこんなにたくさんの思い出があります。本当に楽しかったです。

いつ最期が来てもおかしくない…そんな状態ではありますが、イツさんはイツさんで変わりないし、あの頃はあのままで、イツさんと過ごした日々は大山の中では金字塔です。

今日も長らくお付き合いいただき、ありがとうございます。

「最期を覚悟していてください、いつ訪れてもおかしくありません…」

そう告げられてからだいぶ経ちました。イツさんの生命力の凄さを思い知らされるばかりです。

もう我が家に帰る事は出来ないそうです。本当に残念で無念です。ただ、ここまで来たら…我々家族のワガママかもしれませんが、せめて桜の花を…満開の桜の花を一瞬でも良いから一緒に見たいものです。


さて、気分を変えていつものように…イツさんの必需品編です。

皆様、お出かけする際に必ず持つ物ってありますよね。財布、携帯、家や車の鍵、手帳、女性なら化粧ポーチなど…

もちろんイツさんにも出かける際の必需品があった訳です。財布や鍵やその他諸々…

ただ、イツさんが買い物などの外出をする時は大山は当時は学校なので、イツさんがいつ出掛けたかなんて知る術はないのです。

以前の日記にも散々書いていますが、イツさんは80を過ぎても自分の身の回りの事、家事、お金の管理など全てやっていたので買い物などの外出などは朝飯前なのです。

いつ外出したか知る術などなかったのですが、ある時期からわかるようになったのです、「あ、今日イツさん出掛けたんだ」と。それはイツさんと一緒に住むようになり、イツさんの行動パターンがわかってきたからというのもひとつの理由です。

イツさんが作った夕飯を食べ、皿を台所の流しに持っていくじゃないですか、その時わかるんです。












皿、お椀、コップ、湯呑み、入れ歯…















!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!














大事な事なのでもう一度書きますね。





















皿、お椀、コップ、湯呑み、入れ歯…


















イツさんが出掛けた日は必ず台所の流しに入れ歯がポーンと置いてあるのです(驚)

更に、日によっては自分の湯呑みの中に入れ歯がプカプカ浮いているのです(驚愕)

この光景を初めて目にした時はさすがに面食らいました。

イツさんは自分の歯がすでになかったので、出掛ける時は「恥ずかしいから…」と必ず歯を入れていました。

そして帰ってくると流しにポーンと置いて、自分で洗うのです。乾いたらビニール袋に入れてその辺にまたポーンと置くのです。

なので、台所にイツさんの歯があると出掛けた事がわかるようになったのです。湯呑みに浮かぶ歯を見る度に大爆笑でしたが、同時にイツさんの凄さとイツさんへの感謝の気持ちを感じたものです。

準備をして、「さあ、出掛けよう」となるとイツさんはよく言っていました…

「はら!!歯を け忘れた!!」
(あら!!歯を忘れた)

そして歯を入れて準備完了という訳です。

ただ…歯を入れて見映えは良いのですが、サイズが合っていなかったのでしょう、喋る度にカチカチ言うのです(笑)イツさんが歯を入れて喋る度に笑っていました。そんなみんなを見て、またイツさんも笑うのです。




楽しかったなー。




うん、本当に楽しかった。何度も書きますが誇り高き、自慢のばあちゃんです。


次回のテーマは…思い出がありすぎて選べないので、その時の気分で書きたいと思います。

今日の“入れ歯編”、いかがでしたでしょうか。今日も長々とお付き合いいただきありがとうございます。