続きです。


事故のあった踏み切りを、トラックが来た方向へ遡って行くと、神奈川新町駅のとなり駅、仲木戸駅までたどり着きました。

そして、トラックが通った可能性のある2つの道が図で示された赤と青の道です。
黄緑色で示した地点で分岐します。

ここが、黄緑で示した地点です。
まずは、青で示した道を見てみましょう。

奥に高架が見えます。

大型トラックの全高は、約3.8mあります。
画像を見る限り、高架下の通行は厳しそうですが、ここまで来てしまうとトラックの転回も難しそうです。

高架下です。
桁下4.0mの表示がありました。
数値上は通ることができます。転回して来た道を戻ることも難しいでしょうから、ここを通った可能性もあります。
しかし、トラックが通るには白線をはみ出さなくてはならないようですので、対向車とのすれ違いは困難です。

高架を抜けました。タイムズがある角の方へ右折して、まっすぐ進んでいくと、神奈川新町駅方面であり、踏み切りへの一方通行路へ進みます。
 
では、次に赤で示した道を見ていきます。

黄緑の地点から真っ直ぐ仲木戸駅へ向かう道です。
「高さ制限2.8m 越える車はUターン」の表示が出てきました。もちろん大型トラックは通れませんので、どこかでUターンしなければなりません。

Uターンの猶予もなく、交差点が。

これをまっすぐ行くと、2.8mの高さ制限ですから、当然今回のドライバーは、ここを右折したはずです。

なにせ、大型トラックがこの場でUターンしようとすれば、何回かこの交差点内でバックして切り返さなくてはなりません。

右折していくと、こんな感じです。
左の表示には、「真っ直ぐ行くと2.8mのゲートがあるよ。現在位置はココ」ということが書いてあります。今回のドライバーさんもこの表示を見て、ここを右折したのでしょう。

右折する前までは、そこそこ広い道だったのに、急に狭くなります。高さ制限で直進できず、Uターンもできなかったトラックは、ここを通ったと予想できます。

標識もありますが、ここは左折ができません。
元の道へ戻るために、Uターンをしたいところですが、ここは真っ直ぐ進むしかありません。

真っ直ぐ進むと、奥にタイムズが見えます。

つまり、この道を真っ直ぐに進んでいくと、神奈川新町駅へ、あの踏み切りへ進んで行くことになるのです。先程の青で示したルートと繋がりました。

そして、第一京浜に戻るためには、ここから先程の青で示した道に入らなくてはいけませんでした。 

しかし、先述の通り、ここは高さ4.0mプラス道幅が狭いです。

今回のドライバーさんは、ここを通ることは困難と判断して、通りすぎてしまった可能性があります。もしそのとき、この画像のように対向車がいたとすればなおさらです。


さて、ここでまとめます

※全て推測です。

1,何らかの理由で、第一京浜から道を外れ、仲木戸駅方面にトラックは進んだ。

2,真っ直ぐ進むといきなり「高さ制限2,8m」の表示が。
その場でのUターンも難しいため、右折する。

3,第一京浜へ戻るために、どこかで右折をしたいところだが、狭い上に普通車もいるため、困難。
真っ直ぐに神奈川新町方面へ。

4,道はどんどん細くなり、一方通行路へ。
対向車の心配は無くなったが、道幅がさらに狭くなる。

5,突き当たり、第一京浜へ戻るために右折したいが、両脇に標識もあり厳しい。
何度か切り返して右折を試みるも立ち往生。
列車と衝突。

以上のような経緯が事故前にあったのではないか、というのが私の推測です。


最後に「今回の事故はなぜ起きたのか」について考えていきます。

まず第一に、今回事故を起こしたドライバーの方が、この辺りの道について、あまり詳しくなかったこと。

次に、踏み切りの非常ベルを誰も鳴らさなかったこと。これはドライバーさんもそうですし、周りで見ていた通行人、そして駅員もそうです。

さらに、第一京浜から仲木戸駅への、道の構造にも問題があります。
高さ制限についての表示からすぐに、交差点があり、Uターンの余地がない。
さらに右折した先も極めて狭い道であり、大型トラックでは第一京浜に戻ることが困難でした。


総まとめ

繰り返しになりますが、今回記したトラックの経路は、大型トラックが通行可能な道、かつ"第一京浜"から外れて神奈川新町方面へ向かったことを想定して考察しました。

そのため、実際は全く違う道のりだった可能性があります。

ただ、ここまでして私がこのブログで伝えたかったことは、

トラックと乗用車では、求められる運転技術に差があること、日本の道はトラックには狭すぎるし不親切だということ、事故を起こしたトラックドライバーも好きでこんな道に入った訳じゃないんだということ。
好きで立ち往生した訳じゃないんだということです。

事故を起こした責任は、亡くなったトラックドライバーの方にあります。
しかし、事故が起きた原因は、なにもドライバーの方だけにあるわけではないのです。

それが今回、私が出した結論です。