ドラマ「陸王」の中でマラソン足袋の開発に東奔西走する老舗足袋業者、こはぜ屋
ところで、屋号となっている『こはぜ』とは
漢字で書くと「小鉤」。
足袋の足首部分を留める金属製の留め金、ホックのことです。
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こういうの。
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様々なこはぜ。こはぜとこはぜかけがが一対となって留まる仕組み。
「こはぜ屋」さんは実在しない架空の企業とのこと。
「陸王」の原作者、池井戸潤氏はツイッターで…。
『念のためのお知らせですが、池井戸の小説「陸王」は、完全なフィクションであり、既存の会社・組織・人物、および製品のモデルはありません。どうぞ誤解されませんようよろしくお願いいたします。』
と言っています。
しかしながら、小説を書くにあたって池井戸さん本人が綿密に取材を行っている会社があります。
それは、ドラマの舞台と同じ埼玉県行田市にある老舗足袋屋、「きねや足袋株式会社」さん。
この足袋屋さんが2013年に発売したのが「きねや無敵(MUTEKI)」。
この商品にインスパイアされて小説が書かれたものと考えられます。
埼玉県行田市はかつて足袋製造日本一の町でした。
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「あついぞ 熊谷」のお隣。利根川と上越新幹線の間に位置します。
行田市は江戸時代、忍藩(おしはん)の城下町として栄えました。
やがて江戸から足袋製法が伝わり、武士やその家族が足袋作りを仕事とするようになります。
現在の羽生市や茨城県南西部から材料の調達がしやすく、江戸への販路も確保できたので、行田市での足袋作りは次第に発展。
明治に入ると文明開化によって海外から機械が入るようになり、技術も一層進化します。
こうして行田市の足袋産業はさらに発展を遂げ、昭和初期から中期にかけては一大産業として隆盛を誇りました。
現在は足袋の需要は激減し、衰退の道をたどりつつありますが…。
行田市でかつて栄えた産業を後世に伝えていこう、というイベントも開催されているようです。
あさって、11月23日(木・祝)に「行田 足袋コレ2017」が開催されるとのこと。
伝統の技術を受け継いだ「これぞ足袋」というものから、アレンジを加えた新しいタイプの足袋まで…。
様々な足袋と、それらの足袋にあったオリジナルの衣装を発表し審査する、というものらしいです。
11月19日放送、「陸王」第5話の視聴率は16.8%。
今後「下町ロケット」並みの大ヒットに発展しそうなドラマの勢いを追い風に、このイベントも盛り上がりそうですね~