中平卓馬 | big_boy_baby_boyのブログ

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次の挑戦として、写真展はどうかな?と考えているところ。創作物とは違い、実在するものや風景をカメラを通して自分の表現へと近づける。その作品をどのように鑑賞・評価するのか。「中平卓馬 火―氾濫」という企画展が東京国立近代美術館で4月7日まで開催されているので、行けたら行きたいな。

 

取りあえず「なぜ、植物図鑑か 中平卓馬映像論集」という彼の書いた本を読んでいる。「<表現者>としての写真家は存在することができないのではないかという根源的な疑問」と彼は書いている。芸術を通して思考を表現する方法はある。絵画、書、舞踊、音楽など人間の身体能力をつかい表現する方法はシンプルかもしれないが、カメラという機械を通す表現方法は、まず自分のイメージに近づけることが簡単ではないし、相手に伝えることはもっと複雑なのかなと思う。

 

絵画と映像の違いは、人は映像で映し出されたものを真実だと強制的に思ってしまう。悪用されれば人の意識を操作してしまう怖さがある。2枚の同じ写真でも、説明文でそれぞれの写真を真逆の意味へと操作することができる。映像は芸術であるが、洗脳する力は他の芸術よりも秀でている。それでは、写真家はどうすればいいのか。中平卓馬はこの本の中でその問いに考えを巡らす。