2024年5月21日火曜日、東京駅近くのアーティゾン美術館へ「ブランクーシ 本質を象る」展を観に行った。写真に引き続き、彫刻という芸術鑑賞への挑戦。2月から彫刻に関する本を読み、ブランクーシの資料が手に入らないのでイサム・ノグチの本で予習して行った。
ブランクーシはどこの派にも属さない芸術家だった。家具職人として働いた後、パリへ行きロダンと知り合うが、ロダンの分業システムへ反対して直彫りという道へ。
「接吻」
台座なしにそのまま置いて鑑賞できるという点で、当時の彫刻作品に革命をおこした。ブランクーシの有名なこの作品をアーティゾン美術館が所蔵している。凄いな。
表面を磨き上げた鏡面仕上げという点でもブランクーシは独自の彫刻スタイルを完成させ、それが置かれている空間と彫刻作品に新たな関係性を持たせた。
「雄鶏」
「空間の鳥」
その他ブランクーシとかかわった芸術家の作品がアーティゾン美術館所蔵品の中から展示されていた。
「若い農夫」アメデオ・モディリアーニ
「アニメーション」フランシス・ピカビア
「魚の顔 No.2」イサム・ノグチ
この3作品は私の好きな芸術家ばかりで感動した。
今、図録を読みながらまとめている。ブランクーシの資料は古いものばかりで手に入りにくく、図録の内容は大変参考になった。現地で観ていた時よりも解説を読みながらの方が魅力的な企画展に思えてきた。